【小ネタ】目撃者😰😰

【おことわり】
数ヶ月前のことを思い出しながら、いつものように話を盛ってます。
細かいところは気にしないでください。フィクション要素を含みます。

面倒なことになった。

ゲンバのお仕事は、全て片付いた。
あとは営業所に戻って、ザーッとシャワーを浴びてチョコチョコと日報書いたらパ～ッと飲みに行くだけだ。
たっぷり汗をかいたから、今夜もビールが美味いはず。
今夜もグイグイいくぜ！と思っていた。
ところが、だ。

目の前で事件が起きる。

この参考図でいうと、わたしとバディの新人くんは図の右側で停止線の位置、すなわち信号待ちの最前列にいて、信号が変わるのをず～っと待っていた。

ゆるゆると横断歩道を渡る自転車に乗ったお爺さん。
交差する車線は結構なスピードで車がバンバン通過。
車の流れが一瞬途切れたその時、右折待ちの車が半ば強引に、ズズズッと動き出した。

「あっ！」
『うげっ！😰』
わたし達の叫びなど相手に聞こえるはずもなく、右折車は自転車に向かってブイ～ンと一直線。

【このイラスト、加害者と被害者の姿が反対です】
　👆（丁度いいのが見つからなかった）

若者が運転する乗用車と、お爺さんが乗っている自転車の動線が丸被りした。

ごんっ！
鈍い音と共に、お爺さんが道路にゴロゴロと転がる。自転車はメインのフレームがぐにゃりと曲がっているから、もう乗れないだろう。
『ヤバい！新人くん、トランクから救急箱！あと、通報よろしくっ！』
慌てて車を降り、ドタバタと走り出す。
「通報はもう誰かが……じゃあ、僕たちで応急手当を」

「どこ見て運転しとんじゃ、この○ケ！あ○んだら！🤬🤬🤬」
ひと通りゴロゴロと転がった後、飛び起きて筆舌に尽くしがたいような悪態をつくお爺さんを、わたしは必死に宥めた。
『まあ、いいから落ち着いて😰』
「これが落ち着いていられるかっ！こんなことされて腹立てへんヤツなんかおらんわっ！」
『いや、そうじゃなくて…！後頭部からダラダラと出血してるから……頭ガ～ンってぶつけてるんだから、じっとして！いい、ゆっくりその場に座ろうか』

「で、目撃された方はいらっしゃいますか」

目の前で見ちゃった以上、知らない顔もできない。
新人くんと二人で、お巡りに状況を身振り手振りで説明する。

『あの…わたし達が信号待ちをしてた目の前の横断歩道をお爺さんが自転車で左から右へ、ゆるゆると渡ってたんですね…で、同じ向きであの乗用車が右折待ちをしてて……対向車がビュンビュン走っていたんですが、一瞬だけフッと途切れたときに乗用車がブワ～ッっと……あ～っ！と思ったときにはもう遅くて、わたし達の目の前で乗用車が自転車にガチャ～ンと😰😰』
「なるほど。この『田舎町一丁目交差点』東側の横断歩道を北進していた自転車に、南北の道路を北進し、本交差点を右折しようとしていた乗用車が横断歩道上の自転車に気づかず接触、自転車は転倒したと」
『そういうことです😰😰』
動揺して自分でもナニ言ってるかわかんない河嶋さんの言葉を瞬時に公文書っぽく翻訳するお巡りさんって凄い。ていうかそもそも公務員だから、お仕事で書く文書は公文書だし毎日書いてりゃ慣れるんだろうけど。

『さあ、事情聴取も終わったしさっさと帰ろうか！あれ？新人くん、何がそんなにおかしいの？？』

「ぎおんまつり…」
『ナニ？？』
「ブワ～、あ～っ、ガチャ～ンってwww
　擬音祭、ですよねコレ🤣
　野球の解説で、そんな喋り方する人がいましたよね…
　その人のこと思い出したら笑いが…
　ｱﾋｬﾋｬﾍ(ﾟ∀ﾟ*)ﾉヽ(*ﾟ∀ﾟ)ﾉｱﾋｬﾋｬ」

人が真面目な話をしているときに茶化すんじゃないっ！


そういえば、わたしが若い頃……
よくそうやって怒られていたっけ😰😰😰