【小ネタ】ダークダックスと河嶋さん

『うぇ～い🍺🍺🍺』
あほみたいな暑さの中、仕事からやっと解放された。

今日一日バディとして頑張った西さんと『打ち上げ』と称して通勤経路の途中にある立ち飲み屋へレッツラゴー。
一日の仕事をやり遂げただけで打ち上げパーチーなんかやってたら毎日が打ち上げじゃないか、と心のどこかで思う日もあるんだけど、やっぱり夏は仕事が終わると……

まる一日外で仕事をしていたら、仕事終わりに水分補給はデフォルトだ。道にバナナの皮が落ちていたら滑りに行くように、銭湯で牛乳を飲むときは腰に手を当てるように…

店に入ったときはガラ空きだった。
　｜　　カウンター
壁｜ーーーーーーーーーー
　｜　　🍑西　客　　客
（こんな感じ）

混んできたから、席を移動しながら飲む。
　｜　　カウンター
壁｜ーーーーーーーーーー
　｜🍑西※客客客客客客

いよいよ満員になってきた。
こうなってくると、詰めないと次のお客さんが入れないから、ちょっと斜めに構える『ダークダックス状態』。
同じようなポジショニングのデューク・エイセスではなく、あえてダークダックスというのは何故だろう🤔
「河嶋さん、いつも席移ってもらってスミマセン」
（常連なので名前を知られている）
『その分オマケしてね😉』
いつもウインクはフル無視されるけど、何かしらオマケはしてくれる。まあ、オマケ目的じゃないんだけど。

「こらっ！何しやがる！」
『どうしたの西さん？』
ふと西さんの向こうを見ると、隣にいる爺さんが突然キレた。
「混んでんねんからしゃ～ないやろうが！」
慌てて西さんの周りを見渡すと、先ほどの位置関係を示す図（ダークの直前）でいうところの※にいた爺さんが、不自然なくらい西さんのほうに寄っている。
周りの常連さんが「もうちょっとこっち（西さんより遠い側）に寄れるがな」と諫めたら、更に怒りだす始末。
ババ怒りのまま、爺さんはお手洗いに行ってしまった。
「どうする？」
「フルボッコで叩き出す？」
「それはあかんやろ」
「警察呼ぶ？」
「有耶無耶になるだけやで」
常連さんがヒソヒソ話をする中、西さんにそっと耳打ち。
「その手がありましたか！常連さんもみんな見てるし、それは面白いですね！！」

爺さんが戻ってきた。

戻る前　　🍑西爺
戻り後　　西🍑爺

爺さんが唖然としている。
ドヤ顔で仁王立ちの河嶋さん。
爺さん以外の全員が笑いを堪えている。
ここまで来れば、どんなに空気の読めないヤツでも己の置かれた状況を察知するだろう。

「河嶋さん…」
『へっ？？』
「あの人、怒って帰っちゃいましたよ」
『これで懲りたんじゃないかな？ああいう人には説教よりも赤っ恥のほうが有効だと思うぞ😁😁』
「さらりとスマートに席を代わるんじゃなくて、悪戯心満載で周りの人にこれ見よがしにやるってのが河嶋さんらしいですねぇ」


うるせえよ😡😡