マイネオ衛星画像サークルにようこそ！（衛星画像で追うウクライナ情勢）
最近、趣味で衛星画像の閲覧を始めました。
誰でも無料でネットで地球上全ての衛星画像が見れる時代が来ました！
スゲー！（そんなに解像度は高くありません。１ピクセル約10ｍ）
というわけで衛星画像の見方を解説します。
①「VEGAーRESTEC」でググる。
②一番上に表示される「VEGAーRESTEC」をクリック。
③日本語版にする（英語版もある）
④見たい場所を選ぶか探す（例 東京）
⑤ 1 「Sentinel-2 地表面反射率」を選択
⑥3-2 「B4-B3-B2」と入力
⑦4 上の欄に「0」と入力 下の欄に「4000」と入力
⑧5 見たい衛星写真の撮影時期を選択
例2023年1月1日〜2023年5月20日の場合
2023-01-01
2023-05-20
と入力する。
⑨6 データの合成方法
「最新（合成しない）」を選択する。
2023年5月20日に最も近い撮影日の写真が選択される。
⑩「Load image」をクリックすると
「2023年5月17日」に「衛星Senitnel-2」で撮影された「東京」の衛星画像が表示されます。
光学衛星なので曇りの場合は真っ白で見えない場合もあります。
衛星画像に興味のある方はコメント頂ければ使い方を詳しく教えます。
または私が興味ある国際ニュースを衛星画像で検証した結果などをポツポツと貼っていこうと思います。（主にウクライナ情勢）
よろしくお願いします！
20 件のコメント
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2023年6月3日、Sentinel-2で撮影されたウクライナ、ヘルソン州、ノバカホフカダム。ドニプロ川にかかるダム橋、放水しているのがわかる。
6月6日に破壊されたとの報道があり、ザポリージャ原発の取水口があるため状況が懸念されている。
2023年6月5日、Sentinel-2で撮影されたウクライナ、エネルホダル市にあるザポリージャ原発。ロシア軍に占領されている。
赤い6つの屋根の建物が原子炉。
冷却水を取水しているドニプロ川のノバカホフカダムが6月6日に破壊されたとの報道。
既に冷温停止9ヶ月以上で、見ての通り東京ドーム200個分の貯水池があるため、すぐに冷却不能といった事態にはならない。
しかし危険な状態には変わりなくヒヤヒヤします。
2023年6月2日、Sentinel-2で撮影されたロシア、ベルゴロド州シェベキノ、チトフカ、ノボ・タヴォルジャンカの3集落。前日6月1日からウクライナ軍（ロシア人義勇兵）がロシア領への越境攻撃をしているとの報道あり。
戦闘によるものと思われる白い煙が2箇所確認できる。
NASAのFIRMS（衛星画像からの火災探知スポット、直近1週間）で確認した上記の同じ場所。火災が複数箇所確認できる。
ウクライナ領でも火災反応があるため国境線を挟んだ砲撃戦も行われていると推測できます。
Sentinel-2で撮影されたウクライナ、ヘルソン州、ノバカホフカダム。ドニプロ川にかかる巨大なダム橋。
左は6月5日、右が6月8日に撮影。
6月6日に爆破されたとの報道。
右の写真はダム二箇所が大きく破損し、右側の北クリミア運河の取水口も干上がり始めているのがわかる。
中洲の島も見えず水没したと思われる。
ダム中央部から破損しているため、内部の爆薬での爆破の可能性が濃厚。（水圧による圧壊なら左右から破損する）
ダムはロシア軍が占領し、管理していた。
爆破前に水位が上昇していた事。
爆破時に地震波が観測された事。
ウクライナ軍の反攻作戦の直前のタイミングである事。
などの点から私は破壊の犯人はロシア軍だと思ってます。
Sentinel-3で撮影されたウクライナ、ヘルソン州、ドニプロ川。（見やすいようにカラー加工している）
右が6月5日、左が6月9日。（ダム破壊が6月6日）
右端ノバカホフカダムの下流で大洪水が発生している事がわかる。
北への支流インフレット川も氾濫している。
洪水被害もさることながら農業大国ウクライナの穀物生産は半減以下になるかも。
大惨事だ。
2023年6月9日にセンチネル3で撮影したザポリージャ原発上流のドニプロ川。左岸の枠みたいな部分が原発貯水池（エネルホダル市）
川が干上がり川底が見え始めてるのがわかる。
原子炉は冷温停止9ヶ月以上で、貯水池に雨もあるはずだが危険な状態ではある。
2023年5月3日にセンチネル2で撮影した、ウクライナ、ヴェリカ・ノヴォシルカの南側。反攻作戦に出たウクライナ軍は、ノボダリウカ、レヴァドネ、ネスクチネ、ストロゾヴェ、ブラホダトネ、マカリウカを奪還したとの情報。
衛星画像、番外編。2023年5月17日にセンチネル2で撮影した日本の富士山。
テレビや実物とは違う角度で富士山を見る事もできます。
2023年6月22日にセンチネル3で撮影したウクライナ、ドニプロ川の上流。カホフカダムの破壊から2週間以上が経ち川の渇水が止まらない。
左岸の小さな枠みたいな部分がザポリージャ原発貯水池（エネルホダル市、Nikopolの対岸）
原発冷却水の状態が懸念される。
2023年6月24日にNASA FIRMS（衛星画像からの火災探知）で確認したロシア、ボロネジ、の石油貯蔵タンク。SNSで炎上が確認された場所と一致している。
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」が武装蜂起し、ロシア軍と交戦中との報道。
2023年6月22日にセンチネル2で撮影したウクライナ東部、ハルキウ州クピャンスク北東。赤丸地点に煙が上がっていて激しい戦闘が行われている事がわかる。
Sentinel-2で撮影されたウクライナ、ザポリージャ州、ザポリージャ原発。右が5月21日、左が6月30日に撮影。
（カホフカダム破壊が6月6日、赤い屋根６つが原子炉建屋）
原発冷却水の取水源ドニプロ川がダム破壊で干上がり危機的状況なのがわかる。
2023年7月5日にセンチネル2で撮影したウクライナ南部。植物の生育状態（植生）を緑で表示。
戦闘の最前線に沿って前後10〜20キロ程度の幅で農地が手つかずになり、草が伸び放題なのがわかる。
①「EO Browser」でググる。
②一番上に表示される「Sentinel Hub EO Browser」をクリック。
③見たい場所を選ぶか探す（例 東京）
④ 衛星を選ぶ。
悩んだら 「Sentinel-2 」を選択しておけば間違いない。
英語版ですが、後は慣れ。
Sentinel-2で撮影されたウクライナ、クリミア半島、ケルチ海峡大橋（クリミア大橋ともいう）ロシアによって建設された違法な建築物。
右が7月7日、左が7月17日に撮影された。
7月17日に二度目の攻撃で破壊されたとの報道があり、事実であることがわかる。
2023年8月7日にセンチネル2で撮影したウクライナ南部、ヘルソン州コストリゾフ（ロシア軍占領地）赤線付近に煙が上がっていて激しい戦闘が行われている事がわかる。
（他の白いものは雲）
北側のドニプロ川をウクライナ軍が渡河したとの情報がある。
2023年8月9日にセンチネル2で撮影したウクライナ南部、ザポリージャ州ロボティン（ロシア軍占領地）赤丸付近に煙が上がっていて戦闘が行われている。
ウクライナ軍の反攻作戦はゆっくりだが確実に進んでいる。
2023年8月19日にセンチネル2で撮影したウクライナ南部、ザポリージャ州ノヴォプロコピフカ（ロシア軍占領地）集落全体で煙が上がっていて激しい戦闘が行われている。
ウクライナ軍の反攻作戦が進行中。
2023年8月23日にNASA、FIRMS（衛星画像による火災探知）で確認したウクライナ南部クリミア半島オレニフカ（ロシア軍占領地）ウクライナ軍がロシア軍の対空ミサイルを破壊したとのSNS情報があり、その情報と一致している。
SNS情報と衛星からの情報を照合すれば、それが事実かどうかわかります。
つまり、戦争中どちらの陣営に嘘が多いかなどの傾向を知る事ができます。
ネット上にあふれるニセ情報に惑わされないようにしましょう。
かならず自分で調べた一次情報と照合して真偽を確認する習慣をつけたほうが良いです。
ちなみにyoutubeは一次情報ではない（笑）