mineoの利点(traceroute)
WX03でWiMAX2+でインターネットを使っています.mineoだといいなあと思うのは,traceruteがきちんとできることです.
以前,Nifty(実体ははUQ)で,WiMAX2+を使っていた時は,tracerouteの始め(自分側)の方で,(原因はいくつか推測できるのですが )ICMP Time Excceedが返ってこなくて,RTTのところが*の表示になってしました.
でも,minenoの場合は,きちんとtracerouteができて気持ちいいです.
traceroute mineo.jp
traceroute to mineo.jp (203.140.81.109), 64 hops max, 52 byte packets
1 192.168.179.1 (192.168.179.1) 1.888 ms 2.402 ms 1.776 ms
2 60.56.3.172 (60.56.3.172) 80.362 ms 82.008 ms 96.717 ms
3 100.64.3.38 (100.64.3.38) 162.996 ms 196.236 ms 116.605 ms
4 60.56.6.66 (60.56.6.66) 176.162 ms 111.034 ms 88.877 ms
5 60.56.6.81 (60.56.6.81) 128.867 ms 106.758 ms 113.378 ms
6 60.56.20.1 (60.56.20.1) 119.432 ms 101.157 ms 102.078 ms
7 58.191.151.246 (58.191.151.246) 119.543 ms 96.327 ms 100.225 ms
8 59.190.153.50 (59.190.153.50) 96.230 ms 83.498 ms 126.131 ms
9 203.140.81.109 (203.140.81.109) 107.998 ms 152.706 ms 94.828 ms
ちょっとしたことですが,気に入っています.
指定したアドレスまでの通信経路でどこを通ったかがわかる感じ。mineoのsimを入れたスマホが、どこを通ってTwitterのサーバーまで辿り着くかがわかったり。
でもそれは内部のネットワークがわかってしまうとも言えるから、それを返さない(経路がわからない)ようにしてるネットワークもある。
わかる方がいいよねー!って話です。
普通の人(誰?)にはあまり関係の無い話ですなー
ただ,NATを経た,最終的な出口(NATのインターネット側)のIPアドレスの逆引きはできているので,自分的には,良しとしています.
$ host 61.205.102.206
206.102.205.61.in-addr.arpa domain name pointer 61-205-102-206m5.grp5.mineo.jp.
トラブルシューティングでも使われるので、応答返さないネットワークだと調べにくいですし。
まあ、あった方が面白いけれど。
mineoのSIMから、とあるOCN回線に接続されているサーバーへのtraceroute。
mineo -> IIJ大阪 -> JPNAP大阪 -> OCN という経路。
以下の環境で、タイミングを変えて(ルータを再起動して)の traceroute の結果です。
iPhone6 + L-03E(docomoルータ) + iijmio(D)
大阪経由と東京経由の2系統があることがわかります。
--
Phantom さんの指定したサーバを使いました。
IIJmioの大阪POIに接続した時はhop数(アバウトに言うと通るルーターの数)は少ないですね。東京からだとちょっと増えるw
mineoからだとケイ・オプティコム内のhop数が多いのもそうですが、そこからOCNに行かずにIIJ大阪に行ってからOCNに向かうので、経路的には不利な感じです。
こういう「バックボーンの差」も通信には影響します。
POIの速さ(遅さ)ばかりが表に出ていますが、もっと後ろのインターネット側でも通信には影響が出るよ~とは言いたい感じ。
現在はほとんど無いと思いますが、日本のISPで日本のサーバーへ通信するのにアメリカ西海岸経由で通信してたなんてこともあります。経路は重要です。
>taicchan さん
>確かに,meineo(ケイオプティコム?)のルータの逆引きは設定されていないみたいですね.それは,それで,ちょっと残念ではありますが.
個人的には、逆引きに地名などが入ってると見たままわかって楽しいんですけどね~。上に出てくるIIJぐらいにはw
手元のPCからau.comへtracerouteしてみました。(一部マスクしてます)
こんな感じで出て欲しいなーと。
>ただ,NATを経た,最終的な出口(NATのインターネット側)のIPアドレスの逆引きはできているので,自分的には,良しとしています.
リモートアドレスの逆引きは無いと使えないサービスとか昔ありましたよね。今はどうかわからないですが。
MVNOのsimでもそういえばNATのグローバルアドレスに逆引き無い会社があったはず・・・(思い出せない)
>まさにどういうルートを通っているかの確認なんですね!?
そうですねー。でも注意が必要なのはtracerouteで確認したルートは「行き」だけです。
インターネット上では行きと帰りが同じ経路を通る必要は無く、パケットの流れる経路も「行き」しかありません。
どこかに通信して何かをダウンロードしたとして、そのデータは「帰り」ではなくサーバーからクライアントへの「行き」になります。
なので、mineoのsim入れたスマホからtracerouteしてもデータが戻ってくる方向の経路はわかりません。
あと、経路は決まってるわけではなく動的に変化します。
あくまでtracerouteした時点での経路なだけで、2秒後に同じアドレスにtracerouteしたら別の経路を通るということもありえます。
インターネット上は多くの会社のネットワークを通るので、どこかの回線が故障することもあります。
故障した場合は自動的に迂回するように経路が切り替わります。(経路が複数あれば)
Windowsではなく,macOSなどUNIX系のtracerouteをつかうと,途中の経路が分かれる状況に遭遇することがあります(上図の9,10参照).大手のプロバイダの幹線は負荷分散をやっているのかな?と想像されます.
tracerouteは3回を単位に,調査用のパケットを飛ばすのですが,UNIX系のtracerouteは,UDPをつかっていて,宛先のポート番号を3回の各回ごとに変えているからだと推測されます.
Windowsのtraceroute(tracert)は,ICMPを使っているので,上図のようにはなりません.
面白いと思われる方がいるかもしれないので,ご紹介まで.
tracerouteの途中で経路が分かれた別の例をアップします.さきほどのより,こちらの方が,よかったかも.