回れ、300円の洗濯機!
今日はちょっとした野暮用で、妹と朝からお出かけ。
思ったより早く予定を消化したので、さっさと帰ろうとしたら
「桃姉!100均に行きたいからちょっとだけ寄り道してくれへん?」
大抵『ちょっと』って言うときは全然ちょっとじゃない。
真冬なら、駐車場に車を放り込んだあと車の中で煙草でも吸いながら愚妹の帰りを待つだけなんだけど…
今日は暑いっ!
車の中にいたら熱中症で死ぬかも知れない。
だからってエンジンかけっぱなしも近所迷惑。
仕方ない。アタイも店内を徘徊することにしよう。
(画像は参考品。100均で売っているヤツはもっとチープ感あふれるヤツ)
100均って、一年前くらいに干し網を買ったきり行ってない。
干し網?
ああ、安価で大量売りしているお魚とかイカを一夜干しにするんだ。
あと、カットして蒸したサツマイモを干したり…
ほら、干しいもってあるじゃん。
↑『干しいも』として販売されている商品と同じ製法?よく知らない
ふと、子ども向け玩具のコーナーへ。
メチャ気になったのがコイツ。
洗濯機??しかもラスイチだ。
コレはマストバイだろ!と思って伸ばしたアタイの手を邪魔するヤツがいた。
誰だよこんな商品に手を出すヤツは……
と思って顔をあげたら、もう一つの手は妹の手だった。
苦笑とともに、まさかの300円商品を買ってしまったアタイと妹は電池を放り込んだ洗濯機くんと戯れていた。
「ちゃんと動くんやね」
『まあ、電池とモータさえ付いていれば動くだろう。羽根の反転動作とかがない限りは小学生の工作レベルだ。とはいえ、申し訳程度にでも排水パイプがついているのは凄いかも』
妹と二人でキャッキャ言いながら騒いでいたら…
「ただいま!あ、桃姉また来てるやん」
姪っ子が学校から帰ってきた。
または余計だ。あ…あとアタイが平日に来たからって会社をクビになったわけじゃないぞ。今日はちゃんと休暇をいただいたのだ😨
「あ、100均で洗濯機買うたんや!どこの嬉しがりが買うねんとか思ってたけど、やっぱ買うのはオトナなんや」
子どもも欲しがると思うぞ。
「さてはこの洗濯機を買ったのは……まあ、ママじゃないよね……犯人はお前だ、桃姉!」
別に悪いことしたわけじゃないのに犯人呼ばわりはないだろう。
「こんなオモチャみたいなもんで洗濯なんか出来るわけないやんか!ハンカチも入らへんで、こんなもん」
イラッ。
『桜(妹)。すまないが洗濯洗剤を少し分けてくれ』
こうなりゃ意地だ。何でも構わない。
リュックの中をゴソゴソして洗えるモノを探す。
洗ってみたのは眼鏡を拭くクロスだ。
ギリでこの洗濯機もどきに入るサイズをチョイスしたらそうなった。
10~15分くらい執拗に回し続けたら、何となく綺麗になった(ような気がする)。
洗剤を混ぜた水がこんな色になるということは、何かしらの効果があるんだろう。
「エエ歳したオトナが二人がかりでムキになってる~。ホンマ大人げないわ~」
うるせえよ。
『じゃあ、また来るわ。なんかあったらいつでも連絡して』
「ありがとう桃姉。今日はホンマ助かった」
「えっ!桃姉、洗濯機持って帰るん??」
それだけボロカスに言っておいてそれはないだろう。
君が泣いて土下座してもこの洗濯機は君のものにならない。
欲しけりゃ自分のお小遣いはたいて買いなさい。
帰り道、渋滞に嵌まりながらふと思った。
『アタイって、ホンマに大人げないな~』
そう思うんだったら態度を改めろ!
やかましいわ!
そこがポンちゃんのいいところでもあるけど...( ̄▽ ̄;)