Uber Eatsと隣のおばちゃん

連休中のお話。

夕方、隣のおばちゃんがアタイのおうちを訪ねてきた。
「なあ、河嶋さん」
（ちなみに、隣のおばちゃんはアタイのフルネームを知らない。逆も真なり、だ。『河嶋さん』『おばちゃん』以外の呼び方をしたことがない。おばちゃんはアタイのおうちに『か～しま』って表札を出してあるから苗字は知ってるけど、おばちゃん家に表札はないから苗字すら知らない）
『へっ？』
「近所の人が言うてたんやけど…」
『何の話？？』
「最近ここら辺でも『うーばーいーつ』っていうのんが来たらしくて…なんでも注文したら配達員さんが家まで届けてくれるらしいねん」
まあ、Uber EATSくらいは知ってるけど、おばちゃんの固定電話やフィーチャーフォンでは多分注文できないぞ（フィーチャーフォンで注文できるかどうかなんて知らない）。
おばちゃん、Uber EATSに興味津々なようだ。
『じゃあ、いっぺん何か注文してみる？？』
「どこに電話したらエエの？」
電話じゃない！簡単に言うとネットでオーダーだ。
じゃあ、アタイが注文することにしよう。

数十分後。
玄関先に商品がポイッと置かれる。
「うわ～、ホンマに来たで河嶋さん」
『じゃあ、一緒にいただきましょう』

『おばちゃん、どう？』
「パソコンをポチッとするだけで、お料理が届くって凄いなあ。お金もかからへんし」
それはアタイのクレジットカードで決済したからだ（ちなみにおばちゃんは現金主義。分割払いを『月賦』って言う世界の人だ。ゲフッ）。
「お金かかるんはわかったけど……しかしアレやな～。『うーばーいーつ』の料理はどうも脂っこいなぁ」

それはアナタが嬉しがってファミレスのメニューを『大量に』注文したからだっ！