エターナル

奇跡の目覚めが
此の朝に
訪れた
私の知人は
一昨年の今日
突然
亡くなった
50代で亡くなった其の人は
最後となる朝食を
其の人の母親と摂り
再び
眠りたくなってベットに入り
そのまま
目を覚さなかった
エターナル
この世での命に
永遠はないという事など
誰もが分かっていても
其の日に
永遠の眠りに就くと
きっと
故人すら
予想してなかったのではないかな
…と､未だに
私は思う
一度は目が覚めて
朝食まで摂ったのに
其の人の命は
そこまでだった
朝に目覚めが叶った事が
其の日
１日の命を約束するものとは違うと
私は
そんな事すら
忘れていたのか
其の日に
気付いた
それから丸2年
私は
呼吸ごとに
意識を持つようになった
この世の身体に
永遠はないから
どんな日であろうとも
目が覚めれたら
〝ありがとう”と
天に告げる
そして
自分の核心にも告げる
この身体を
愛しい
そう思えるのは
由縁の方々と
死別した
出来事を経たから
核心するのは
身体を脱いだ知人だけども
一エターナル一
私の心に
故人は
生きているということ
死んだ人を憶うとき
生きてることを
愛しいと気付く
今日はそういう仏縁日