鬼門の12:30分 050IP電話の通話品質をモニターしてみました<Y vs M>
繋がらない、聞き取り難い、音がこもる…いろいろ感性的に評価される050IP電話ですが、高品位コーデック(G.711 u-Law)を利用した通話中の[Trip Around Time] と [パケット・ロス%]をモニターしてみました。 (3/22 約12:30頃, iPhone SE x2台を同時使用)
(1) mineo-D シングルプラン 節約スイッチ-OFF
- Jitter : 244ms
- パケットロス : 20%
- Round Trip Time : 120ms
(2) Y!mobile データ・プラン (500円SIM)
- Jitter : 45ms
- パケットロス : 0%
- Round Trip Time : 30ms
以上の結果、シグナル強度もさることながら、モニター数値(パケットタイム、Round Trip Time)の良好だった接続環境では遅延を感じることなく、音の途切れや、音質の低下も感じないクリアーな通話状況を体感することが出来ました。
高品位のコーデックを利用して高音質の050IP電話を利用したい場合には、たとえ昼時であっても十分なデバイス能力の確保と併せて、安定したデータ接続環境を確保する必要があると思います。
追記) 3/22 13:44
昼時の喧騒が一段落したところで mineo-D について再度のモニターしてみました。
(3) mineo-D シングルプラン 節約スイッチ-OFF
- Jitter : 119ms
- パケットロス : 0%
- Round Trip Time : 52ms
ほんの少しの間に随分とモニター値が改善しています。しっかり落ち着いてきたようで、050IP通話が途切れることも無く、12:30頃と比較してイライラすることなく会話が可能になっています。
このあたりの違いが帯域確保されたVoLTEとフリーウェイの050IP電話との違いと言うことなのでしょう。 まぁ、使い方を上手く工夫して……ということですね(笑)
IP-PhoneSMARTを利用してますが、何時掛かってくるかも知れない電話を少しでも良い環境で受信・通話するために mineoスイッチはインストールすらしてません。
コーデックはG.711u-Law一択です。
コメントありがとうございます。
コーデックは奥の深いIP電話の永遠のテーマです(笑)。圧縮率が低ければ音質劣化は防げますが、データ量が多くなるので回線スピードやデバイスの処理速度に大きく負担が掛かってしまいます。一方で圧縮率が高いと、データ量が重荷になることはなくても、届いた音声通話のシャープ度合いが劣ってモサモサ、モゴモゴした何ともクグモッタ音声になってしまいます。なので、自分のデバイス(データ処理)能力に見合った、かつ 使用している回線の安定度合に見合ったコーデック選択が必要になるのだと思います。
暫く前、4-5年前のスマホの場合ですが、やはり iLBC クラスより上の高品位コーデックになると重荷を感じていました。 が、LTE回線も充実し、スマホ処理能力も大幅に向上している現在は 標準的に提供されているコーデックの中では G.711-uLawという選択が時代にマッチしているようです。 なので、ご指摘の通り、一択です(笑)
ただ、提供されている050IP電話アプリの中には コーデックの選択が許されていないものもあって、そんな場合には、今でも一段低品位の iLBC をデフォルト設定しているものが多いと聞いています。(低い処理能力、古いスマホであっても何とか使えるように決めている…、らしいです) それから、SKYPEのように、自前のコーデック (SILK)を使っていて、PC環境からスマホ環境まで幅広く安定した音声品質を確保しているサービスもあります。 コーデックの選択もユーザの TPO 次第ということでしょう。 AppleのFacetimeなんかも、きっと自前のコーデックを使っているのでしょう。iPhone, iPad、アップルワールド限定というデバイス環境なので、中々良い音質を提供してくれていますね。