無自覚の脳卒中って怖いって話。

私は現在一つ屋根の下に「父・母・私・叔父」の4人で住んでいます。父と母はまあ分かるとして何故叔父が住んでいるのかですが、これは細かいことは私にも解りません。ただ母にとっては今は故人となった祖父母と同居することになった時からの付き合いらしく、文字通り「想定外」のことだったそうです。

順当に考えるといくら父の兄だからと言っても、弟の家族が居るのに居座ると言うのはどうなんだって話です。それもまだ祖父母つまり叔父の親が存命中ならまだ分からなくもないですが、今は祖父母が他界してから久しいですし、跡取りとなった父の家族が既に存在しているのでまともな神経をしているのであれば自ら出て行きそうなものです。今回は私から見たら叔父についての話になります。

叔父は20年ぐらいずっとひきこもって家からほとんど出ずテレビを一日中見ている生活をしていました。今年で73歳なので50歳の頃からそんな生活をしていたことになります。

身体を動かさない生活が原因なのか、脳をほとんど使わない生活が原因なのかは定かではありませんが、今日病院に行った時に脳のレントゲンで分かったことは「脳が委縮している」ことでした。

脳が委縮する原因は様々ですが、今回の叔父のケースは「軽い脳卒中を繰り返した結果」でした。脳卒中も軽いものだと自覚症状はほとんどないようですし、直ちに命に関わると言うものでもないです。ただ血流が遮断された先の脳細胞には栄養や酸素が行きわたらないので、当然のことながら脳細胞は死滅します。それを繰り返した結果、脳に隙間があるのが分かるぐらいに委縮してしまったわけです。今のところは一応歩くことは出来ますし、自分で調理することも出来ますが精神面や言動に問題が目立つようになりました。

症状としては統合失調症のように、幻聴や（被害）妄想を呈するようになりました。脳の機能が落ちてくるとこうなるのでしょうかね？やたら攻撃的ですし実際に攻撃（口撃）を繰り返すようになりました。特に母に対しては聞くに堪えない暴言を繰り返すようになり、母は毎日酷いことを言われるため叔父に対しては存在自体がストレスとなっていると聞きます。

参考までに叔父が今回病院に行ったのは

「私に暴力を振るわれたから」

と言う事だったらしいです。病院では私に殴られただの包丁で刺されただのと言ってたそうです。本人の話だけでは何とも判断がつかなかったので、父が病院に呼ばれることとなりました。父が上手く説明したおかげで警察沙汰になることはありませんでした。そもそもやってないことで警察沙汰になってはたまりませんし、それに包丁を常に手元に置いているのは叔父の方だったって言うね、怖い怖い。

叔父の言動は日に日に私の家族の平穏を脅かすようになっているので、今日は病院以外にも福祉センターに話を通したりして何とか介護サービスを受けられるようにしていく方向です。尤も言動はおかしくても自分で動けるので、要介護とはなりませんがせめて週に何度かデイサービスでも受けられるようになれば、私達もそうですし叔父にとっても良い方向に向かえると私は考えております。

父も母も口を揃えて

「年齢を重ねてあんな風にはなりたくないな」

と言っておりました。もちろん私も両親には健やかに長生きして欲しいと思っています。