総選挙を控えて各党は「財源論なきバラマキ合戦」●他国に生殺与奪を与えるのか　！！

面白い記事でしたね。
先ごろまでの矢野財務次官の発言を否定する人々は
国際的を日本の負債のように言うが会計学上負債の反対側には資産があるのが当然で、矢野次官には会計学の知識がないのだ。
というものでした。

では、その資産とは何でしょうか？上の論者はこういうものを挙げます。
(国有)道路　(国有)山林　(天下り先に対する)拠出金　等
そして、売却が難しい資産は、借金の担保にして資金を調達すればいい。

ところで、同じ会計学上では、企業の安全性(破綻する可能性の低さ)は換金可能性の高い(お金に変えやすい)資産が多い方が良い、とされています。
上記のうち、換金性がある、または、資金調達のための担保になるものがあるでしょうか？

一方、高市政調会長の
日本の債務は日本円建だから日本の財政は破綻しない、という論については、

日銀が買う国債は､誰が責任を負うのか
異次元緩和の｢都市伝説｣のカラクリ
土居 丈朗 : 慶應義塾大学 経済学部教授

あと、この記事の筆者の
国債は政府から見れば借金であるが、日銀から見れば資産である、ことが日本が破綻しない最大の理由とすることについては、日銀が保有している国債を誰が買ってくれるのか？が明らかにされていません。現在のデフレ下の状況では民間セクター(機関投資家や国民)は債券よりも現金を持とうとするからです。

上記どの主張にも欠点があります。
今回の選挙では各党は積極財政を公約にしていますが、その結果念願のインフレになれば、政府は税金で日銀から国債で借りたお金を返さなくてはならなくなります。、

参考までに
矢野事務次官の寄稿は「財務省の事務方トップが“会計学に無知識である”ことを世界に晒した」　～高橋洋一氏が指摘（ニッポン放送） - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c1d7e86aadbbb7d4baa56b25c81d08d623e9230

日銀が買う国債は､誰が責任を負うのか
異次元緩和の｢都市伝説｣のカラクリ
土居 丈朗 : 慶應義塾大学 経済学部教授
(東洋経済ON LINE)
https://toyokeizai.net/articles/amp/66165

●債務上限は米連邦政府が借金できる債務残高の枠
その上限に達しなければ単年度ことに議会の承認を受ける必要はありません。

増税には、個人も企業も反対します。

消費税の課税一時停止(インフレ基調になるまで)は検討してもすべきもしれません。全国民に対して10%の給付をしたのと同じになるから。

国債を国内で借りている状況なら直ぐには破綻はしないのかもしれませんが、行政サービスに必要なお金を借用書を書いて集めている状態は正しいことでしょうか？
現世代はそれで良いのでしょうが利息は払わなければいけないし、もちろん元金もいつかは返さなくてはいけません。
国債を発行し（お金を借用書を書いて集める）その金で経済対策という投資をすることで投資以上のリターン（税金）が帰ってくるような状況での一時的な国債発行は良いと思うのですが、すぐには破綻しないからといって借金を常態化することはやはりおかしいです。

矢野次官を擁護する記事です。
「胸が熱くなった」矢野財務次官の論文　バラマキ合戦「財源はどこにあるのか」（夕刊フジ）
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4ec3c4ef608a364cc36d7101c7057eac26952b3

やはり、バランスシートではなく、キャッシュフローで考えないといけませんね。
国債償還費と社会保険費と固定費用(お給料など)が税収を超える時が分岐点になるのかもしれません。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/yosan2021/
NHK with コロナでどう変わる2021年予算
より

ばらまくより減税してくれた方が個人的には嬉しいです。自分で稼いだお金がより手元に多く残るので。

今回は634先生発動はないようです。
ガチンコ選挙ですよ😄