【#1】動画編集ソフト「PremierePro」を１ヶ月でマスターする

「動画編集ソフト、みなさん何を使ってますか？」

大半の人にとって日常生活ではほぼ関わることのないであろう"動画編集"について、さらにそれを制作するために存在する数多のツールについて尋ねることはほぼ愚問であろう。

土木業で働くオジ様に「AESにおける最も重大な脆弱性は何でしょうか」と問うているようなものである。これは問われる側の知識量が問題なのではなく単に問い手が空気を読めずに、またセンスがないだけだ。

この掲示板を開いた人々のうち、一体何人がブラウザバックを行ったであろうか。
おそらく真面目に最後まで読んでくださることはないとして、覚え書き程度に記しておこう。

◇無料ソフトでええやん！

「Aviutl」という無料のソフトウェアをこよなく愛する私は、音声は「Audacity」、画像透過やイラスト作成は「FireAlpaca」などと一切対価を支払うことなく動画編集に勤しんできた。無料といえば広告が大量に表示されたり、また完成品に利用ソフトのウォーターマークがついたりと"使えたものではない"といったいわゆる"クソフト"がほとんどであることに対し、これらのソフトウェアは大変優秀なのである。
何が優秀であるかを事細かに語るのは面倒くさいので割愛させていただく。

今回有料ソフトに乗り換えようと思ったのは「操作性・機能の拡張性」に、無償と有償の間で大きな差があると気づいたからだ。
ここで「Aviutl」を例として挙げると、まず機能数が非常に豊富である。しかしその豊富さがかえって操作に繁雑を生んでいるのも確かなことだ。
また32ビットアプリであるため、メモリが4GBまでしか扱えないのも大きなデメリットだ。
最近のアップデートで4GBの壁を超えたらしいが、64ビットアプリのように気軽く大量のタスクが扱えるまでの進歩を遂げた訳ではない。

昔は趣味で動画編集をしていたのが今ではほぼおバイトになっているため、安定性に欠けるソフトウェアをひたすら使い続けるのは大変危険であるため、今回これに気付いたことをきっかけとして有料ソフトである「Adobe」シリーズへの移行を決めたのである。


◇Adobeに移行する上での「最大の障害」

そんなもん「お金」だ。学生の自分にとって毎月約三千円の出費はかなり痛い。
デザインや編集を専業としているプロでない限り、そう簡単にサブスクリプションを契約する事は出来ない。

そんな事を考えていたところ、ある日友人から文化祭の映像制作の依頼が来た。
別段忙しくもないため何も考えずに引き受けたが、よくよく考えてみるとこれはいいチャンスかも知れないのだ。

「友人からの依頼である編集を、初めて使うPremiereProでやる」。

普段集中力の乏しい自分だからこそ、こういう追い込まれた状況だと特段にPremiereProの学習スピードが上がるのではないか。背水の陣というとちょっと違うのかもしれないが、そういう後ずさり出来ない状況下で学ぶことで案外身につくのかもしれない。
基礎中の基礎だけでも、契約期間が１か月で済むのなら買い切りと同じだ！

この文章、読み返してみるととんでもなく頭の悪そうな人物が浮かんでくる。が、学生とはそういうものなんじゃないか。さらに頭の悪そうな言い訳でごまかしておこう。

◇足早に購入へ

昨日までは眺めることしか出来なかったAdobeのホームページの「購入」ボタンを押下。もうこれだけで寝たいところではあるが。

続いて決済画面。クレジットカードを持っていない自分は、銀行のデビットカードを使おうとしたその時。

「デビット機能付きクレジットカードはご使用いただけません。」

支払方法によって出鼻を挫かれてしまった自分。
なぜ学生認証で購入できるのに学生には持てないクレジットカードのみの決済なのか。今見てみると支払方法がプルダウンになっている。全く気づかずにそのままデビットカードで進めてしまった。
調べてみるとどうやら、クレジット決済に加えてコンビニ決済、銀行振込、請求書払いがあるらしいが引き落としが一番楽なので結果的にはよく読まずに進んでいって正解だったのかもしれない。

※そんな事はありません。注意書きはよく読むようにしましょう。

続いて学生認証。ここでは特に触れることはない。

なんと、あっさり購入できたではないか。
決済エラーに備えてすぐ作れるプリペイドカードを探していたがどうやら杞憂だったらしい。余計に口座を増やしたくなかったため本当に良かった。

しっかりと口座からも引き落としができている。
入会日は「８月２０日」。来月のこの日付の前々日までには解約をしたいものだ。

そうそう、９月２０日だ。
この日までに友人の作品を完成させ、さらには自身のPremiereProにおける編集スキルを高めたいものだ。