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〈寄贈ノススメ〉美術館・博物館は好きですか?

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【ラ・シエスタ、スペインの思い出】ギュスターヴ・ドレ
国立西洋美術館所蔵


美術館・博物館というと○○展のような展覧会が行われる展示施設としてのイメージが強いと思います。
でも美術館・博物館は歴史・芸術・民俗・産業・自然科学等に関する資料の収集して保管する機能も大きいのです。
それらを調査研究し、展覧会等で展示したり教育普及等の活動も行われています。
国の施設だけではなく地方の美術館・博物館ではその地方の文化財保存、歴史を調べていたりもします。
いわば人類共通の知的財産である美術品等々を未来に残す為にある施設だと言えるでしょう。

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3月25日に富山県立水墨画美術館まで行って来ました。

富山県立水墨画美術館は日本で唯一の水墨画専門の小さな(と書くと余計かもしれませんが💦)美術館です。
2月21日から4月11日まで「水美(=水墨画美術館)コレクションでめぐるこころの旅」という展覧会を開催していました。
本当は2月19日の開会式の招待状をいただいていたのですが首都圏では緊急事態宣言の最中でしたのでそれが解除されるまで待っての訪問となりました。

さて何故こんな時期に遠く離れた美術館へと行かなくてはならなかったのか……
それは我が家から寄贈した絵のお披露目がこの展覧会でされたからなのです。
絵の状態とそれに付随するキャプション、更に保管について等のチェックの為にはるばる日本列島を横断して太平洋側から日本海側まで弾丸で旅することになりました。

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寄贈した物は私の曾祖父が画家本人から贈られた水墨画の掛け軸です。
由来がはっきりしているし絵が描かれた時期も箱書きにあるので寄贈はすんなり行くだろう……と思っていましたがところがどっこい、そんな状態でも手続きに非常に時間がかかりました。

私の方の準備としてはまず家族全員の説得がありました。
学芸員の方から伺ったのですが遺言によって絵の寄贈が決まっていても相続人の誰かがごねて話が流れるというのはざらにあるそうです。
受け入れる方も色々大変なことがありまた過去にトラブル等もあったようで水墨画美術館では個人からの寄託は受けていないとのことでした。

家族を納得させたら次は受け入れ先の美術館探しです。
美術館によって集めている物の系統があり(例えば京都国立近代美術館では過去に賞を取った絵以外は要らないと言われました)やみくもに当たって砕けろよりも各美術館の特徴を調べた方が良いと分かりました。

そんなこんなでようやく水墨画美術館に辿り着き交渉して……1年くらいかかってようやく受け入れが決まったので風呂敷に包んだ掛け軸を担いで美術館に行ったのが3年前。

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これが絵を持っていた時に渡された預かり書です。

この時点ではまだ寄贈したことにはなっていません。
受け取った絵を鑑定に出しその金額が500万円を超えていたら国から何かくれるとか何とか説明されましたがそんな金額になるとは思えないので聞き流しました😅

どうして美術館から鑑定に出すのに絵を受け取る(預かる)のにそんなに時間がかかったのか……はおそらく「本物」であることを美術館の方で確信出来ないと受け入れ出来ないからだと思います。
調べてみると、海外の話として出てきた例ですが、寄贈された絵が実は贋作だったという事件もあったようで……💦
鑑定にかけるにもお金も手間もかかるというシビアな面があるので仕方がないことかもしれません。

そしてまた1年以上経過し昨年ようやく寄贈手続きが終わりました。
寄贈先が富山県立水墨画美術館なので富山県知事よりお礼の立派な賞状をいただきました。

後は上記の預かり書を美術館に返却して寄贈品とその周囲をチェックしたら手続きの諸々は本当にお終い。
……ということでこのコロナ禍ですがどうしても現地に行く必要があったというわけです。

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我が家と同じように美術品が押し入れに眠っているお宅もあるのではないでしょうか?
個人で最適な状態で美術品を保つには難しいものがあると思います。
美術品に造詣が深い人の相続人が必ずしも知識を持っているとも限りません(我が家はこのパターンです)。
もしその美術品が良いものであれば「人類共通の知的財産」として未来に残す為に美術館・博物館に寄贈するのもひとつの方法だと思います。

私の趣味のひとつは美術品の鑑賞ですがたまに展示してある絵にカビやシミの跡を見ることがあります。
入手して綺麗にしたものの取り切れなかったんだな~とその裏の努力を感じますが、せっかくの美術品、出来れば美しい状態で見たかったと残念に感じます。
そして思うのはきっと個々人の家で人知れず朽ちていく美術品が多いのだろうな~ということ。

日本でも海外でも一般家庭から名品が見つかったりしています。
【若冲の最初期の彩色画を新発見 京都・福田美術館】
 https://www.sankei.com/west/news/191105/wst1911050035-n1.html
【台所で見つかった中世の名画、29億円で落札 フランス】
 https://www.bbc.com/japanese/50205162
【屋根裏の絵はカラヴァッジョ? 予想落札価格180億円の理由を探る】
 https://bijutsutecho.com/magazine/insight/19887

もしただで寄贈なんて嫌だと思われる場合には信頼出来る画廊にお任せするという方法もあります。
(銀座の加島美術はお勧めですので興味のある方は検索してみてください)


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富山に向かった日は曇り時々雨でしたが北陸新幹線の中から白銀の北アルプス(長野県民に忖度♪)富山に着いてからも立山(富山県民に忖度♪)が美しく見えていました。
しかし旅行記にするのは掲示板が長くなりましたので最後に帰りの東京駅で偶然見かけたドクターイエローの画像を貼っておきます。

また美術館や博物館巡りを心ゆくまで出来る日が早く来ますように🙏


115 件のコメント
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>> hiroro_02@🐸💚 さん

大正3年8月にこの画が完成してからよくぞ今まで何とか無事で保存出来ていたものだと思います。
掛け軸の表装がダメになってきていたので修理修復したかったのですが表具屋さんから怖くて出来ないと戻されてしまったという過去があります。
(下手に弄られなくて良かったと私は思いますが)

戦時中に焼ける恐れもあったと思います(実は原爆が投下される9日前まで祖父は広島に居を構えておりそこから神戸に転勤になったとか色々ストーリーがあるわけでして)。
仏壇と共に子孫代々伝えるようにと言われても祖父の家にあった仏壇は神戸の震災で家ごと潰れてしまいました(その頃この掛け軸だけは大阪の私の家に来ていたので無事でした)。

水墨画美術館に行ったら父の従兄弟(富山在住)も数点の画を寄贈していました。
何でも蔵に泥棒が入ったことが契機となって美術館に寄贈するに至ったそうです。
個人宅で美術品を管理保存するのは本当に大変です。

更に継承者に指名された人間がちゃんと保存出来るかも怪しいものです。
これ以上相続人が増えない内に寄贈しようと思ってから数年、やっと名実ともに美術館の所蔵品となって画も喜んでいることでしょう。

水墨画美術館、小さいけれど素敵なところですよ。
富山も旅先として魅力的なところです。
私もゆっくりと旅行してみたい……
早くそんな日がくると嬉しいですよね(*^_^*)

>> noel@ベータ版 さん

素敵なお話ですね。感動しました。
やはり、只者ではない(◎_◎;)
寄贈なさるなんて、素晴らしいです!
個人宅では湿度管理など、なかなか保管するには難しいですね!
けど私なら私利私欲にかられ…😓

私が知っている美術館は害虫の侵入が心配との理由で受け付けてません。目に見えないカビやダニが付着してないかなどの検査にも時間がかかりそうです。

今回はやはり作品の良さと箱書きの確かさ、コンディションの良さが、手続きの時間をかけてでも受け入れたいと鑑定されたんだとお察しします。
noelさんもお疲れ様でした✨✨
みんなが鑑賞できるようにしてくださってありがとうございます!
いつか私も観に行きたいです🍀

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>> ねむ125@マイそく_ さん

箱は共箱です。
曾祖父が富田渓仙に「人にばっかり絵を描かずにわしにも描いてくれ」と言ったら京都に帰った本人からぽんっと送られて来たと祖父に聞きました(どこまでが本当のことかは分かりませんが)。

ひとつ前のhiroro_02さんのコメントの方に箱の裏側を載せました。
こちらは表側です。
この画像は水墨画美術館と寄贈の交渉をする時に求められて撮って贈った写真です。

飄々とした絵も日本美術の流れにありますよね。
(そして現代のマンガに至る?)
きらびやかな絵巻物も好きですがこういう画も好きです。
お褒めいただきありがとうございましたm(_ _)m。
すごすぎー、
お宝鑑定団みたいやぁ〜

>> noel@ベータ版 さん

お話し伺うと本当に今無事に在る事が奇跡だと思います。
これまで文化財を観る時に作者や修復の歴史、来歴に思いを馳せることがあっても寄贈された方の思いまでは考えていませんでした。
これからはまた新しい観点で美術館・博物館の収蔵品を観る事が出来そうです。貴重なお話しありがとうございます。

富山、いい所ですよね。私ものんびり旅してみたいです♪(^^)

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>> 117umie さん

この画像は美術館で表装をし直してもらった証拠写真?として送られて来たものです。
あちらに持って行った時には表具の一部にカビが発生しそうな感じもありましたがすっかり綺麗にしてもらったようでほっとしたのを覚えています。

美術館の方も寄贈すると言われても全部が全部受け入れられる訳ではなく大変そうです。
1年という時間を長いと思うか短いと思うか……
美術館の方にはかなり短く、話もすぐに通じて助かったと言われました(つまり通常はもっと時間がかかるし大変だということですよね)。

美術館に寄贈したのは手放した後の在処が分かるという利点が1番でしょうか。
あと大事にしてきた画に値段をつけたくなかったということもあります。
せっかく友情から贈られた画なのですからそのまま想いと共に美術館に収めて欲しいな~と。
(現実的な問題としては1度値段がついてしまうと後からゴタゴタが発生する可能性もなくはないのでそれを封じるため)

たまに美術展で個人蔵の絵を見ることがあるのですが、そういう絵は絵はがきにもなっていないし写真も撮ることが出来ないしポンコツ頭の記憶に焼き付けるしかないのですよね💧
美術館所蔵の絵も必ずしもいつでも見られるものではないですがそれでも個人蔵の絵よりは見られるチャンスはありますからやはり良い物ほど美術館博物館にあって欲しいものだと思います。

機会があったら見てやってください。
私が子どもの頃から魅了されてきた絵です😊

>> akoyo@🪷。.*ෆ🪷₊✼୭ さん

ありがとーー♡

akoyoさんのお城スレに投稿した富山城の石垣の写真は美術館の帰りに寄って撮ったものです。
(公用車でそこまで送ってもらいましたw)

akoyoさんの掲示板「お城の写真」には日本の宝がいっぱい掲載されていますのでお城が好きな方は是非どうぞ😉
https://king.mineo.jp/reports/46492

>> niko6マーミー さん

お宝鑑定団、面白いですよね!

母の実家で見つけた盃、鑑定してもらえないかな~なんて思っていますw

>> hiroro_02@🐸💚 さん

寄贈された方の思い

……遺産相続が面倒くさいというのもありそうです。

ごめんなさい、雰囲気ぶち壊しで💦
でもたしか「ギャラリーフェイク」というマンガの中でそんな回があったのですよ~

>> noel@ベータ版 さん

>大事にしてきた画に値段をつけたくなかった。
せっかく友情から贈られた画なのですから

感動しました😭💧素晴らしい✨
御曾祖父様もきっと喜んでらっしゃることでしょう!💧 もちろん作品も!

表装を美術館でなおしていただいたのも何よりです🍀 表装で作品が台無しになる場合もあると聞きます。

本当に作品に歴史あり!様々な奇跡を経て今にのこされているのですね!

>> 117umie さん

だからこそ美術館・博物館等にある作品は「人類共通の知的財産」なのだと思います。

この水墨美術館ではじめて見た作家が篁牛人という独特の絵を描く作家なのですが富山県以外では知られていない画家なのです。
でもそれではもったいないとこの水墨画美術館の副館長が中心となって篁牛人展を企画、東京にも持って行く予定だと伺いました。

世に知られていない画家を世に出す努力も美術館ではされているわけですね。
とても凄い画家だと私も思いましたので多くの方にこの(今現在は富山の郷土画家としてしか評価されていない)篁牛人を知って欲しいな~と思います。
我が家は戦国武将からの手紙などがあり、姉妹都市に貸し出すだけでも厄介だったので、想像はしていましたが、やはり大変なのですね。
寄贈の話は度々出るのに夫が重い腰を上げないので、気が滅入ってきちゃう。
篁牛人、画像見ました。
スゴイ迫力で、独特の雰囲気です!
牛とつく画家は奥村土牛しか知りませんでした。
東京の展覧会で全国に知られるといいですね! 美術館も様々な努力をなさってるんですね。

noelさんの寄贈された作品は伸びやかな筆致でお顔も素敵、観てて気持ちがおだやか〜になります✨
富山、いつか行ってみたいです(^.^)

>> noel@ベータ版 さん

いいものを見せていただきました。ご由緒まで聞けて贅沢なオンライン鑑賞ですね・・・ありがとうございます^^

>> mikecat さん

たしかに手続きは面倒くさい面もありますがそれさえ乗り越えればもう保存保管について頭を悩ませなくても良くなりますよ~
我が家にも織田信長からの朱印状等がありましたがそちらは家と共に上の世代が片付けてくれているのでラッキーです。
(ただ受け継いだ人によっては朽ちつつある物もある予想……)

姉妹都市に貸し出して欲しいという要請があったり寄贈の話が出るということは既に「人に知られた」逸品ということですから寄贈の話もまた違って楽に進めることが出来そうですね。
あちらから物を取りにくる位のことはしてもらえそうだし……

mikecatさんの代で何とかしないとそれが(現物の近くに住まない)次の世代の仕事になってしまうので余計大変になってしまいますよ。
息子さん、日本どころか英国にいらっしゃるわけですし。
ある意味ホワイトエレファント?
子ども達に余計な苦労をかけない為に何とかしましょうとtoracatさんを説得出来ないものでしょうかねぇ?

>> noel@ベータ版 さん

それね!相続財産に課税されるので、相続発生のお家なら上乗せされてあとから課税請求きたりするらしいです。申し訳ないですが、私も直接税理士さんからききました。そんなお宝あるのかな?ですが。

>> 117umie さん

そうなんですよ、美術館も色々な努力というか活動をしているのです。
そして画廊もそういう努力をしているところです。
もちろん彼らにとっては自らの商品価値を高める為という側面もあるのですが生前は人気だったのに忘れ去られてしまった画家や地方でのみの活動で全国的に知られていない画家の紹介をしています。

加島美術で数年忘れ去られた日本画家渡辺省亭をプッシュしていたのが今年くらいから美術館でも展覧会がなされるようになり、また2019年に取り上げていた小早川秋聲という画家の展覧会も今年東京ステーションギャラリーで行われます。

画廊での展覧会の何が良いって基本的に入場無料、絵はガラスケースに入れられていない事が多いので直接筆跡等を見る事が出来ることでしょうか。
小早川秋聲の「國之楯」(京都霊山護国神社蔵)の前にベンチを置いてくれていたのでそこに座って長い間絵を眺める至福の時を過ごさせていただきましたが、おそらく東京ステーションギャラリーでは同じ事は出来なさそう……w

>> ねむ125@マイそく_ さん

コメントをありがとうございます。
そう言っていただけて掲示板を立てた甲斐がありました。
美術館の方にも箱書きに興味を持っていらっしゃる方もいるのだからそういったものも展示してくださいと伝えておきますね♪

私は下絵も好きなので(東京ステーションギャラリーで行われた河鍋暁斎の下絵だけ展に疫病のせいで行けなかったのが非常に残念。図録も売り切れで入手出来ませんでした……)下絵を主にした展覧会もして欲しいとリクエストを出したのですがそういうマニアックなものは一部にはよくやったと褒められても大多数の人ははぁ?という感じになるな……と言われました。
今回水墨画美術館で前田青邨の下絵があったのですがとても良かったです(前田青邨は好きではなかったのですが!)。

ひとつの絵のまわりのあれこれも展示されたら面白いですよね!

>> niko6マーミー さん

本人が知らないだけで実はお宝……というケースも考えられますよね。

美術館や博物館で時々「文化庁所蔵」の物を目にすることがありますがそういう物は税金替わりに物納された物なのかな~と思っています。

>> noel@ベータ版 さん

noelさん、凄い(◎_◎;)尊敬してしまいます。
前田青邨、知らなかったのですが(と言うかあまり芸術に詳しくないもので)検索しました。
私はすごく好きだな(^_-)-☆

noelさんRokkoFoxさんのスレをご存じですか?
noelさんなら、気に入ってもらえると思います。
是非、訪問してみて下さい。↓
https://king.mineo.jp/reports/22859

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>> akoyo@🪷。.*ෆ🪷₊✼୭ さん

ご紹介をありがとうございます(^^)
しかし4年も続いているスレだから過去ログを読むのが大変そう💦
過去ログを読み終わってからコメントを付けるスタイルの人間には今の過去ログが読みにくいマイネ王の仕組みは大変辛いです(T-T)
アイデアファームに出した過去ログを読みやすくして!が検討中になってから数ヶ月……未だに実装されていないのですよねぇ……

ささやかなしあわせ……はにわでも良いのかな?
まずは過去ログから拝見させていただきますね♡

>> noel@ベータ版 さん

芸術関係だったら、何でもいいみたいですよ。
私なんか、「すごーい!これ、なんかわからないけど好き。」って感情でしかコメント入れてません。(笑)

関西の街並みやお花の写真などいろいろなものがアップされます。
埴輪でも土偶でも古墳でも大丈夫だと思いますよ。私の方が楽しみ☺
私と違って、スレ主さんや数少ない(笑)常連さんの素敵な感想をもらえるかも。私大好きな掲示板です(^_-)-☆

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>> akoyo@🪷。.*ෆ🪷₊✼୭ さん

本当になかなか素敵な掲示板みたいです。
この掲示板のトップに掲げている『ラ・シエスタ、スペインの思い出』は国立西洋美術館の常設展に行くたびにその前で立ち止まってしまう絵なのです。
ただ今国立西洋美術館は工事の為に長期間休業中なのですが再オープンが待ち遠しい(^^)

国立西洋美術館は松方コレクションが核になって出来たというのは有名な話ですがそれ以外にも色々な方がコレクションを寄贈していらして私が好きなのは橋本コレクション(古代から現代までの指輪を中心とするジュエリーコレクション)と内藤コレクション(中世~ルネサンス期の写本コレクション)。
版画素描展示室で行われた内藤コレクション展は全部行きましたが1回目はなんと内藤先生ご一行様と遭遇しました~
大きな声で話されていたのを耳ダンボで聞いていました(^^;)

画像は内藤コレクションからの一葉です。

>> noel@ベータ版 さん

本当に幅広くお詳しい!

私は杉浦非水や小村雪岱が好きで、東京の美術館は弥生美術館しか行ったことがないです。

好きな作品の前では時間を忘れますネ✨

関西では白鶴美術館や大谷美術館といった館は庭園も素敵! あとミュージアムショップも見るの好きです🍀
けどここ数年、なかなか行けてません。

落ち着いたら、美術館でユックリしたいです。疲れ気味の心に肥料!
美術から歴史からなにからと知識、造形が深いnoelさんΣ(⑉oㅿo⑉)ソンケイシマス♥

ガサツに育って生きてきて反省が遅すぎ😫🤣
絵画を観るのは好きですが、好き嫌いがあって、観たくなると日帰り飛行機で遠くまで行きますが、興味がないとすぐ近くの美術館にめったに観られない絵画展がきても全く行かないわ😣

豆腐かりんとうやチーズケーキで(^O^;)マンゾクナワタシ

>> niko6マーミー さん

いや昔からあの「文化庁所蔵」品というのが不思議で……

たぶんそうじゃないかな~と思っただけですので(^^;)

>> 117umie さん

弥生美術館には「文豪・泉鏡花×球体関節人形 ~迷宮、神隠し、魔界の女~」展に行きました。
ちょっと病んだような間接球体人形で泉鏡花の世界を表現しているのがとても怪しげで美しく素晴らしかったです。

スマホのアプリに「チラシミュージアム」というものがあるのですが弥生美術館の割引クーポンがついている事が多いです。
今はあちらこちらに出向けませんがチラシミュージアムに掲載されているフライヤーや案内広告を見て頭の中で色々想像しています。
https://eplus.jp/sf/guide/museum

すべてに展覧会が掲載されているわけではなりませんが、画廊で開催されるものなども掲載されているので眺めているだけで楽しいアプリです。

関西の美術館は素敵なところが多いですよね。
コロナ禍が収束したら行きたいところが沢山です♡

素敵な作品の前では本当に時間を忘れます。
……だからといってその作品が欲しいかと聞かれるといらないのですが。
美術品はしかるべき場所にあってそこで見るのが良いのです。

あの有名な「モナリザ」がナポレオン1世の寝室に飾られていた時もあったと聞いた時によく自分が眠る場所に飾る気になったな~という感想を持ちました。
名作中の名作で素晴らしい作品だけれど「モナリザ」が寝室にあったらちょっと怖いです((((^^;)←こういう人間です、私は。

>> ゆめ子 さん

えーーーっ
私も大概ガサツな人間ですが~~~💦

絵画に限らず物事に好き嫌いなんて誰にもありますよ。
有名な画家の作品が全て良いものかというとそういうものではないと思いますし。
美術館で大々的に○○展をしている時に常設展にだけ行くことも多いです。
友人に誘われて上村松園作《序の舞》(重要文化財)を見に行った時も気に入ったのは伊藤小坡と東京芸大卒業制作品1枚しか残っていない水谷道彦ですから。
フェルメールも……光る広すぎるおでこが特徴的な女性像を描く画家というイメージ(^^;)
世間一般の評価なんてどうでも良くて、自分が好きか嫌いか、ただそれだけです。

豆腐カリントウ、美味しいのが出来たら教えてくださいね♪
業務スーパーのチーズケーキは冷凍庫の中に入れてあります。
オイシイヨ(^_^)v

>> noel@ベータ版 さん

凄いの一言です。凄い時間もかかるし色々調べられたとおもいます。いや〜
細かいことはわかりませんが。
うわ〜一言!いっぱいつまってる一言です。😌
チラシミュージアム!
全然知りませんでした、ありがとうございます☺️ 早速ダウンロード!
noelさんには教えていただいてばかりで
_(_^_)_
美術館のチラシ、特に巡回展はメインビジュアルに同じ作品を使っても、館によって雰囲気がガラリと変わって面白いです!

モナリザ、私もやっぱりウチで観るのは怖いです!
いっつもコッチ見てる〜〜👀
ルーブルではサモトラケのニケに感動しました(*˘︶˘*).。.:*♡ 初海外旅行しかもやけっぱちの一人ぼっち(笑)
若かりし頃の思い出✨✨

>> niko6マーミー さん

画家も生活(お金)の為に描いた物があって何となく見て分かるのですが本当に良い物もどこかのお宅にひっそりと眠っている事があるはず(だからなんでも鑑定団が成立する訳ですし)なので寄贈ではなく物納という形でも保護されるようになると良いですよね(^^)

>> 117umie さん

チラシミュージアム、暇な時に眺めるのに良いですよ♪

フライヤー(チラシ)って作っている方の個性が出ますよね。
同じ絵なのにこんなにも違うんだって、とかここは別の絵を使っているんだな~とか。

美術展に行って気に入った作品の絵はがきを買おうとミュージアムショップに行ったらそれがなかったり、どうしてこの絵が製品になっているんだろうとか、美術品まわりも色々と面白いです。

サモトラケのニケの現物をご覧になられたことがあるのですね!
羨ましいです(*^_^*)
素敵ですよね~~~
素敵な水墨画をオンライン鑑賞させて頂きありがとうございます✨

お家にある美術品が美術館で飾られるまでの過程を初めて知りました。
時間や手間はかかってもベストな選択ですね。
美術品が傷まない、後世に伝わる、みんなの目の保養になるという点で、素晴らしいです。

国立博物館でも、〇〇氏寄贈とか書いてありますよね。
こちらこそ見てくださってありがとうございます🙂

「寄贈」は寄贈する方にとっても受ける方にとっても難易度が結構高いものだと今回自分で経験して知りました。

寄贈以外に寄託という方法もあるのですが水墨画美術館では過去にそれで非常に厄介なことに巻き込まれて以来企業以外からの寄託品は受けない方針になったそうです。
また色々な手続きを踏んで寄贈の運びになっても相続人のひとりがごね始めて流れる……ことも珍しくないのだとか。
私も寄贈の交渉を始めた時に散々継承者全員納得しているのかということを聞かれました。

価値ある美術品=財産=お金、という側面も確かにありますから仕方がないことなのかもしれませんが、美術館や博物館ほどしっかり管理するのは個人では無理だと思うのでせっかくの美術品が朽ちる前に寄贈するという方法を取る方が増えればいいなぁ~と思います。

>> noel@ベータ版 さん

愚息がもう一人(英国在住の双子)が隣県にいることはいますが。

>> noel@ベータ版 さん

関西はなかなか厳しい状況(¯―¯٥)
当分チラシミュージアムで眺めて調べて妄想して楽しみます☺️

私も今後○○氏寄贈に注目〜!

>> mikecat さん

双子さんだったんだ~
双子を育てつつあれだけの資格取得にピアニストとしての活躍……
本当にmikecatさんは凄い方ですね✨

そちらの息子さんが管理してくださるなら良いですね。
でも最近ちょこちょこ「某旧家所蔵だった○○」が出てくるのは蔵のある本家から離れて住む相続人が手放されているのだろうな……と思っています。
蔵なら保存に最適なのですが集合住宅はもとより現代的な一軒家ではかえって保存するのに向きませんからねぇ……

美術館で父の従兄弟が寄贈した数点を見ましたが、寄贈の理由が「蔵に泥棒が入ったから」だそうです。
1度息子さんに相談なさるのも良いかもしれませんね。
(そして早めに次の世代に先送り♪)

>> 117umie さん

関西だけでなく直に東京も更に酷い状況に突入しそうですよ……
サントリー美術館の年間サポーターになっているのに行くに行けなくて悲しいです💧
そして来月中旬に検診を受けに関西に行くのにこちらも弾丸ツアーになりそう……
大阪中津にある南蛮文化館に行きたいのですが無理だろうから病院からはさっさと帰ります……
http://www.namban.jp/namban/

当分は私もチラシミュージアム組です。
仲間が出来て嬉しいですよ~~
こちらのスレッド、楽しいです。コロナ禍で美術館行ってないです。博物館も行ってないです。全然どこにも行ってないです。マイネ王に出入りしてて、お箱まで鑑賞できるとは思いもしませんでした。ありがとうございます。
しみじみうれしい
じんわりうれしい

こんな感じです🥲

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>> ねむ125@マイそく_ さん

喜んでいただいて嬉しいです。
本当に今は美術館にも博物館にも行き辛くて寂しいですよね。
本当は心の赴くまま行ってお金を落としたいところなのですが……

……と書きつつ先月MOA美術館の岩佐又兵衛展に行って来ました。
人があまり来ないであろうと期待出来る雨の日に車で出かけました。
おおよそ3年おきに岩佐又兵衛展を開いて絵巻物を場面替えして展示してくれるのですが有名な場面は毎回展示されるのでその他の部分が少しずつ変わっている……という感じなので全部見終わる事が出来るのかどうか不明です。
図録は3年前も今年もなかったのですが3年後には作ろうという話が出ているそうなので是非とも作成して欲しいところ。

福井藩の殿様が所有されていた絵巻物なのでさぞや箱も立派なのだと思います。
いつかそれも展示してくれるおt嬉しいですよね。
その後いろいろなコメントから、更に勉強になりました。

我が家にあるのは焼き物でして、小さいながらも中には人間国宝のモノもあり、今はフツーに飾っていますが、そういえば箱は?って感じです。

箱書きが達筆過ぎて読めない、なんてこともしょっちゅう。箱と中身と合わせてサイズが違うー!と、また箱を探したり。箱も重要なんですね。

>> HAYA さん

箱書きが達筆過ぎて読めない……分かります、分かりますよ~~~
あと紐の結び方に悩んだりしませんか?
あれ、これどうやって結ぶんだっけ???……と😅
そして古い箱は黒くなって墨で書かれている字が読めなくなってくることもありますよね……(と手元の九谷焼の盃を見ています)

人間国宝のお茶碗っとはこれまた凄いです!
もし将来的に寄贈されることを考えていらっしゃるのでしたら今から情報収集のつもりでそれらを集めているような美術館や博物館の情報を集められてはいかがでしょうか?
もう1歩進んで手紙やメールで問い合わせをしても良いのではと思います。
(そしてもし行動を起こされたらどこかで報告していただけると後に続く方の助けになると思いますよ~)

>> noel@ベータ版 さん

その頃には蔓延防止の効果がでてるといいんですが… せっかく関西まで来られるのに残念(TдT)

またのびのび鑑賞できて、ワークショップなんかも出来る日が早く来てほしいです❗
3年ほど前は美術館主催の水彩画講座で習ってたんです(^^ゞ
学生時代は美術部でしたが、新しい発見もあって、半年間楽しく通ってました(*˘︶˘*)

>> 117umie さん

プロから体系的に習われるって良いですよね♡
長い間描いてこなかったのですが最近ちょこちょこと落書き程度に描き始めました。
……こんなに自分は絵が描けなかったっけとちょっとびっくりorz
でも継続は力なり、と言いますからこれから少しずつ上手くなれれば良いな~~~と(^^;)

水彩画も面白いですが気軽に描けるということで鉛筆でちょこちょこ書いています。
色彩センスが悪いので白黒が好きーーー
でもこれじゃだめなのでカラーにも挑戦しようかと。
コロナ禍で家にいることが多いのはある意味チャンスですよね!

>> noel@ベータ版 さん

>先月MOA美術館の岩佐又兵衛展に行って来ました。<
「絵巻物の展示」ということは、長いなが~い場所が必要ですねw

>3年おきに岩佐又兵衛展を開いて絵巻物を場面替えして展示<
やはり、長いからこういうふうになるのですね?3年おきですか~・・・鑑賞する人も時間をかけて大変だろうな~と思います(ためいき)。

以前、奈良博で「絵巻物の全場面を同時公開する」という大胆な(?)展示がありました。とにかく延々と長いものが続いていく・・・反物が干されているようでしたw 絵巻物なので「途中から読む」ということもできず、長蛇の列・・・観ていてかなり疲れました^^;
●国宝 信貴山縁起絵巻、史上初めて全場面を同時公開
https://www.museum.or.jp/news/3785

ところで私には、MOA美術館といえば「〇〇」というものがあります。それが今回の、noelさんのスレッドとシンクロして、ある事件(?)を思い出させてくれました。それは・・・益田鈍翁の絵巻物分割と、所有者の変転の物語です。

●平兼盛像(佐竹本三十六歌仙切)
http://www.moaart.or.jp/collections/029/
●絵巻の分割と所有者の変転
https://ja.wikipedia.org/wiki/佐竹本三十六歌仙絵巻

若い時に観たので、その当時は「なぜ切るの?」と理解できませんでした。今回「美術品の保存」という観点から、MOAの分割された絵巻を思い出し、切断事件(?)の背景を読み直すことができました。時代ですね・・・

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>> ねむ125@マイそく_ さん

でもやはり「何故切るの?」ですよ。
佐竹本三十六歌仙の切断は文化財保護に関する法律の制定を急がせた功績があるくらい衝撃的な事件だったようですが私がはじめてこの事件と作品を知ったのは推理小説からでした。
推理小説のテーマとして色々な美術品を取り上げていて(中には贋作もあり)日本美術に関する蘊蓄が面白いと思ったのを覚えています(の割には作者名もタイトルも覚えていません)。
どこかの美術館で絵巻物の読み方を解説している展示があってそこから本に至る筋道があったのも面白かったです。
有名な切断された絵巻物としては病草紙もありますね。
いくつかを見た事がありますがこちらもそれぞれの断片を集めての展覧会はどこかがしてくれないものでしょうか?

でもおっしゃる通り美術館ではひとりひとりに絵巻物を読ませるわけにはいきませんから長いなが~~い空間が必要です。
MOA美術館の偉いところは絵巻物用のガラスを開発しそれ用のケースを特注していることでしょうか。
光に反射しないのでとても見やすいのは嬉しいです。
(おかげで離れて写真にとっても上の画像の通り光が反射しないで撮れます)

水墨画美術館でも「この展示ケースの底に絵巻を広げて展示してあると嬉しい」と言ったところ「そのアイデアいただきました」と学芸員の方に言われたのでいつかそうやって広げられた絵巻物を見る事が出来るかもしれません。

東京国立博物館の「鳥獣戯画展」では動く歩道に乗って絵巻物を見るようになっているそうです。
全巻すべてを見られるチャンスなんてなかなかありませんが新型コロナウイルスが怖いので行くのを断念……とても残念です。
 やっと訪問できた。本文は読んでたのですが、腰を据えてコメントを書く時間が取れなくて、ハハハ。

 やはりnoelさんは只者じゃないですね。美術館に寄贈できる美術品を所有している事もさながら日本列島横断して富山まで美術品を大切に保管するために弾丸ツアーなんて多くの人は経験ないし、この先経験する事もないでしょうね。

 でも美術品の保管というのは本当に大変です。とても個人で出来ることじゃないのでnoelさんの行動は人類の共通の宝を残しつづけるためにとても重用と思います。
 今から約30年前、空前絶後の好景気に恵まれて美術品を買い漁るという恥ずかしいことが日本で横行しましたよね。なかには自分の棺と一緒に燃やしてくれなんて暴言を吐く人も居ました。美術品の所有者は何でもしていいのではなく、維持管理する人なんですよね。その辺を日本人はよく分かってなかったってことかな。ドイツでは古城をそれこそ一般の住宅並の価格で購入することが出来ますが、法律で修復と維持管理が義務化されていてそこに莫大な費用がかかるので買う人が少ないらしいです。
 「文化庁所蔵」品も国からこれは重要な文化財なのでこうこうこういう条件で保管しなさいって指導があるんだけど、それにしたがう能力がないので文化庁に引き取ってもらうケースもあるのかなーって思います。

 それから美術館博物館のもう一つの重要な役割は研究機関ってことですよね。むしろこっちが本来の存在意義だと思います。そして研究成果の一部を一般公開しているにすぎない。
 長野県にある小さな博物館と懇意にしてましてそこを拠点に研究活動に参加させてもらってますが展示物って本当に氷山の一角何ですよね。展示できないような収蔵品もそれはそれで面白いものです。

 美術品の相続でもめるギャラリーフェイクのエピソードは極楽島美術館の話ですね。あの漫画は勉強になったなぁ。
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