KDDI帝国の逆襲
KDDI帝国の動きを時系列でまとめてみました。
2016年5月
「3年間で5000億円規模を合併・買収(M&A)に投じる方針発表」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-05-12/O71XRD6JIJUT01
2016年度第2四半期(2016年7~9月期)
「純増は11.8万契約まで落ち込み、ついに、大手3社中最下位に転落」
https://king.mineo.jp/my/132c3b2f477438a4/reports/10086
2016年度10月
「UQがコミュニティサイト『UQ PLANET』を開設」
https://king.mineo.jp/my/132c3b2f477438a4/reports/9063
2016年度11月
「グループ会社のJ:COM MOBILEでau回線の取扱開始」
https://king.mineo.jp/my/132c3b2f477438a4/reports/9308
2016年度11月18日
「UQ mobileで『iPhone 5s』が実質108円に」
https://king.mineo.jp/my/8344891527f58440/reports/10003
2016年度11月〜12月
「UQmobile1万円〜1.3万円キャッシュバックキャンペーン」
http://www.uqwimax.jp/promotion/uqmobile_lp_02.html
https://king.mineo.jp/my/67ed9a753b8486b2/reports/10009
2016年度12月
「ゲオが OCN、UQ mobile の格安 SIM カードを『1 円』で販売」
https://king.mineo.jp/my/132c3b2f477438a4/reports/10339
2016年度12月6日
「KDDI、ビッグローブ買収 ニフティとも詰めの交渉中」
https://king.mineo.jp/my/e3fe291edfc695b6/reports/10620#comment_form
https://king.mineo.jp/my/b8ae1fa8d6a7d4c4/reports/10616
→ビッグローブとニフティの2社買収に費やす買収資金が約1,000億円とのことですが、今年度を含む3年間で5000億円規模を合併/買収に投じる方針を発表しているので、まだまだ仰天の買収劇は続くことでしょう。
→ちなみに、インターネットイニシアティブ(iij)の時価総額は760億円、ミクシィが2,976億円なので、両方まとめて買えますね。
http://biz.bcnranking.jp/stock/ranking/index.html?start=51
→楽天の時価総額は1兆6,498億円なので、さすがに買収は無理か。
http://biz.bcnranking.jp/stock/ranking/index.html?start=1
「ソフトバンク孫氏、米に5兆円投資 トランプ氏と会談 」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN07H03_X01C16A2000000/
…500億ドル(約5兆7000億円)を米国のスタートアップ企業などに投資し、5万人の雇用を生みだすとトランプ氏に約束した。
…孫氏は記者団に対し、「我々はもう一度、米国に積極的に投資をすると話した」と語り「会談は大成功だった」と述べた。
10時05分現在の株価動向を見ると、ソフトバンクは高騰しているものの、KDDIは売られていますね。
これだけ派手な買収をしても売られるKDDIって…
たしか、DMMmobileの事業については、亀山さんはあまり利益でてないって言っていたらしいし、MVNO方面の事業はあまり利益率は高くなさそうですし、kddiが各種攻勢でMVNOでシェアを確保しても先行き好調な見通しは立ちにくいのかも知れませんし。
トッチンさん
>MVNO方面の事業はあまり利益率は高くなさそうです…
確かに。
インターネットイニシアティブ(iij)の株価もかなり下がってきてますしね。(↑)
→株価下落の引き金となった決算発表:
「IIJ、上期税引き前が20%減益で着地・7-9月期も19%減益」
https://s.kabutan.jp/news/k201611080023/
もう訳が分からなくなってきますね。┐(´д`)┌
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201612/CK2016120702000119.html
…ネット接続業界はNTTコミュニケーションズの「OCN」が契約数ベースでトップ。ビッグローブとニフティ、現在のKDDIの契約数を合計すると、ソフトバンクの「ヤフーBB」を抜き業界二位になる。
あとは、ニューロつながりでソフトバンクとソネットが
NTTつながりでNTTぷららとNTTコミュニケーションズが
それぞれくっつけば3位に…
それはありえそうです。
ただ、1位NTTグループ、2位ソフトバンク+ソネット、3位KDDIで、ケイオプティコムは4位ですね。
手元が狂ったみたいですね…
4位って中途半端かな
無いでしょうかね?
mineoのケイ・オプティコムがここを取り込むことが出来れば今後の戦いを
優位に持っていけそうな気もしたり(^^ゞ
>BIGLOBEとniftyのドコモ回線MVNO事業だけ切り離されるシナリオ
>というのは無いでしょうかね?
ドコモ系のMVNOをどう扱っていくのかが気になるところです。
ちなみに、exciteニュースには下記のような憶測記事が書かれていましたが、果たしてどうなることやら。
「KDDIがBIGLOBEとNifty買収へ、格安スマホ事業強化も目的か」
http://www.excite.co.jp/News/it_g/20161207/Buzzap_40268.html?_p=2
…格安スマホ市場を振り返ってみると、今回買収話が持ち上がったBIGLOBEやNiftyを含め、MVNO各社が展開する格安スマホ事業はNTTドコモの回線を用いたものが主流。
…そんな中で今まで他社にWiMAX回線を提供するMNOとして事業を展開してきたUQコミュニケーションズが旗振り役となり、au回線を用いた格安スマホを広げていくには少々荷が重い部分もあることを考えると、KDDIは買収したBIGLOBEやNiftyを自社回線のMVNOとして積極活用していく可能性もあるのではないでしょうか。
>ソネット、ビッグローブ、ニフティあたりは買収の余地がありそう…
完全にIT戦国時代に突入しましたね。
「KDDIによるビッグローブの子会社化について」
http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2016/12/08/2193.html
「KDDI、ビッグローブの子会社化を発表」
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1612/08/news111.html
KDDIによるビッグローブの子会社化について
http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2016/12/08/2193.html
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/346926/120800727/
…ビッグローブの格安SIM回線は今のところNTTドコモ網だが、これをKDDI網に切り替えさせれば、回線シェア増大と連結ベースの利益率拡大という2つのメリットが望める。
…MVNOと同様に、ビッグローブ会員の使用回線をNTT東西の「フレッツ光」からauひかりへ切り替えさせれば、光回線シェアの拡大と光ファイバー網の稼働率向上にも寄与しそうだ。ビッグローブの契約者へauスマートバリューを適用することで、携帯回線のシェア拡大やauブランドの付加サービスの利用拡大につなげるシナリオも現実味を帯びてくる。
→えげつないこと想像してますなあ、…やりかねないけど。
>ビッグローブの格安SIM回線は今のところNTTドコモ網だが、これをKDDI網
>に切り替えさせれば
これ無理な気がしますね。
ドコモ対応のSIMフリー端末の方が種類が多いので到底太刀打ち
出来ないかと(^^ゞ
…おっと、そんなのもうやってるぞ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO10470610Y6A201C1TI5000/
…JIPは当初、NTTとソフトバンクにもビッグローブの売却を持ちかけたが「終わった事業モデル」(ソフトバンク幹部)と見られ断念した。プロバイダーは2000年前後のブロードバンド全盛期に一定の役割を果たしたが、ネットの中心がスマホに移った。
…だが、KDDIだけは当初からビッグローブに強い関心を示した。田中孝司社長は「2020年代にスマホの契約者数が減少する」と見ており「ポスト・スマホ時代」の収益基盤の育成に力を入れるからだ。
→シェアトップのNTTコミュニケーションズが独立系ISPを買収することは「シェアが上がりすぎる。考えられない」(NTTグループ幹部)ことで、ソフトバンクグループについても、既に投資先がグローバルなネット企業に広がっており、国内のISPに興味を持つとは考えにくい状況下で、KDDIだけが、ISPを束ねてNTT対抗軸を作る考えなのでしょう。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/346926/120800728/?ST=keitai&itp_list_theme
…KDDIの狙いを見る限り、同社がビッグローブを最も評価したのは約200万件の固定系の顧客基盤だ。ただ顧客基盤をフックにしたクロスセル自体は、買収ではなく提携でも可能。800億円の買収費用も、仮に固定とモバイルを合わせて約300万件弱のビッグローブの顧客基盤を、将来的に巻き取ることを考えても、1契約者当たりの買収額は2万円以上となる。高値の印象はぬぐえない。
…そんな中、今回の買収が進んだ背景には、さらに2つの背景があると考えられる。KDDIは2016年度に入って、目減りし始めたパーソナルセグメントのIDに危機意識を抱いている。同社の中期経営計画では「ID×ARPA(1アカウント当たりの月間売上高)」の最大化による国内通信事業の持続的成長を三本柱の1つに掲げている。前述の通りIDの獲得が困難になっている中、現状を打破するために、なりふり構わず顧客基盤の拡大に乗り出したと考えられる。ビッグローブを子会社として取り込むことで、ビッグローブが主力で扱っているNTT系回線への顧客流出を防ぐ側面もありそうだ。
…もう一つはKDDIがISPを束ね、NTTグループの対抗軸を作るという狙いである。KDDIは既にCATVとの連携を深め、ジュピターテレコムを傘下に収めている。日本国内のISPは、NTT東西がインターネット接続事業を展開できないという規制環境から生まれた、世界的にも珍しい事業形態だ。NECがビッグローブを手放したように、もはやISP事業だけでは成長を描きにくい。今後、ISPの収れんがさらに進むと予想される。
…ISPの今後を考えると、そのビジネス形態から見て通信事業者と一体となることが最も自然である。