国産の軍事衛星

実質、偵察衛星と広く認知されています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/情報収集衛星

実は情報収集衛星の基本設計上、衛星バス(人工衛星のベースシステム)って最近は全て日本製になってます。
→三菱電機の DS2000系統。そもそも情報収集衛星の設計・製造が三菱電機ですので。

DS2000シリーズは汎用衛星バス(商用衛星に使われてる位)
なので、海外の衛星にも使われてます。
実はベース部分でいうと「情報なんて既にだだ漏れ」です(笑)。

> でも歴代のひまわりには「衛星画像」の機能があります。
> ズームすればどこまで見れるんだろ？

あれ、基本的には雲の可視光画像を撮影するのが目的なので。地上までの分解能はそんな高くないはずです。詳細は調べてみてください。

> また「ひまわり８号」には可視赤外放射計も付けられました。
> 例えば、ミサイルが発射されれば熱感知できますよね。

これも雲の動きを見るのが目的です。可視光のみだと夜間は欠測になるので、それを予防するために以前から赤外光の検知器は持ってるはずですが、それだけでは足りないので追加したと言われていますね。

ちなみに情報収集衛星と気象衛星などは管理してる地上局の場所が違うので、データのやり取りは出来ない他に「ひまわりの画像は世界気候計画(旧組織：地球大気開発計画)における APAC(アジア太平洋地域)の中核気象衛星」として、他国に画像提供してますので。(無加工)

※アメリカで言えば以前の GOESシリーズ、
　ヨーロッパ圏内ではメテオサットも
　世界気候計画を通じて画像提供してます。

気象衛星で言えば、一時期日本もアメリカから気象衛星借りましたし。
→MTSATの打ち上げ失敗でアメリカから GOES-9借りましたよね？。
　一時やばかったという。:(

「軍事利用する」と「軍事利用もできる」の違いですね。外為法だとこれ重要なポイントです。

気象用とかの実用人口衛星は静止軌道上に上げます
軍事用途の衛星は、それよりも近い距離でいくつも飛ばします
距離が違うので解像度が違います。間の空気の厚みはバカになりませんので、解像度を上げただけでは見えないものは見えません

まあ、天候は作戦上大事な情報なので軍事にも活用は出来ますが・・・

わざわざ軍事用ですとは言えないですよ！

本筋から離れますけど。

偵察衛星って結構大変みたいですよ。

2017年北朝鮮危機の頃、衛星の数が足りないと米高官が言ってました。
北の全域を24時間監視するのには、必要な衛星数は「50基より少ない」数が必要で、北朝鮮監視に使える衛星数（軌道変更して回す物も含めて）は、それには1/3ほど衛星が足りず、ミサイル発射の兆候を見落とす恐れがある、と。

あの小さな半島の北半分を監視するだけで、そんなに沢山の衛星が必要なのか！と感心した覚えがあります。

更に。
その衛星の画像を解析する専門スタッフを養成するのも大変な事なんだそうで。そりゃ50基の衛星が次々送ってくる画像を、リアルタイムに解析していかなきゃならないんですからねえ。

空撮画像って。
意外と見辛いんですよね。よく知ってる筈の自宅の周りだって、空撮画像だとどこに何があるのか、なかなかわからない物です。

そんな訳で、画像解析には凄く人手と時間がかかるんだそうです。

気象衛星が3個や4個あっても。
本来のコースから外れて軌道変更して軍事監視には使う様な本格的運用は難しいでしょうし、日常的にそれを解析する人的資源も日本にはありません。


気象衛星は気象衛星、だと思いますよ。


事故で気象衛星が足りなくなった時には、国際的に予備機を貸し借りした事もありますし。軍事にそんなに使える物なら、そうはならない様な気がします。

勿論、たまたま時間とコースが一致したなら気象衛星が軍事的監視の役割の一部を担う事は、当然あるでしょうけど。



（更にちなみに。
イスラエル軍は自閉症なとの精神的疾患のある人を大勢雇用しています。福祉とかじゃなく実力で。
そのお仕事は、衛星や空撮の画像解析。常人の何倍もの早さで画像を判別出来てしまう、イスラエル軍の貴重な戦力なんだそうですよ。）

その辺のおっさん

考えたらキリがありません。軍事衛星などはいりません