コツコツとテキパキの森 ③
ここはクラクラ森。昼間でも真っ暗です。森の巨木たちが、そのギッチギチの枝で太陽の光を奪ってしまったのです。
まるで洞窟のようです。道案内のコウモリさんも森の中へ消えていきました。
「おし…ごとコツコツ」「おし…ごとテキパキ」
2人もおそるおそるです。「おーい、こっちだよこっちー」遠くから声が聞こえます。中へ入るとロウソクがともっていました。「もう、この森にはボクしかいないんだ。光がなくなってみんな出ていっちゃったんだ…」妖精の子は言いました。
すると2人は真っ暗やみの中、木に登っていきました。「ギコギコギコギコ」くる日もくる日も巨木の枝にノコギリを入れました。
それから10日目の朝でした。
「パキッパキッ…」という不気味な音が聞こえてきます。コツコツとテキパキはベッドで目を合わせました。ところが2人ともニコニコしています。
「パキッパキッ、バキバキバキッ、ズドーン!ズドーン!」森のあちこちで轟音がとどろきます。
「ヤッター コツコツ ポコポコ森!」
「ヤッター テキパキ ポコポコ森!」
森を空から見るとあっちこっちにポコポコと大きな穴があいています。そして地上にはいっぱいの光がさしています。実はコツコツとテキパキは
「ギッチギチの枝がその重さで落ちるように」
まるーく移動しながら、巨木の枝にたくさんの切り込みを入れていたのです。
「これで…み〜んな帰ってくるね!」
妖精の子も大喜びでした。
連投ご容赦を。今、サバイバル生活中なので🏝
1 件のコメント
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コツコツとテキパキと頑張てくださ~~~い👋👏。③