審査について

機種代が10万円を超えると、「支払可能見込額」を算定することがクレジット業者に義務づけられています。

経済産業省　早わかり改正割賦販売法
http://www.meti.go.jp/policy/economy/consumer/credit/1141hayawakarikaiseikappuhanbaihou.html
「6．クレジット業者は指定信用情報機関の情報などを利用して消費者の支払可能見込額を算定します。消費者はこれを超えたクレジットを利用できなくなります。」

申告した所得から画像にあるような額の生活維持費を引いて、さらに既に利用しているクレジットの額を差し引いていって支払い可能であると判断されなければ、審査は通らないことになります。

ただし、下記のような説明書きがあります。
「消費者の保護に支障を生じることがない場合には、次のようにそれぞれ配慮しています。
〈個別クレジット〉
家電や携帯電話など、店頭販売であって、比較的少額（10万円以下）の生活に必要な耐久消費財に係る個別クレジット契約については、延滞していないこと等を確認することを条件に、支払可能見込額調査を行いません。」

だから、機種代が10万円を超えれば、機種変更であっても、キャリアを変更するMNPであっても、法律に基づいて厳格に支払い可能見込額を調査しないといけないので、審査の難易度は同じことになってしまいます。

10万円以下なら、支払い遅延や、必要もないのに何台も契約している等がなければ、あとはそのキャリアの社内判断となります。会社によってはMNPしてくれたら有利というのもあり得ます。

今回は新型iPhoneの購入を念頭に質問されているのでしょうが、機種代が10万円を超えたら同じことというのが答えになります。

一般に、キャリアの場合は、新規契約（MNP含む）のほうが厳しいですが、この審査と、端末の分割払いの審査は少し違います。

前者は主に支払い関係で、複数の個人情報信用機関に照会し、契約がOKかNGかが判断されるようです。
後者は、割賦販売法に基づく審査です。これに関わってくるのが、年収・世帯人数・家賃やローンなどの債権 の３つです。当然ながら、収入が一定数ないと分割はできません。

...ですので、たとえ前者がOKでも、後者がNGの可能性も十分あり得ます。