yhaljarさんの写真

 いい感じに草臥れた外観のお店だ。令和という若々しい時代に、擦り潰されてしまいそうな佇まいでさえある。JR常磐緩行線北小金駅南口から徒歩10分程の所にある鰻料理のお店『なか瀬』さんだ。
 店内は重苦しい雰囲気だ。まずは扉(引き戸)。なかなか開かない。よっとか、ほっとか言って押し開き、うんっとかよしっとか言って押し閉める。店に入るだけで疲れちゃう。
上がり席の3人客は、何も言わずに、無言で食べ続けている。下の椅子席の一席は、食べ終わった容器が片付けられていない。仕方なく、残りのもう一席に陣取る。ちなみに椅子も何故かわからないほど重い。座るだけで一苦労である。
おばあちゃんが1人でやっているようなので、大きな声で「鰻重(松)」(税込2,700円)をコールする。奥でガタゴトやっているのが聞こえる。鰻料理ってガタゴトしたっけ…思いながら待つ。そのうち圧力鍋がシューシュー言ってるのが聞こえてきた。えっ!?圧力鍋で蒸してんの!?まぁ、イイや、どんなうなぎが出てくるか楽しみだ。
 出てきた鰻重は、あれ?何か変だ。分かった、うなぎがふっくらしていないのだ、というより薄い。仕込みはすべておばあちゃんがやっていて。裂きもやっていて、骨と一緒に随分と魚肉も削いでしまって、捨てちゃったの?って感じに薄い。
 この鰻の薄さに、圧力鍋蒸しなので、身がもろい。鰻の薄さをカバーするため、ご飯が多い。タレもかけ過ぎ。食べにくいことこの上ない。

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yhaljar
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