JavaScriptを有効にしてお使いください
JavaScriptの設定方法はこちらの検索結果を参考にしてください
わが待ちし 秋は来りぬ三日月の 光しづけく かがやきにけり
秋きぬと 萩の葉風の つげしより思ひしことの ただならぬ暮
あまの河 あさ瀬しら波 たどりつつ渡りはてねば 明けぞしにける
ほととぎす鳴きつる方をながむればただ有明の月ぞ残れる
夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ
天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよをとめの姿 しばしとどめむ
葛の花 踏みしだかれて色あたらしこの山道を行きし人あり
朝あけて船より鳴れるふとぶえのこだまは長し なみよろう山
一日を泣いて過ごした世界一さみしい独立国家「布団」で谷川電話
暁の外の雪見んと人をして窓のガラスの露拭はしむ
人間へ 食べ物よりも君が好きな日もあるよ。 犬より
君がため春の野に出でて若菜つむ我が衣手に雪はふりつつ
その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな
いちはつの花咲きいでて我目には今年ばかりの春行かんとす
秋の日はさびし切なし部屋の棚あらゆる花をもて飾れども
秋の日の山の端とほくなるままに麓の松のかげぞすくなき
鮭の死を米で包んでまたさらに海苔で包んだあれが食べたい
自転車の後ろに乗ってこの街の右側だけを知っていた夏
こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう
終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて