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突然ですが、お部屋探しって大変ですよね。
賃貸情報サイトで検索していても「あちらを立てればこちらが立たず」の連続。不動産屋さんに足を運んでも理想の部屋のイメージをうまく伝えられず、やっといい部屋を見つけても、先客にとられてしまう……。
部屋探しの素人である私たちが頭を悩ます一方で、お客さんからの相談を受ける不動産屋さんは、どんなことを考えているのでしょうか。要望に耳を傾け、きちんと理解するための、「コミュニケーションの極意」のようなものがあるのでしょうか?
そこで今回は、「誠不動産」の社長・鈴木誠さんにお話を伺いました。
<プロフィール>
鈴木 誠
不動産仲介会社「誠不動産」代表取締役。会社代表でありながら、物件の紹介・内見の案内は自分ひとりで行う。日本テレビ系列『有吉ゼミ』内のコーナー「坂上不動産」をはじめとして、テレビ・ラジオなど多数のメディアに出演。著書に『お客様の笑顔をつくる 気づかい仕事術』(総合法令出版)。
なんでも誠不動産は、「完全紹介制」というちょっと変わったスタイルを貫いていて、引っ越した後も連絡を取り続けるほど、お客さんと密な信頼関係を築いているのだとか。
そんな鈴木さんに、お客さんとのコミュニケーションと、部屋探しにまつわる悩みをいろいろぶつけてみます。
賃貸情報サイトでいい物件を見つけて不動産屋さんに連絡したのですが、いざお店に行って話を聞くと「この部屋には大家さん宛の郵便物や荷物が届くから、借り主はそれを別の建物に住んでいる大家さんへ送ってほしい」と言われてしまって。それは面倒だなあと思ってお断りしたんですが、これってまさか……?
間違いなく、おとり物件【※】ですね(笑)。不動産会社の営業マンが、お客さんにその部屋を諦めさせるために言っているんだと思います。「ついさっき、別の方が契約してしまった」とか、「隣の人の物音がすごくうるさい」とか、「町内会に参加して、お祭りではお神輿を担がないといけない」というのもよくあるパターンですね。
【※】おとり物件……不動産仲介業者が賃貸情報サイトに掲載している、本来は住むことができないフェイクの物件情報のこと。エリアの相場に比べて家賃が安いなど条件のいいものを掲載し、その物件への問い合わせをきっかけにして来店する顧客を増やすのが目的。不動産仲介業者の間で問題になっている。
賃貸情報サイトで掲載されている物件は、ひどいケースだと4割くらいがおとり物件かもしれません。そういうスタイルの不動産営業マンは、いろいろな理由をつけてお客さんに断らせて、「じゃあ別の物件を探しましょう」と、そこから仕事がスタートするんですよ。業界全体で改善していかなければいけない問題なのですが。
なりふり構わずやっていたのですが、「これが本当に仕事なのかな?」という違和感はありましたね。一般的な不動産仲介業者の仕事は、お客さんの条件にあった部屋を紹介して、手続きが済めばそこで終了です。しかし、それ以上に大事なのは「引っ越した後」で、そこをちゃんと見ないといけないな、と。
紹介制は、ここへいらっしゃるお客さんに安心してもらうためのシステムです。共通の知り合いを介していれば、お客さんも「この不動産屋さん、大丈夫かな?」と思う必要がないし、逆に私も「この人、本当に引っ越す気があるかな? 安心できる人かな?」と心配する必要がない。その結果、スムーズにコミュニケーションができるんですよ。
引っ越しが決まった後の電気やガス、水道、ネット回線などの契約はお客さんに変わってこちらで行います。他にも、審査が通ったタイミングでドアの幅やカーテンの長さを測りに行ったり、引っ越し業者の手配をしたり。引っ越しの後は、私の電話番号が書かれたキーホルダーをお客さんにお渡ししています。「何かあったら電話して!」と。
誠不動産は、「お客さんが引っ越した後に楽しく幸せになってもらうこと」を第一の目標としています。お客さんに喜んでもらえるよう、やるべきことを一つひとつ追加していって、結果として今のようなスタイルになりました。
住みたい部屋の条件はもちろんですが、必ず聞くのは、「引っ越す理由」と「引っ越した後にどうなりたいか」ですね。後は、プライベートでどんなことがお好きで、休日はどんな時間の過ごし方をしているのかを聞くときもあります。
内見に行った部屋で、お客さんが生活している様子でしょうか。「朝はここでご飯を食べて、仕事から帰ってきて、ここでくつろいで、友だちを呼ぶときはリビングをこう使うだろうな」とか。生活のイメージが湧いてくれば、最終的に良い物件をご紹介することができると思います。
内見で部屋の玄関をくぐった瞬間、ピンとくる物件と、そうでない物件があるんですよ。もちろん、日当たりや間取り、エントランスなどの共有部の雰囲気を見て総合的に判断しているのだと思うのですが。逆にピンとこない部屋は、入ったときに違和感があって、なぜだか全然落ち着かない。
その部屋は、お客さんの条件とどんなにマッチしていても絶対に紹介できません。先日も内見に行ったときに、私がどうしてもピンと来ない物件があって。お客さんは別に違和感があるわけではなかったのですが、私が「ダメ」といって、次の部屋にいくことになりました。
まさにそれが問題で、一度舞い上がってしまうとお客さんはその部屋の良いところばかり見てしまうんですよ。だからこそ、私があえてマイナス面を指摘しないといけないんです。信頼できない不動産営業マンだと、お客さんと早く契約したいので、その部屋の良いところばかりを言うと思います。
こちら側としても、ある程度、条件やイメージが固まっていたほうが探しやすいんです。そういったお客さんの場合、「こういう生活なら駅はこの辺りが良いのでは?」と、こちら側からいろいろな質問を投げかけて、要望を引き出していくことになります。
一概には言えない、というのが正直なところですね。部屋探しは同じ会社でも担当者さんによって、良し悪しがだいぶ変わってくるんですよ。信頼できない人に任せるくらいなら、物件情報サイトで探したほうがマシな場合もあります。
もし、お客さんにできることがあるとすれば、「3カ月以内に」などと、引っ越したい期日を担当者さんに伝えることでしょうか。「いつでもいいから引っ越したい」では担当者さんも熱が入らないんですよ。せっかく見つけた良い物件も、すぐに引っ越したいお客さんの方に紹介してしまいますので。
「自分はこういう部屋に住みたいんだ!」というブレないイメージを持ち続けるためには、どうしたらいいと思いますか? 物件をたくさん見ているうちに、そもそも自分がどういう部屋に住みたかったのか、どんどんわからなくなってしまうんですよね。
そういう方は、引っ越す理由に立ち返ってみるのが良いかもしれません。今の部屋が暗いから日当たりが良いところがいいのか、物が増えてしまったから収納が多いところがいいのか。家賃も重要なのですが、それを考えると自動的に、自分が探している物件のイメージが湧いてくると思います。住む部屋によって生活が決まってしまうので、「とりあえず」で決めてしまうのは絶対にダメです。
私たち仲介業者は、部屋を紹介するのが仕事ですが、大家さんと管理会社さんの間に立つ存在でもあります。なので、いいお客さんを見つけて、大家さんに紹介するのも私の仕事です。たまに、大家さんに「誠不動産のお客さんなら安心だから、審査なくても大丈夫だよ」と言っていただけることがあるんですよ。お客さんにも大家さんにも喜んでいただけると、本当にうれしいですね。
以前に、「彼女と別れたので別居します」というお客さんに部屋をお探ししたことがありました。同じ方が、次にお会いするときは「同棲するから2人用のお部屋を」いうリクエストで、次に来たときは「子どもが生まれたから大きな部屋に」、また次に来たときは「もうひとり生まれたから」……と。
素人の素朴な疑問から不動産の仕事の裏側まで、全ての質問に包み隠さず応えてくれた鈴木さん。その懐の深さと目の前の人を大事にする姿勢が、とても印象的でした。
鈴木さんに教えていただいた、お客さんの気持ちに寄り添うコミュニケーションの秘訣は以下の通りです。
・相手の気持ちを、自分が納得して、理解できるまで耳を傾ける。
・大事なことは、たとえネガティブな情報でもきちんと伝える。
・自分のイメージを信じて、胸を張って出せるものでなければ提案しない。
自分を出すこともためらわず、「なんとなく」で妥協せず、きちんと納得できるまで相手と向きあう。シンプルなことですが、どんな場所でも心に留めておくべきコミュニケーションの秘訣なのかもしれませんね。
私の端末のせいでしょうか?
とても気になります…
今の家に越す時に悪徳不動産屋に二軒連続当たって、えらい目に遭いました。
次の引越しの参考になりました。
とは言え紹介がないとダメなんですよね(笑)
☑応募する
( ゚д゚)
今回の記事、なにか良いと言う物がない。
もう少し、最初におとり物件って言うネタがあるのだから、体当たりのレポートをしてもらったほうが面白いと思うが・・・。
>鈴木さんの顔がプリントされたオジリナルの切手
いらん!!
まいね王に必要かどうかは、さておき
私はなかなか楽しく読ませて頂きました( *´꒳`*)
オトリ物件は、あるあるですよね。
オトリ物件とわかっていても、とりあえずその物件を見ましたと不動産屋にアポを取るしかないので、オトリとわかった瞬間「やっぱりね」という気持ちになります。
しかし、最終的にはオトリ物件より良い(自分の希望に沿った)部屋を紹介して貰えれば良しと思っています。
しかし業界として改善の方向にすすむなら大歓迎で嬉しいですね!
今のお部屋も気に入っていますが、そろそろ引っ越ししたい欲がうずきます(*´艸`)
自覚はあったのか...>突然ですが
マイネ王ユーザーは頼めば紹介していただけるという理解でよろしいでしょうか?
突っ込みどころ満載でした(^^♪
とてもエネルギーのいることですが、接客だけでなく、コミュニケーションをとる上でとても大切なことだとあらためて思いました。
「おもしろネタ」カテゴリではないはずなので、最後の行、気になって気になって…(シツコイデ👋)
>もんとるさん
接客で重要なポイントは携帯販売と似た所がある気がします。
私が云うのもなんですが「お客さんの気持ちに寄り添うコミュニケーション
の秘訣」はmineoさんでも活かせそうな気がします。(^^
引越をしたことが無い人だと気にならないんでしょうけど、引越したことがある人なら、こんな業者に会いたいと思うでしょうね。
…まあ、紹介制らしいので中々出会うことはないでしょうけど。
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#マイネ王5周年おめでとう!
不動産屋の話は関係無いのでは?
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" / ∩ノ⊃ /
"( \/_ノ´ | |
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\ /______ノ
むしろ家賃が安いから事故物件を借りる人もいるとか、事故物件と分かってて借りる神経が分からない
自分の住んでるアパートの隣の部屋が入居時からずっと貸し出し対象外で空室のまま10年以上経ってる
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#マイネ王7周年おめでとう!
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#マイネ王9周年おめでとう!
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. #mineo10周年おめでとう!