今時の小学生は親の名前で検索している！？ 本当か確かめてきた

こんにちは、社領エミで～す！

突然ですが皆さん。
近ごろ小学生たちの間で、こんな恐怖の遊びが流行っているのはご存知ですか？

「親のフルネームを検索して出てきた画像を見せ合う」とかいう恐怖の遊びが小学生の間で流行中 - Togetterまとめ
「親のフルネームを検索して出てきた画像を見せ合う遊び」が子どもの間で流行しているという恐怖 – Spotlight
小学生がやっている「親の名前を検索して画像を見せ合う遊び」が怖すぎる件ｗ - NAVERまとめ


ぎ、ギエエ〜〜〜！！ こ、怖〜〜〜！！！

何も考えず、バリバリの本名を使ってネット活動をしている私。
うっかり私の本名「社領エミ」で画像検索なんかしたりしてしまいますと……。

こんなのとか……

こんなのとか……

なぜか昔の体重まで……。

恥ずかしい画像ばっかり、ドッサリ出てくるわけですハイ……。

画面の前の皆さまも、
誰にも見られたくない”恥"がネット上に多々あるのではないでしょうか？

「親の名前で検索する」といった遊びが実際に流行っているとしたら、マズいですよね……！？
こんなの検索されたら絶対グレちゃうよ〜！ 検索されたくないよ〜！これは止めねばなりません！！

ということで、確かめにいくことにしました！




大阪の小学生たちは親の名前で検索したことがあったのか？

やってきました、大阪の芝生広場「てんしば」！

こ、ここは天国か〜！！
取材日である本日は土曜日。沢山の家族連れで賑わっております。

早速、子どもたちに今時の検索事情を聞いてみましょう！ まずはこちらの小学生たち！

「こんにちは！ みんな、普段インターネットする？」

「する〜！！」

「じゃあ、お友達とか人の名前で検索したことはあるかな？」

「うーん、ない」

「ない」

「ないんだ！ もしかして、家族やお父さん・お母さんのお名前で検索したことも……？」

「ない。全然興味ない」

「ぜったい何も出てこないよね〜」

あ、そういう前提なんだ……！？
「何も出てこないと思うからやらない」とかそういうやつ！？

6名の小学生たちに質問してみたのですが、いずれも「親の名前で検索したことはない」とのことでした。

ということでこの後、ターゲットを小学生〜大学生に広げ、総勢30名以上の子どもたちに聞いてみたのですが……。

「みんな、お父さん・お母さんの名前で検索したことある？」

「「ない〜」」

「ない」

「な〜い」

「「ないです」」

「「「ない」」」

30人中29人、検索したことがないという結果に！
（唯一検索したことがあるという小学生の子は、父親が元プロアメフト選手という「そりゃ調べるわな〜」な家庭環境でした）

何故検索をしないのか聞いてみると、「普通の会社員だから何も出てこないと思う」「その発想がなかったし、別に興味無い」などの答えが……。
どうやらみんな、総じて親世代がネット上にいるわけないという思想に行き着く様子。え〜！？ 知らないよ？ お父さん実は昔炎上したことあるかもよ〜！？

では、子ども達はいったい何を検索しているのでしょうか？

●自分や兄弟の名前

「なくない？」「ない」

「自分と弟の名前なら検索したことがあるけど、何も出なかった」

両親の名前は検索しないのに、自分や兄弟の名前で検索する子どもはなんと7割以上！


●塾や学校の先生の名前

「地味目な先生が、Instagramでは水着姿で自撮りとかしてハジケてて引いた」

「塾の先生の名前で検索したら、麻雀全国大会で優勝しててショックだった」

高校生以上になると、塾や学校の先生の名前で検索したことがある子が結構いました！ 「探せば簡単にプライベートが見つかる」そうです……。全国の先生、今すぐネットから本名を消して〜！！


●クラスのYouTuberの名前

「クラスで一番明るい男の子がYouTube上ではめっちゃ暗い顔でスマホゲームの実況してて、なんか悲しかった」

「同じクラスのYouTuberに『チャンネル登録して』って言われたからしたけど、慈悲」

「同じクラスにいるYouTuberが『殴られ屋始めます』という動画を上げてた」

インタビューの結果、なんと中高生以上では同級生にYouTuberがいる確率が4割。そして、いずれもチャンネル登録数が30以下……YouTuberで売れるって難しい！ ていうか殴られ屋ってマジで大丈夫？




ということで……。

やった〜〜！一安心〜！




そもそも全国で『流行ってない』？

ここで私は、とんでもない事実に気づいてしまいました。

「あれ？ ていうかこの元ツイート……」

「『流行ってる』なんて一言も書いてないぞ……？」

そう。元ツイートを確認してみたところ、「親のフルネームを検索することが『流行ってる』」なんて一言も書いてないのです。お、おかしい！調査段階では、この目で確かに「流行ってる」という言葉を目にしたのに！

いつから私はこの行為を「流行ってる」と錯覚していたのでしょうか？ このツイートを引用して話題になったネットニュースを片っぱしから見てみることにしました。すると……。



2016年9月14日、ニュースの元となるツイートがされた2日後……

あ！！ 勝手に「流行中」って名付けた記事が〜！！


どこにも一切「流行」なんて書いてないのに！ しかもすごい閲覧数だぞ！？
それからというものの、

ほとんどのニュースで「流行ってる」ということに……！！

ヒ〜！ 誰も言ってないのに、間違ったままの事実がどんどん伝播されてしまっておる〜！！
私はまんまと踊らされたようです！

「親のフルネームで検索して出てきた画像を見せ合う遊びが流行しているというのはデマ」

ということが取材後になって判ったのでした。

「親のフルネームを検索して黒歴史を掘り起こす」小学生の怖すぎる遊び - exciteコネタ
ちなみにエキサイトニュースさんは勝手に流行させてませんでした。さすがです…！


情報のソースをちゃんと確認するって大事ですね。いやしかし、流行ってなくて本当によかった。

とは言えども、どこかの小学生が実際にその遊びをしているというのは事実。ツイート主である友人に問い合わせたところ、その発言をした小学生たちはおそらく京都市内に居るとのこと……京都市民の方々、お気をつけくださ〜い！！

子ども達が検索して出てきてほしくない親を聞いてみた

最後になりますが、ついでに子ども達に「親の名前で検索した時、どんな結果が出てきたらイヤか」を聞いていたところ……

「うーん……変顔とか？」

「PPAPとかの、一発ギャグ」

「面白くないことしてスベってたり……」

あれ……？
私、この変顔・一発ギャグ・スベるの三つが見事に揃ってる人、知ってるぞ？

お笑い芸人、代走みつくにさんだーー！

さっそくの変顔

代走みつくにさんは松竹芸能所属。「笑いの波の防波堤」をキャッチコピーに、一発ギャグを次々繰り出すピン芸人さんです。

メチャクチャ面白い芸人さんなのですが、やはり数多あるネタの持ち主。時にはスベることもあります。


実は私、代走さんとは一緒に仕事をしたこともあり、連絡先を知っています。
そして、代走さんは小学5年生の息子さんを持つ父親……！

ここはひとつ、最後にこの人に聞いてみましょう！
変顔・一発ギャグ・スベるの「検索して出てきてほしくないポイント」を兼ね備えた代走みつくにさん。
お子さんは、お父さんの名前を検索したことがあるんでしょうか？ そしてその検索結果をどう受け止めているのでしょうか……！？

いざ、電話取材です！



代走みつくにさんのお子さんはお父さんをどう思っているのか

早速、代走さんの息子さんのSくんと電話が繋がっております。

Sくん

「こんにちはー！ Sくん、お父さんの名前で検索したりする？」

「こんにちは。恥ずかしいけど、たまにします」

「たくさんお父さんの動画が出てくるけど、どう？ イヤだったりしないのかな？」

「面白い動画が出てきたら嬉しい。イヤだと思ったことないです」

「え、そうなんだ！」

「僕はお父さんが芸人さんで嬉しいです。お父さん、一生懸命やってるから」

「……Sくんは、一生懸命やる人好きなんだ？」

「好き。一生懸命芸人さんやるお父さんかっこいいです」

「え、ええ子すぎるやろ……！！！！
どうやったらこんな子に育つの！？お父さんに電話変わって〜〜〜！！！！」

「なんのこっちゃね〜！」 ※代走さんの鉄板ギャグ

「で、出た〜！！ 代走さん、どうやったら息子さんがあんな良い子に育つんですか！？」

「いや、特別に意識してることは無いんですけど……そうやな〜、僕は仕事について息子に隠してることはないですね」

「へえ！ ウケるとこもスベるとこも、全部見せてるという感じですか？」

「ですね。見られたら恥ずかしいものだらけやけど、子どもは結局親の背中見て育ちますし」

「この裸の背中を……！」

「自分が一生懸命やってると一生懸命ついてくるはずやと思ってやってます」

「な、なるほど〜！！ 代走さん、ありがとうございました！」

結局、検索結果が何であろうと自分自信が一生懸命なら大丈夫！

検索結果を子供に見られたらとにかくヤバイと思っていた私ですが、
変に隠し事をせずに一生懸命仕事に取り組むことが、一番の対応策だったようですね。

私も今まで変な記事ばっかり書いてきましたが、恥ずかしがらず胸をはって書き続けていきたいと思います！
一生懸命やってたら、子ども達も受け入れてくれるはずだ〜！

「ねぇねぇ、もしもお母さんがお仕事で頑張ってこんなことしてたらどう思う？」

子ども「絶対ヤダ」

「…………。」

社領エミでした。