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僕が文末に「…！」をつけてしまう5つの理由を説明します…！

コミュニケーション

2025.10.03 11:00

ライター: たかや
1993年生まれ。ライター。記事の撮影はスマホのカメラを使うことが多いので、スマホがないと生きていけない。

キュッキュッ

？

▼この記事の登場人物▼

Webライター。今日は「…！」について力説します。

Webライター。たかやに呼び出された。

僕が「…！」をつけてしまう理由を説明します…！

えっと…。なんですかコレは。

ホワイトボードに書いてある通りです。

僕、日ごろからLINEなどのメッセージの文末に「…（三点リーダー）」と「！（感嘆符）」をセットで多用してしまう癖があるんですよね。

あぁ、分かります。自分もそうかも…。

そして僕たちと同じように、「…！」を頻繁に使ってしまう人たちって一定の割合で存在していると思うんですよ。

意外といそうですね。

この「…！」。人によっては、「なんでそんなに使ってくるの？」とか「優柔不断な印象」みたいな受け止め方をする方もいらっしゃるかもしれません。たしかに仰る通りなんですが……

「ダン…！！！」

「…！」を多用してしまう側にも、言い分はあるんです…！

口で「ダン」って言ってる……。でもたしかに、たかやさんのLINE、「そんなに使う？」ってぐらい「…！」を多用してますもんね。

たかやの実際のLINEメッセージ

というわけで、今日は「僕が『…！』を多用してしまう理由」の説明会を実施します…！

会を開くほどの内容じゃない。

① 相手に不快感を与えたくない

1つ目の理由がコレ。「相手に不快感を与えたくない」。

コレはけっこう分かります。

例えば相手へのメッセージの文末を「。」もしくは「！」で終わらせたとするじゃないですか。で、送った後にめちゃくちゃ不安になるんですよね。「相手にどう思われてんのかな…」と。

「ヤベ…。文末を句点で終わらせちゃったけど…。コレ、相手に怖い人だと思われてないかな…？」みたいな。

うんうん。相手に「冷たい人・威圧的な人」だと思われたくない。だってそれって、今後のコミュニケーションにおいてマイナスにしか働かないから。実際、こっちは怒ってないし。

でも、「！」も含まれるんですね？「！」に冷たい・威圧的なイメージはないけど…。

いえ、そんなことはありません。僕の考えでは、「！」も十分に威圧的なんです。例えば、相手に謝罪のメッセージを送るとします。

大変申し訳ありませんでした！

大変申し訳ありませんでした…！

この2つ、圧を感じないのはどっちですか？

たしかに後者のほうが控えめな印象を受けますね。前者はなんとなく開き直ってる感もある。

あるいは「よろしくおねがいします！！！」と「よろしくおねがいします…！！！」だと、どう？

「！」の数を増やすのはまた意味が変わってくる気もするけど…。たしかに、前者は押し付けてる印象が、後者は謙虚さを感じますね。

そう！謙虚！

とどのつまり、僕は「…！」に謙虚な意味合いを含めてるんですよ。相手を敬っている。腰を低くしている。「。」や「！」では決して出せない慎ましさを「…！」で演出している。「けっして怖くないですからね～」「怒ってないですからね～」「僕はあなたに寄りそう姿勢はありますからね～」みたいな想いを「…！」に込めているのです！

急に饒舌になった。

相手に顔色や空気感が伝わりづらいテキスト上のやりとりだからこそ、少しでもリスクは排除したい。「…！」は意思疎通のカードとして強力なんです。

なるほど……。

② 自分の発言に自信が無いので責任を回避したい

2つ目の理由がコレ。

あ～、コレもちょっと分かる。

あくまで僕の推測ですが、「…！」を多用してしまうのは自分の発言に自信が無いからだと思っているんですよね。そして同時に、自分の発言に責任を負いたくないと心のどこかで考えている。

はいはいはい。

例えば「○○について、どう思われますか？」と質問をされたとき……

いいですね！

いいですね…！

「いいですね！」だと「そいつは最高だ！俺が保証するぜ！よしゃよしゃ！」みたいに、相手の発言に全乗っかりしている感がバリバリじゃないですか。

そうかな…？

だからこそ、僕の場合は「（う～ん…。OKなんだけど…。でも、これで勢いよく返事をしたとして、あとから『おい！あのときお前もOKっつってたよな！』って責任転嫁されたら怖いな…。なるべく自分が負う責任を回避したいし…。よ～し、こういう場合は）いいですね…！」と返すようにしています。

姑息……。

2回言わないで…。我ながら「ちょっとズルいよな～」って自覚はあるから…。

まぁたしかに、返答ってすべてが「白」と「黒」のどちらかで返せるわけじゃないし。「グレー」のニュアンスで返さざるを得ないタイミングはありますからね。

そうなんですよ。あと、決して相手にすべて丸投げしているわけではなくて…。こちらもちゃんと、咀嚼はしているんです。ただ、「自分なんかの考えや言葉が物事の決定を左右していいのかな…」といった不安な気持ちがあって…。むしろ、相手を心の底から信頼しているからこそ、最後のボールをそちらに投げている気持ちもあります。まぁ、それでもやっぱりズルいか。すみません…！

たかやさん、普段そこまで考えて「…！」を使ってたんですね…。

③ “いっぱいいっぱい感”を伝えたい

いっぱいいっぱい…感……？

はい。ときに「…！」は、「自分がいっぱいいっぱいであること」を伝えたい側面もあります。

え～っと…。例えば、仕事の進捗を聞かれたときに「いま進めています…！」みたいに、そのときの、ゆとりの無さを感じ取ってほしいみたいなことですかね？

あ～、ちょっと違いますね。この場合の「いっぱいいっぱい」とは……

生きていることに対して、です。

？？？？

僕は常に、“いっぱいいっぱいな状態”で生きているんです。

どうしたどうした。

僕は常日頃からあくせくした状態の心持ちで生きています。己の要領の悪さに凹んだりしながら…いっぱいいっぱいなんですよね。

大丈夫…？

まぁ、僕のビビりは幼少期からなので安心してください。ただ、「自分は生きているだけでいっぱいいっぱい人間なんです」ということを、「…！」から察してほしい。というだけなんです。

つまり、「いっぱいいっぱいだから多少は許してね…」みたいに同情をしてほしいってこと…？

それは違います！！！いい加減にしてください！！！

なんでキレられてんの？

ん～～、そうですね。シュゴウさん、「ぼのぼの」って知ってますか？

あの4コマ漫画のラッコのキャラクターですよね。知ってますよ。さすがにその落書きは似てなさすぎるけど。

で、「ぼのぼの」に登場するキャラクターって、みんな特徴的な汗をかいてますよね。

はいはい。頭から上に向かって出てるアレね。

つまり「…！」は、あの汗なんです。

？？？？？？

「ぼのぼの」の汗って、これ以上ないほど「あくせく感」が伝わるじゃないですか。

まぁ、それは、はい。

同時に、「あくせく感」のデフォルメとして完璧なんですよね。キャパオーバーな状態が伝わるけど、可愛らしさも感じる。僕は、それになりたいんです。

僕は、ぼのぼのになりたいのです。

なんだコイツ。

つまり、「…！」から「いまの自分がいっぱいいっぱいであることを感じてほしい」。でも、それは決して、憐れんでほしいとか気を使ってほしいとか、そういった思惑があるわけではない。ただただ、「…！」から「この人はいっぱいいっぱいがデフォのキャラクターなのね～」と感じ取ってほしい。本当にそれだけなんですよね～。ハハハ。

………………。

引かないで。

これまでの理由には共感できたけど、今回はなにひとつ共感できない。えっと、とりあえず、このあと飲み行く？話聞くよ…？

そこまで！？待ってくれ…！次は共感できるはずだから…！

④ 体温やテンションの高さを感じ取ってほしい

「…！」って、時として「！」よりも感情表現として強いこともある。例えば、アイドル好きの人が、自分の推しに気持ちを伝えるメッセージを書く場合…

今日のライブ、めちゃくちゃ良かったです！もう、本当に最高でした！

今日のライブ、めちゃくちゃ良かったです…！もう、本当に最高でした…！

「…！」を使ってるほうが、メッセージに「体温」を感じませんか？

たしかに。さっきの“いっぱいいっぱい”の話とも通じますけど、「…！」は、心から感激してる様が伝わりますね。

あるいは、相手のボケに対して「なんでだよ！」と返すよりも、「なんでだよ…！」と返すほうが、ツッコミとして強い。「なんでだよ！」は、片腕で相方のお腹を「べしんッ」とツッコんでるイメージに対して、「なんでだよ…！」は、上半身をすべて使ってオーバーなツッコミをしているイメージ。

その例えはちょっとよく分かんないけど…。

要するに、「…！」を使うと、文字に入るんですよね…

「心」が。

……その格好でそういう話をされると、そういうセミナーっぽくて怖いから。

だからこそ、僕は「…！」を多用している。やっぱり、人と人とのやり取りだからこそ、「温かみ」を大事にしたい。なんなら、「！」は冷え切ってる。「！」を使うやつは人の心の無いサイボーグ。

おい。めちゃくちゃなこと言うな。

でもビジネスの場面においても、やっぱり人と人との関わりだから、「…！」を使ったほうが相手への印象も良いと思うんですけどね。

ここで、カメラマンとしてこの場にいる担当編集者さんが話に入ってきた

ビジネスの場においては、「！」のほうがいいケースもあるんじゃないですか？

えっ？絶対にないですよ！

例えば、ライターさんって、原稿の提出が遅れる旨の謝罪の連絡を入れることって多いじゃないですか。

……………。

たかやさん、そっぽ向かないで。

そのときの文言って、大体こんな感じなんですけど、

すみません！原稿の提出、遅れます！

すみません…！原稿の提出、遅れます…！

後者だと、「提出が遅れている状況なのに、三点リーダーを打つ余裕はあるんだな」って思っちゃいますね。

……うぐっ！

仰る通りだ…。

“ガチの焦り感”を出すのなら、句点もビックリマークも三点リーダーもつけず、わざと誤字脱字を入れ、メッセージの途中で間違えて送信するなどの工作をしたほうがいいかもしれません。

今度使ってみます…。

「…！」は使いどころによっては逆効果でもあるのか。

⑤ 若い世代にビビってるからこその「…！」

ちょっと前にSNS上で話題になってたけど…。いまの若い人たちって、「文章の最後に句点がついてると、『この人は怒ってる？』と受け止めている」らしいじゃないですか。

はいはいはい。よく聞きますよね。だから、最近の若い人は「文末に句点をつけないのがデフォ」らしい。

そう。この話の肝は「らしい」ってこと。…その情報、ほんとに？

たしかにその手のニュースやポストはたびたび目にするけど、それを書いてるのって大体が若者ではなく“大人”ですからね…。

本当にいまの若者、句点をつけないの？信じていいの？句点無しで送ったとして、「この人、ニュースを鵜呑みにしてる。プププ」って思われない！？「若者に迎合しようとしてる～」って思われない！？おっさんの僕にはわからないんですよ…！

あと一昔前に揶揄されてた「おじさん構文」ってあるじゃないですか。

語尾がカタカナだったり、読点とか絵文字がやたらと多かったりする文体ですね。汗をかいてる絵文字とか、赤のビックリマークとか。

さすがにそれらの絵文字は使わないように僕も気を付けてます。でも、たまに学生のライターさんとLINEでやり取りをするんですけど……

いまの若者、けっこう赤のビックリマーク使ってるのよ！！！

そうなの…！？

僕からすれば威圧的だと思ってた「句点無し」が、若者にとっては非威圧的で……。おじさん御用達と馬鹿にされていた「赤のビックリマーク」は若者が平気で使ってて……。もう、わっけわからん！！！おじさん、ついてけない！うわぁぁああああ！！！

壊れちゃった…。

だからこそ「…！」なんです！

なるほど…。

「。」でも「！」でも、「句点無し」でも「赤のビックリマーク」でも無く、安全パイとして「…！」を使っているんです。「…！」は最後の砦なんですよ。もう、おじさんをいじめないでください…！

別にいじめられてはないだろ。でも、言葉のニュアンスって時代によって変化するものだし、そのうち若者の間で、「…！」を使うおじさんはダサいってことになったらどうするんですか？

そんときはもう知らん！！！説教してやらァ！小童どもが！！！調子に乗ってんじゃねぇぞ！！！

最悪のおっさんだ……。

【まとめ】これからも「…！」をつけてしまうけど許してね…！

というわけで、僕が「…！」をつけてしまう理由でした。

すごい…。「…！」だけでこんなにも熱量高く語れるとは……。

もちろんあくまで僕個人の意見ですけどね…！

最後に一言だけ。ここまでゴチャゴチャ説明してきましたが……

そこまで深く考えずに使うことも多いです。

正直、もうず～～～っと「…！」を使ってきたので、手癖みたいなもんなんですよね。だから、「…！」を送られてきても、あまり気にしないでほしいのもある。

おい。最後の最後でひっくり返すんじゃないよ。

まぁそんなわけで、ここまで読んでくださり…

編集：ノオト