🏕クロハナたちの楽しいキャンプ🏕⑯

クロハナさん

マスター

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🏕クロハナたちの楽しいキャンプ🏕
〜終わった戦い😻🐻〜

「グワオーーーーー! !」
急所に入ったのかボニーが雄叫びを上げて崩れ落ちた。
解放されたクロハナにすかさずコマが抱き付く。
「クロハナさん……ありがとう……ありがとうね！」
自分の身代わりになろうとしたクロハナに、コマは嗚咽しながら感謝の言葉を述べた。
向こう岸にいた茶々丸、白丸、バルジ、ミイコが戻って来ると、倒れたボニーに猫パンチで一斉攻撃を仕掛けた。
その時。
「ち、ちょっと！ 何をするんですか！ 痛い痛い！ やめて下さいまし！」
突然のその声に、猫たちは攻撃をやめた。
「ボ……ボニーさん？」
ミイコが思わず呟いた。
今まで凶暴だったボニーが元に戻ったのであった。

「……そうだったんですか。アッシときたらとんでもないことを…本当に申し訳ございません」
事情を知ったボニーが正座で謝る。
「ございません、じゃねーぜこの野郎。オレが矢を撃ってなかったらこいつらがどうなってたことやら」
ゴンがボニーを叩こうとしたが、バルジに止められた。
「アンタ、もういいじゃないの。アタシら無事だったんだから。ていうか冠に関してアンタひとのこと言えないわよ」
「そうだぜゴンさん。ボニーも反省してるじゃねえか」
コマとバルジが諭すと、ゴンは鼻を鳴らしてあっちを向いた。
ボニーと仲直りした後、クロハナたちは下山することにし、テントや持ち物を片付け始めた。
すると一緒に手伝っていたボニーが、
「ミイコちゃん……帰り道、良かったらアッシの背中に乗って下さいましな」
と照れくさそうに言ったのだった。

「ある日♪ 森の中♪ クマさんに♪ 出会った♪」
山道を歩きながらボニーが歌う。背中にはミイコが乗っていた。
「それにしても、クロハナさんがコマさんを庇ったとき、アタシとても感動したわ」
茶々丸が言うと、白丸や他の皆もクロハナを褒めた。
「今日のあの事、絶対に忘れないからねクロハナさん」
振り返ったコマがクロハナに笑顔を向ける。
「それならさ……」
と何故か苦しい表情のクロハナ。
「なんでアタシがいちばん重い荷物を持ってるのよ。おかしくないかしら……」
出発するとき、クロハナは荷物持ちのジャンケンに負けたのである。

（つづく）

これ以上ありません。