🏕クロハナたちの楽しいキャンプ🏕

クロハナさん

マスター

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🏕クロハナたちの楽しいキャンプ🏕
〜 🐻山の案内役、ボニーの場合🐻 〜


ここは某県にある、程よく高い山のキャンプ場。
クロハナたち7匹は、5月末という涼しいのか暑いのかよく分からないこの時期を狙い、余暇で遊びに訪れていた。
山の途中に、緑の木々が立ち並びそして緩やかな川が流れる、小石が敷き詰められた広場にクロハナたちはテントを張ることに決めた。
「凄い綺麗な景色！ まさにキャンプにうってつけの場所ね」
クロハナが はしゃいだ声を上げると、一同もその言葉に頷いた。
山の案内役であるボニー（大きな体格の温厚な顔をしたクマ）が、念のためメンバーを点呼する。

♀：クロハナ。茶々丸。コマ。ミイコ。
♂：白丸。ゴン。バルジ。
全員、クロハナと仲の良い友猫である。

「天候の変化とワープ……あと、クマの出没にはくれぐれもお気を付け下さいまし。それじゃ、アッシはこれで」
ボニーは挨拶すると、そのまま山道に戻って行った。
「おめーもクマじゃねえか」
サビ猫のゴンがもっともなことを呟いた。

――
山を下っている途中、ボニーは奇妙な形をした洞穴を発見したのだった。
「おやおや……山を知り尽くしているアッシがなんという不覚。まあええですわ。ちょっくら疲れたし、一眠りしていきますかい」
ボニーは腰をボリボリと搔くと、その奇妙な洞穴の中に入って行った。

（つづく）

これ以上ありません。