IPv6(インターネットプロトコルバージョン6)について
mineoの技術系企画調整雑用業務を担当しています。mineoの中の人になってはや2年目です。そろそろしよう改名と思っている今日この頃です。
こんにちは、新参者@運営事務局です。
今回はv6の話です。v6と言ってもエンジンの話でも「逆に、ひらパー」の話でもありません。IPv6の話です。
IPアドレスとは
インターネットではさまざまなデータが飛び交っています。メールしたり、ネット検索したり、動画を見たりするときに、送り、受けるデータです。
当たり前ですがデータは間違いなく正しい相手とやり取りされる必要があります。例えて言うと手紙を届けるなら住所、電話をかけるなら電話番号、というように、インターネットの場合は「IPアドレス」というものが正しい相手先を見つける目印になっています。
IPアドレスがどんな形をしているかというと、
mineoのWebサイトだったら、203.140.81.109
マイネ王のWebサイトだったら、52.192.239.217
みたいな数字の羅列です。住所というより電話番号に近いですね。
電話番号の数に限りがあるように、IPアドレスの数にも限りがあります。約43億個ぽっきりです。
これを世界中で使い切ってしまうと、それ以上はスマホやWEBサイトを増やそうとしても増やせません(IPアドレスが割り当たらないので、データのやり取りができません)。
IPv4とIPv6
という状況もあり、一昔前から(随分前な気もしますが)IPアドレスが足りなくなる、ということがインターネット業界(?)で言われていました。そこで登場したのがIPv6です。
実は今までお話していたIPアドレスはバージョン4のことでした。略してIPv4と呼ばれています。v1~v3も存在したのか定かではありませんが、最初からIPv4だったような気もします。
新たに登場したIPv6はお察しの通りバージョン6のことです。こちらもv5はどこにいった?という話ですが、それはさておきIPv6です。
IPv6のすごいところは、使えるアドレス数が飛躍的に増えたことです。
ある地域で電話番号が足りなくなると市外局番を一桁増やしたり(携帯電話では一昔前に一桁増やして11桁になりましたね)しますが、IPv6の場合は桁数自体をIPv4の4倍に増やしています。数でいうと約43億個から約340澗(かん)個へと増えました。澗(かん)なんて人生で使うことが1回あるかないかレベルの単位です。東京ドーム何杯分とか餃子一日百万個みたいな定番の表現ではとても追いつかず、おそらく地球がなくなるまで不足しない数だと思います(根拠なし)。
一方でIPv6の残念なところは、IPv4とIPv6の間で通信ができないところです。
電話なら桁数が違っていても直接使えるのですが、IPv4はIPv4同士、IPv6はIPv6同士でしかやり取りができません。ですので、IPv4にしか対応していないWebサイトをスマホ(アプリ)で見ようとすると、スマホはIPv4でやり取りする必要があり、逆にIPv6にしか対応・・・(以下略)です。
つまりIPv6がかなり普及するまでは、IPv4とIPv6のアドレスを使い分け(というか併用)することになりそうです(せっかく地上デジタル放送を始めたのに、地デジ対応テレビがだいぶ普及するまでテレビ局が地上アナログ放送をやめられなかった感じです)。
mineoとIPv6
ではmineoはすでにIPv6に対応しているのかというと、実はまだ対応していません。(mineoがIPv6に対応している、というのは、mineoのSIMカードを挿したスマホの設定画面でIPv6アドレスを要求するように設定すると、mineo側がそのスマホに対して1個のIPv6アドレスを割り当てる(払い出す)ようになっている状況を指します)
au、ドコモ、ソフトバンクなどMNOと呼ばれる携帯電話事業者以外でIPv6に対応しているのは知る限りIIJmio(系)サービスのみだと思います。
ではなぜmineoがまだIPv6に対応していないのかというと、いろいろ言い訳することになります。大まかに言うと、
・IPv6じゃないとまるで使い物にならないわけでもない(すごく不便・すごく不快・誰もが使っているサービスが使えない、ということはない)
・IPv6対応するには少なからず費用がかかる
・今日明日足りなくなるから明後日からIPv6が必要というレベルでは不足していない
というところです。
短期的な事業性の面だけで考えるとIPv6対応の優先度はやはり少し下がってしまいます。
とはいえ、昨今よく耳にするIoTなど今までになかったサービスが普及してIPv4が急に不足したり、IPv6しか使えない機器が大量に出回ったり、とIPv6の必要性が急速に高まる可能性もあります。(IPv6と新サービスはニワトリと卵のような関係かも知れません。)
おわりに
総務省では、国民の多くが次世代インターネットプロトコルによる利便性の高いサービスを享受することを可能とするIPv6ネットワークへの速やかな移行を促進しています。
我々もインターネットで事業をする者として、目先の事業性だけで判断するのではなく、インターネットの進歩や発展に貢献すべきだと考えていますので、大きな方向性としてIPv6への移行は業界全体で取り組んでいく課題だと捉えています。
「やるか、やらないか」ではなく、「いつやるのか」という問題であることは間違いありません。
mineoでのIPv6サービスは何年何月から開始、と今は明言できませんが、お客さまに満足いただくのも大事、事業として継続していくのも大事、業界の発展に貢献するのも大事、というちょっと欲張りですが、三方良し的に頑張っていきたいと思いますので、引き続きmineoをよろしくお願いいたします。
それこそホンダV10エンジンを彷彿させます(関係ない👋)
貴方たちのおかげで便利なサービスを提供していただける事に
「心より感謝です」
「いつやるのか」とか悠長なことを言ってる場合ではないですよ、業界全体を巻き込んで早急に移行するくらいのことを言ってほしいですね。
ちなみにどうでもよいことですが、ワイモバイルのAPN(plus.acs.jp)は、.jpの後ろに.v6を加えると、IPv6アドレスが分配され、使用できるようになります。
それこそローカルIPなんてv6である必要ないんだし💧
ただ実際は相当大変なハズ(^_^;)
まぁアングラ系なので健全な人には関係ないですが・・・ゴニョゴニョ
頑張ってください(*゚▽゚)ノ
自宅固定回線が遅いんでv6プラスにしたんですが、バッファローのNDプロキシにすると何故か通信出来なくなるんでパススルーのまま使ってるんですが。
IPアドレス公開しない限り大丈夫とかいうレベルなんでしょうか?
格安SIMを使っている方には,ネットワーク技術に関心がある方がいると思うので,マイネオでIPv6が使えるようになったら,嬉しい人はそれなりにいると思います.
V6の岡田さんの出演作を岡田さん本人にいじらせおもろくする遊園地なことは知っています。
世の中の事は無駄に難しくなってしまって実際には廃れてしまうものも多いですね。
様子を見ながら徐々に対応していく方が賢いやり方だと思います。
IPv4が2進32桁なので2の32乗(約43億)個、IPv6が2進128桁なので2の128乗個となります。
IPv6は96bit増えましたので、2の96乗倍になってます。
進展がありましたらまた教えてください (*´∀`*)
ケイ・オプティコムの企業サイトには「IPv6への取り組みについて」
http://www.k-opti.com/announce/ipv6/
ってページもあるし、eo光は別途申込で対応してるので、mineoも早く対応してくれることを期待してますよ~
| 何の進展も無い話でした。残念。
強く、同感!
ビジネス(M2M,IoTの)領域でのニーズへの対応は大丈夫なのでしょうか?
「人生で使うことが1回あるかないかレベルの単位」と書いてありますが、私も今日ここで使っちゃいました。
「340澗くれ!」
「2貫でじゅうぶんですよ」
自宅の光回線は、かなり前に IPv6接続(IPoE方式) になりましたが、
速くなった などの変化は、今のところ 感じていません。(-_-;)
既に、iOSでも、露骨にIPv6を内部で優遇(正しくはIPv4を冷遇)している時代です。コスト問題もありますが、そういう視点も記憶に留めて頂けると幸いです。
トラフィック確保を安定して欲しい。そっちの方が mineo にとっても
ユーザにとってもはるかに重要なことだと思いますが・・・。
ちなみに、IPv6 と IPv4 を橋渡ししてくれる「IPv6/IPv4トランスレータ」
なんてものは一応ありますよ。
良かったです。(^^
現状では、少なくとも短期的にはIPv6対応よりも回線増強や調整による
品質向上の方が優先度が高いと思いました。
また、個人レベルでは、あまり必要性を感じないのも事実です。
しかし、法人へmineoを広めたい場合にはIPv6対応というのがないとVPN等で
必要となるケースがある為、IPv6対応必要になるでしょう。
私は、少なくとも数年を目処に対応していく必要があるのではないかと、
思いました。