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Apple Watchの初代と最新モデルを2週間一緒に着けたら、最新技術のありがたみが身にしみた

Apple Watchの初代と最新モデルを2週間一緒に着けたら、最新技術のありがたみが身にしみた

辰井裕紀
ライター: 辰井裕紀
ガジェット・ローカルネタ・卓球が好きなライター。過去に番組リサーチャーとして秘密のケンミンSHOWなどを担当。

筆者はApple Watchユーザーです。2025年9月に発売されたApple Watch Series 11を購入し、最新モデルとして意気揚々と使っています。

スマホだけでは埋まらない、かゆいところに手が届く機能を備えるスマートウォッチの代表格です。

そのApple Watchの歴史は約11年前に始まりました。

2015年4月24日、「最もパーソナルなデバイスであり、Appleのエコシステムに加わる最も新しく、革新的な製品となるApple Watch」といううたい文句とともに、華々しく登場したApple Watch。

その際に登場したApple Watchこそが、「Apple Watch(第1世代)」なのです。

ちなみに、ネーミング的に初代モデルと誤解されやすい「Apple Watch Series 1」は第1世代の改良モデルで、2016年9月16日に発売されています。

Apple Watch(第1世代)の対応モデルは「iPhone 5以降」となっているものの、新しいiOSには対応していないため、使えるiPhoneの機種は事実上極めて限られます。

この初代を今も毎日使っている人は、日本で10人もいないかもしれません。

ただし……この初代モデルを最新作と同時に使えば、Apple Watch Series 11がどこまで進化したのかわかるのでは?

いつも前作と比較されて「あまり変わらない」と言われがちな最近のApple Watch。その進化をわかりやすく比較するときが来ました。

Apple Watch(第1世代)を使うまでがひと苦労

まずは中古ショップで探したものの、すでに初代機は古すぎるために店の在庫からは姿を消しており、メルカリにて6,500円で購入しました。

実はApple Watch(第1世代)は、高級時計のハードケースのような箱に入れられていました。ここからうやうやしく取り出す仕様で、「スマートウォッチ時代の幕開け」を感じます。

対してApple Watch Series 11が入っているのは、この細長い箱です。

これはこれで所有感のある箱ですが、ラグジュアリー感は初代モデルの方が上だったように思います。

なお、Apple Watchを使うには母艦となるiPhoneが必要ですが、Apple Watch(第1世代)のwatchOSは4.3.2が最終アップデートのため、現在は古いiOSが最終版になっている、iPhone 5sや6などでしか基本的に使えません。

iPhone 6も中古ショップでは在庫が減っていましたが、どうにか「じゃんぱら」にて2,980円で買えました。


さすがに動作はもっさりしているiPhone 6

さっそくモバイル回線に接続しようと某SIMを使ってみた結果、iPhone 6はすでに非対応となっており、使えませんでした。

仕方ないので、他のスマホから常にテザリングを飛ばして、無理やりiPhone 6とApple Watch 第1世代をつないで使うことにします。

現行機にないステンレススチールモデルは重め

Apple Watch(第1世代)を手首に巻いてみると、まずズッシリと重さを感じます。

「Apple Watch(第1世代)」はステンレススチールモデルで展開されており、実はアルミニウムモデルは「Apple Watch Sport」という別の名前で同時に発売されていました。

このステンレススチールモデル、金属製ならではの質感と強度があるのはいいのですが、ちょっとヘビーです。ウォッチフェイス面は縦38.6mmと小さいながらも40gあり、ズシッと重さを感じます。

より強度に優れた上位モデルとして存在していたわけですが、Series 10からはステンレススチールの代わりにチタニウムモデルが登場。

質感と強度に優れており、それでいて現行機種Series 11の42mmモデルで34.6gと軽量をキープできるようになりました。

そして、そのApple Watch(第1世代)とApple Watch Series 11を、このように両手に巻いたり、あるいは左手に2台巻いたりして2週間ほど使っていきました。

ちなみに多くのソフトは、古いiOSに合わせて旧バージョンのアプリを入れられる救済処置があるのですが、iOSが古すぎて、XやLINE、YouTubeなどは使用できませんでした。

しかし、Yahoo!天気や心拍数を測定するHeartWatchアプリのほか、純正アプリも動き、InstagramやFacebook、日本経済新聞アプリの通知も来るのでまだ何とか使える状態にはなっていました。

画面表示領域が違いすぎる

まず、Apple Watch(第1世代)は手首を上げると点灯する昔ながらの仕様です。このタイプのApple Watchは初めて使うので、うまく点灯せずに困ることもありました。

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「常にオン」機能はApple Watch Series 5以降から登場し、そこから搭載されるようになりました。

Apple Watch Series 11にももちろん搭載されており、ずっと常時表示してくれる最新Apple Watchのすばらしさが身にしみます。

続いて、違いが出るのがベゼル(縁)の太さです。写真を表示した状態で比較してみると、これほどの差があります。

初代機が縦38.6mm、Series 11が縦42mmで、3.4mmしか変わらないのにもかかわらず、表示領域がまるで違います。

初代の「額縁」のような表示に対し、Series 11は縁いっぱいまで表示できてうれしくなります。

また、Apple Watchが他のスマートウォッチと比べて弱点なのが、電池が持たないところ。そのため、充電速度が生命線です。

Apple Watch(第1世代)はとにかく充電に時間がかかります。

充電時間は0%から80%までの充電で約1.5時間、0%から100%までの充電で約2.5時間かかります。

また、初代機は常時点灯仕様ではないにもかかわらず、連続使用時間は18時間と短く、いつの間にか電池がなくなって電源が切れていることも頻発しました。

対するApple Watch Series 11は常時点灯なのに連続使用時間が24時間あるのに加え、約30分の充電で0→80%までもっていけます。以前使っていたSeries 8の約45分間よりさらに早く、大いに助かっています。

動きの速さが全然違う

初代機と最新機では、例えば同時にメニューを開いて閉じているだけでも、これくらいの動作の差が出ます。

左が初代機、右がSeries 11
左が初代機、右がSeries 11

世界時計アプリを開いても、サッと試した感触では最新機の2倍以上待たされる感じ。あらゆるアプリを開く際にツーテンポ遅れる感じで、常に「モタつく」ことを想定して使う必要があります。

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対するApple Watch Series 11はぬるぬると動作する感じで、挙動で困ったことはありません。

また、初代機はSiriに何かを頼んでも、少しの間待たされるのがちょっとしたストレスです。

「お待ちください」「準備ができたらタップします」の待ち時間が発生する
「お待ちください」「準備ができたらタップします」の待ち時間が発生する

Series 11のSiriが瞬間的に回答してくれるのが、とてもありがたく思えます。

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防水性も違います。初代は「エクササイズ中、雨の中、手を洗うときにApple Watchを着用および使用できますが、Apple Watchを水に浸すことは推奨しません」という表記でした。

対してSeries 11は、「プールや海で泳ぐなど、浅水でのアクティビティで使用できることを意味します」と、水に入る運動でも使えることを明示しています。

ちなみにApple非推奨なのでマネしないでほしいですが、筆者は風呂に入るときもずっとApple Watchを着けており、3年以上経っても故障したことはありません。

アプリの完成度が段違い

この間、土地勘がない福岡へ行ったときのこと。ちょうど2つのApple Watchを着けていたため、「マップ」アプリで道を調べました。

その際の表示画面がこちら。左が初代機、右がSeries 11ですが、地図を表示できるSeries 11の方が圧倒的に役に立ちました。

初代機は途中でなぜか全くの逆方向を指しているときもあった

純正の天気アプリを使う際も、初代機はこのように大まかな今後の天気を知るのにとどまりますが……

Apple Watch Series 11は、ワンタップごとにさまざまな情報が出てきて、たちどころに今後の天気の詳細を知ることが可能です。

(体感)温度、降水確率、風速、UV指数、湿度などの予報がワンタップで出る
(体感)温度、降水確率、風速、UV指数、湿度などの予報がワンタップで出る

そもそも機能が限られているApple Watch(第1世代)で、よく「やってみて!」という感じで通知が来る「呼吸」というアプリ。

これは、文字通り深呼吸のサポートをしてくれるアプリで、深呼吸後の心拍まで計測してくれるものです。少し「ホッ」とはできます。

新しいApple Watchでは「マインドフルネス」というアプリに機能が統合されている
新しいApple Watchでは「マインドフルネス」というアプリに機能が統合されている

このほかにも、新しいApple Watchには転倒や大きな衝撃を検出する機能があります。そのあと反応がない場合は自動的に通報もしてくれます。

一生独身を覚悟している筆者も、大マジメに「孤独死しないように」といつもONにしている機能です。

このほかにも、

  • 心電図
  • 血中酸素
  • 皮膚温
  • 睡眠時無呼吸
  • 高血圧パターン
などを検出できるようになっているほか、内蔵GPS、強化ガラスなどのさまざまな機能が搭載されました。

Apple Watch(第1世代)が生まれた意義

Apple Watchの選べる文字盤で人気なのが、情報量の多い「コンプリケーション」という情報パネルをたくさん表示できるタイプ。1画面でカレンダーや時間、天気、バッテリー残量など複数の項目をチェックできます。

Apple Watch(第1世代)の場合は、今でも人気の「モジュラー」の5個が最高でした。

それを上回る大人気の文字盤が、Apple Watch Series4で初めて搭載された「インフォグラフ」という文字盤です。これは8つものコンプリケーションを表示できる優れものです。

左の文字盤がApple Watch(第1世代)のモジュラーで、右がApple Watch Series 11のインフォグラフ

ちなみに、当初からあった文字盤に「Siri」があり、その時に応じて必要だと思われるコンプリケーションが出てくる優れものでしたが、「スマートスタック」という類似の機能が登場したことにより、watchOS 11でなくなったとされます。

下から上にスワイプすると、指定した項目がカードのように次々登場する「スマートスタック」の時代に

Apple Watch(第1世代)には、スマートウォッチ時代をスタートした大きな意義があります。

企画の性質上、どうしても最新モデルと比べて劣る点を探すことになってしまったのですが、11年前の初代機でも何とか今も使えたところにその実力を感じます。

そしてApple Watchの使いやすさに完全に慣れてしまった今、あえて不便を体感することによって、最新モデルの利便性を「ありがたい!」とより実感することができました。

この記事の締め切りに追われ、疲れ目で見るApple Watch(第1世代)の画面にはよくこのメッセージがありました。


AIをはじめ、技術の進化に負けないように全力疾走を繰り返す僕らにとって、「ひと息つく」ことだけは忘れないように歩んでいきたいものです。


編集:ノオト


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53 件のコメント
1 - 3 / 53
最近、スマートウォッチの勉強をしてまして、アップルウォッチは、アンドロイド用の低価格商品と比べると、段違いに凄いですね。いろいろなことを記事で知れて、ためになりました。いつもありがとうございます。
AppleWatchユーザーです。
無くてはならない生活必需品になってしまいましたね。
日々のお買い物に公共交通機関の乗り降りに健康管理にその他もろもろにお世話になって下ります。
お財布を忘れてもさほどに困りませんがAppleWatchが手元に無いと何もできません。
初代機と面白い比較記事ありがとうございました。
そもそもApplewatchは他のものと比べコンセプトが違いすぎると思ってます。スマホの代替機を目指してるのでしょうか?
電池寿命を軽視してまで、色んなことをする価値があるのか疑問です。少なくとも特定の人たちや若者を対象としていて、老人(健康管理を主目的に使用)を顧客と思ってません。なぜなら、健康管理では四六時中付けてますから、電池寿命の短さは致命的です。
寝てもつけてますから、充電も1週間以上は保って、短時間で可能であるペきです。
転んだことの検知なんて、自分でわかってるのになんで必要なのでしょう?何かのおまけですか?
一人くらい反論する人間がいてもいいのではないでしょうか
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