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初めまして! 漫画家の逆襲です!
皆さん、猫はお好きですか?
モフモフで癒される素敵な毛深いパートナー、家族の一員である彼らともっと仲を深めたい……そんな夢を叶えられるかもしれない……。
今回はこのようなご依頼を頂きました!
たしかにこれは私も気になります!
ドクタードリトルのように、動物と会話する姿は夢物語……と思いきや、猫の気持ちがわかるアプリは数多くリリースされていますよね。
これは調べるっきゃない!
まずは我が家の愛猫を紹介させてください。
| 文福(ぶんぶく) 家に来て2年目、8歳の保護猫(オス) 性格は甘えん坊で寂しがり屋 トイレやお風呂に行けばドアの前で待ち伏せするストーカー猫 お留守番の後は、寂しさMAXで撫で回さないと満足しないデレデレの甘え猫 よく鳴いてお返事するおしゃべり猫。口癖は「うな」 猫ベッドを使わず人間の布団で添い寝を好む |
風邪で寝込んでいるときには1日中そばにいてくれました……優しい猫です(満身創痍な人間が写っててすみません……)。
おしゃべりな文福は、いつもいろんなときにうにゃうにゃおしゃべりしています。
果たしてこれらにはどんなメッセージが!?
まずは「MeowTalk」というアプリを使用して、文福のおしゃべりを調査していきます!
MeowTalkは2020年にリリースされたAIベースの音声付き猫翻訳アプリ。2000万回以上ダウンロードされており、現在までに10億以上の鳴き声を分析しているとのことです。
※現在日本からダウンロードできるのはAndroid版のみ(販売元:Island Storm Labs)
鳴き声を録音すると猫語を翻訳してくれるそうですが、果たして文福の本当の気持ちは……?
くつろぐ文福の横にスマホをセットし、鳴くまで待ちます、ホトトギス。
数分後……
「ニャ〜ン」
鳴いた!
「どうしたの?」
その通りだ!
スマホをセットされ、ずっと無言で人間に見つめられているこの状況……何気ないセリフですが、シチュエーションとマッチしていてアプリの信憑性が増しました。
次は、いつも文福が大絶叫しているお留守番からの帰宅!(在宅仕事でお出かけも滅多にしないのに、ちょっと出かけただけで、数日留守にしたかのような寂しがり方です)
だっ!!
「にゃ〜う! にゃ〜う!」
激烈に出迎えてくれる文福。普段はこの後お布団で10分は撫でまわさないと満足してくれません。
そんな寂しさの渦中にいる彼の胸の内は!?
「攻撃するよ!」
ガチギレ!?
人には手を出さない文福。噛まないし、引っ掻いてきたことも1度もありません。
これは寂しすぎて怒っているのか……?
私は日頃から家族として、人間相手のときと同じように文福と会話をしています。
もはや独り言なのですが、文福も言葉を返すように鳴き返してくれるんです!
話しかけると毎回短く「ぶなっ」「にゃう」などとお返事してくれますが、果たしてその真意とは!?
お人形を抱いてくつろぎタイムの文福さんに挨拶してみましょう。
「こんにちは〜」
「ぶなっ」
「ぶなっ」
「やぁ」
めっちゃストレートな挨拶だった。
ゴロゴロゴロゴロ……喉が大きく鳴っています。
もしかしてゴロゴロ音からも気持ちを読み取れるのか?
「安心する~」
リラックスしているみたいです!
なんとゴロゴロまで読み取りました!
「うな」
うな、うんにゃあはよく文福がご機嫌なとき、口にする言葉。
文福をナデナデしつつ、うなを録音してみます。
「うんなぁ」
はてさて「うな」とはどういう意味なんだ!?︎
「愛する人! 私を探しに来て!」
少女漫画のヒロインかのような言葉……
文福はとっても乙女チックな猫でした。
一つのアプリだけだと性能がわからないので、別のアプリとも比較してみます。
次は、2022年11月にリリースされた「Cat Translator – Human to Pet(猫語翻訳アプリ ・ 猫鳴き声翻訳)」というアプリを試してみます。こちらは猫語から人間語、人間語から猫語に翻訳可能! なお、録音した声は履歴から確認できます!(3日間無料体験中)
※iPhone版のみ(販売元:SHALAT LTD)
「MeowTalk」同様、まずはお出かけから帰ってきたところを翻訳
「ぶにぁあ〜!」
鳴き逃げ(大声で鳴いた後布団に向かって走り、添い寝に誘う文福の得意技)。
「愛情が欲しい」
切実だ! 寂しい想いをさせてごめんね〜!
「愛情が欲しい」
切実だ! 寂しい想いをさせてごめんね〜!
同じシチュエーションで読み取った鳴き声ですが、2つのアプリの翻訳結果を比較してみると、真逆の返答に!
その後たくさんナデナデしました。
続いてはお布団でまったりタイムの声を読み取り。大きな体で、夏なのに毛布をせっせとふみふみし、ゴロゴロと喉を鳴らしています。
「私にいくつかください」
なにかを欲している?
比較してみると、「安心する~」とは異なりなにかを要求している……?
「う~!」
「愛情が欲しい」
「私にいくつかください」のいくつかは、愛情だったのか! それではもっと撫でましょう!
「う~ん!」
「私をなでてください!」
愛に飢えすぎだろ!(在宅仕事で一緒にいる時間は多めなのに!)
獅子のようにたくましく「うなぁ」と鳴く文福
どちらも「愛」に関連しているワードに翻訳されました。
「愛してます……」
「愛情が欲しい」
「私をなでてください!」
履歴を見てみると、文福は愛について語っていることが多いらしい。イタリア人なの?
すごいな! 愛の男文福!
「猫翻訳機」の機能の一つである、人語から猫語への翻訳にもチャレンジしてみましたが……。
私の愛が足りなかったのかも……。
今回、アプリの仕組みを調査すべくアプリの開発元に問い合わせてみましたが、どちらも海外メーカーだったためか回答は頂けず……。
AIベースの音声付き猫翻訳アプリの元祖である「MeowTalk」が公開している情報から確認してみました!
そもそも「MeowTalk」は、元Amazonのエンジニアで、アレクサの機械学習チームの一員だったハビエル・サンチェス氏が、猫の鳴き声の研究をしていたギリシャのデータ・サイエンティストStavros Ntalampirasとタッグを組んで開発したアプリ。
録音された音声データは、AI(人工知能)モデルを使って解析され、猫の鳴き声の周波数、音の長さ、パターンなどを分析して、意味を推測しているそう。
猫の発話はリアルタイムで検出・分析され、「幸せ/満足」「トリル(さえずりのような声)」「怒っている」「喧嘩中」「マザーコール(母猫を呼ぶような声)「メーティングコール(求愛の声)」「苦痛」「休憩中」「狩猟」「警告」「注意を引く」の11種類に定義された「意図」に割り当てられます。
たとえば、猫のケンカの声は「大きく、低く、長く鳴いている」ことが多いですが、これは「喧嘩中」や「狩猟」に分類される鳴き方。
一方で、文福の「うな」のように「小さく、高く、短く鳴いている」場合は、「幸せ/満足」や「トリル」といった鳴き方に分類され、翻訳されているようです。
さらに、「MeowTalk」はML(機械学習)によって、ユーザーがアプリを使えば使うほど、その猫の鳴き声のパターンを学習して翻訳の精度が上がるのだとか。今後も使い続けることで、ますます文福の気持ちがわかるようになる……!?
また、ペットケアと獣医ケアの未来を変える可能性を秘めているテクノロジーとして、動物医療機関の科学研究にMeowTalkが使用されているらしいですよ!
今年6月、アメリカの研究者により、猫の鳴き声を95%以上の精度で聞き分けてリアルタイム翻訳できる、画期的なAIシステムが開発されたと発表されました!
論文を発表したのは、アメリカのPatternofUSAInc.所属のヴラッド・レズニコフ博士。
レズニコフ博士は、猫の発する音声を体系化する分類法「FGC(FelineGlossaryClassification)」にかねてから取り組んでおり、その最新版「FGC2.3」に基づいて、大規模なデータ収集とAIモデルの訓練を行ったそう。
訓練では、まず猫の鳴き声を「食事要求」「日常生活」「ケンカ/防衛」「発情/交配」「苦情/不調」の5つに大きく分類し、さらにそれを細かい場面ごとに40種類の「声種」に定義。
「食事」のカテゴリでは「空腹を訴える声」「カリカリを食べる音」、「不調」カテゴリでは「くしゃみ」や「嘔吐の声」などの詳細な声種が設定されており、猫の発するあらゆる音がカバーされています。
こうして整理された約2500件以上もの猫の録音データにラベル付けをし、畳み込み型の「ニューラルネットワーク(CNN)」と「長短期記憶ネットワーク(LSTM)」を用いたディープラーニングモデルを訓練することで、95%以上という高い識別精度を達成したというのです!
このAIシステムによって、これまでよりも細かく猫の気持ちが汲み取れるようになるだけでなく、猫の不調のサインを早期発見できるのではと言われています。
猫がしんどそうにしていると「どこが痛いのか教えてくれたらいいのに……」ともどかしく思うこともありますが、AIが手助けしてくれるようになると思うと心強いですね!
出典:FGC2.3 Feline Vocalization Classification and Cat Translation Project
翻訳アプリを使用してみたところ、思っていたよりも愛猫が社交的な返事をしてくれていたことが嬉しかったです! 寂しんぼな性格が反映されており信憑性が増しました!
AIの進歩に伴い翻訳アプリも進化していく未来にもワクワクしますね!病気の早期発見につながり、一緒に暮らせる時間がのびたらこれ以上の幸せはありません……。
とはいえ、長年共に暮らし、お互い歩み寄る気持ちがあれば、言葉はわからなくとも、アプリを使用していなくても猫と気持ちが通じることもあるのではないでしょうか。
実際、文福とは急な落雷を一緒に怖がったり、私が夜更かししているとそばに来て「一緒に寝ようか」と言うと走って布団に飛び込んできたりと、通じ合ってるなぁ〜と思うことがあります。
皆さんも愛猫とコミュニケーションをとりながら、楽しいラブラブライフを過ごしてくださいね~!
依頼者の0094@٩(。˃ ᵕ ˂ )さん、いかがでしたか?

意思疎通がもっとできれば、「このメーカーのカリカリが食べたい」「トイレはこの砂のほうがいい」などの要望が詳しくわかる日が来るかも……。そうすればお互いもっと快適に過ごせそうです。夢が広がりますね!
こちらこそ、文福のことをもっと知るきっかけをくださり、ありがとうございました!
企画・編集:人間編集部
猫語!にゃん子の気持ちが分かると少しはニャー語が分かるぅ〜?
うんにゃ〜猫達の方が人の会話を理解してるよね。
🐱🐰🐶みんな凄いよね🐾
動物医療やヒト医療にも役立つ技術の『種』ですね🌱🌳🌻
「ゆずるね。」。後にじっくり拝読させてもらうニャ〜
ナイス情報ありがとうニャ🐈👍
逆に動物は、言葉はもちろん、人の気持ちはわかっていません。
人の言葉がわかるのは、昔のTV番組に出ていた馬とイルカくらいでしょう。
以上は私見です、翻訳アプリをどうこうするものではありませんので。
すごいけど、ある意味怖いですねぇ〜😱
ドラえもんの世界である「翻訳コンニャク」の実現が近い?ですねぇ〜🤔
「おしっこできた〜」と報告に来る子でした。
確かに猫砂の好みはありますね。
特に飼い主にとっては嬉しいですね😃

おもしろそうなアプリのですね。入れてみますね。ただ、うちのねこちゃんたちあまりしゃべらないですね。うまくいくかな?
人間語からねこ語に翻訳してくれるなら、「ちょっとは警戒して寝なさい」っていってやろうかしら。
これすごく気になってるのでうれしいです!
いつもありがとうございます!
しかし文福かわいい(=^・^=)
野良猫だった子猫の時に我が家に来て、長生きもできなかったので、体が強くなかったから鳴かないのかな? と後年思いましたが、他の方のコメントを拝見したところ、鳴かない猫もいるのがわかりました。
他の方のコメントにもありますが、翻訳アプリに頼らなくても、猫は耳や尻尾で感情がわかるそうですから、それで判断する方が早い気もします……。