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1週間スマホを充電せずに乗り切れるか検証する

1週間スマホを充電せずに乗り切れるか検証する

たかや
ライター: たかや
1993年生まれ。ライター。記事の撮影はスマホのカメラを使うことが多いので、スマホがないと生きていけない。

ライターのたかやです。みなさんは1日何回スマホを充電しますか?

僕は、暇さえあれば1日に何度も充電しているのですが、ふと思いました。

……どう? いけそう? いけそうかな? いけない? やっぱ無理?

な~んか、すっごくめちゃくちゃ頑張れば、ギリギリ持ちそうな感じもするんですよね~。う~ん、これはもう、試してみるしかありません。

検証方法

検証方法は以下の通り。

  • スマホのバッテリー残量「100%」の状態でスタート
  • 検証期間は1週間(月曜日から開始)
  • 1週間後に1%でも残量があれば成功

察しの良い読者のみなさまなら、これを見てこう感じたことでしょう。「いや、スマホの電源をずっとオフにしておけばクリアできるじゃん」と。ご安心ください。そういった抜け道を阻止するためのルールも用意してます。

「電車移動(改札を通る際にモバイルSuicaを使用)」
「カメラアプリを使用」
これらの行動でバッテリーが消費されるので、「検証終了までスマホの電源をオフにしてやり過ごす」といった姑息な手段は使えなくなります。

ちなみに、このミッションは「平日勤務のオフィスワーカーの生活」をイメージしています。出社して、ランチを食べて、退社して。僕は会社勤めじゃないので、移動してランチを食べて直帰するだけですが…。

最後の晩餐ならぬ最後の充電を済ませて、いよいよスタートだ!

1日目(月曜日)

こちらが今回の検証に使う私物のスマホとなります。購入から1年ほど経過しているため、新品と比べてバッテリー容量は低下しています。

現在のバッテリー容量100%

僕は普段、スマホのバッテリーは80~100%の状態を保ってないと不安になるタイプ。ここから最長でも1週間は充電できないと考えるだけで……。あ、この企画、もう嫌かも。

さて、ネット上にあふれる「バッテリー節約ライフハック」を把握するところから始めますか。もちろんスマホではなく、自宅のPCで調べます。

まず実践したライフハックは「画面の明るさを下げる」。思い切って最大の半分くらいまで下げると、バッテリーの消費をグッと抑えられるんだとか。

明るさゲージを調整して、設定画面から「明るさの自動調整」もオフに。

スクショには画面の明るさが反映されないので伝えるのが難しいですが、画面はかなり暗くなりました。

昼過ぎ。デイリーミッション①の「電車移動」に取り掛かります。

モバイルSuicaで改札を通る

これまで考えたこともなかったけど、電子マネーの使用で、スマホのバッテリーってどれだけ消費するんだろう…。さすがに、「ピッ」とするだけだし、そこまでだと思うんだけどな…。

新宿に到着。いつもなら電車移動中はずっとスマホを見ているのに、今日はひたすら車窓からの景色を眺めていました。思わぬところでデジタルデトックス。

次は、ミッション②「ランチの写真撮影」です。

ここで、行きたい店の場所を家のPCで調べてこなかったことに気づきます。Googleマップを見ながら目的地へ向かう癖が染みついている…。

仕方なくGoogleマップを起動。位置情報バンバン使うからぜったいに充電が減るじゃん…。癖って、ほんとうに怖い。

お目当ての飲食店に到着。席につくなり、愛想の良い店員さんが「お店のアプリに登録いただけたら、トッピング無料です♪」と朗らかに声をかけてくれました。が、無理です。すみません。アプリのダウンロードとか、どれだけ減るか分からない…。

おいしそ〜

店員さんへの塩対応に心を痛めながら、料理が到着。パシャリ。カメラアプリを起動してから料理を撮影するまでに要した時間は約10秒。この10秒で、いったいどれほどのバッテリーが消費されてるんだろう…。0.00001%ぐらいだと信じたい。

お会計はふだん電子マネーを使ってますが、現金払いでバッテリーを節約しました。まぁ、お店側は手数料のかからない現金払いのほうがうれしいなんて話も聞くし、一石二鳥だよね!

お店を出て、駅の改札でモバイルSuicaを2回使用し、帰路へ。

帰宅するやいなや、無意識に充電ケーブルを差そうとする自分がいました。ほんとに、マジで、無意識に。

……怖い。自分の「充電中毒」が怖い。自分がどれだけスマホの充電に脳のリソースを割いているかが可視化されてる気分だ。

その後は、スマホを使用せずに過ごし1日目は終了。バッテリーの残量はこうなりました。

【1日目のバッテリー残量推移】
100%→75%

初日で20%以上も減ってる…。いや、たった20%に抑えたと考えてもいいのか…? う~ん…?

PCで調べたところ、スマホは待機状態でもバッテリー消費があるとの情報が。

仮に1時間に1%減るとして、1日で24%、1週間で168%?……いや、考えるのは止めましょう。検証続行です。

2日目(火曜日)

朝起きると、就寝前に75%だった残量が65%に。え…! どうして!?

どうやら僕が寝ている間に「自分が所属しているグループLINE」でメッセージが活発に飛び交っていて、プッシュ通知がきまくっていたようです。馬鹿野郎! ふざけんなっ!

SNSやメールなどのプッシュ通知も、バッテリー消費が早くなる原因。

というわけで、「設定」→「アプリの通知」から、LINEの通知をオフに。LINE以外にも、XやInstagram、メール関連など通知が届きそうなアプリは片っ端からオフに設定。仕事の返信が遅れても僕のせいじゃないです。この企画を恨んでください。

というか、2日目で35%も減ってる状況は確実に良くないので、以下の対策も追加で実施。

  • Wi-Fiをオフ
  • Bluetoothをオフ
  • 使用してないアプリはすべて終了
  • 自宅にいるときは機内モードをオン、位置情報をオフ
  • バッテリーセーバーをオン

まさか、最終手段と考えていた「バッテリーセーバー」を早々に使うことになるとは…。

できればこのまま自宅でスマホを一切使わずに過ごしたいのですが、デイリーミッションがある以上、そうも言ってられません。今日も電車で新宿へ。

料理の写真を撮影

バッテリー消費のストレスをかき消すために、この日の昼は海鮮丼で舌鼓を。たまんねっすわ。

昼食後、一刻も早く自宅に帰りたかったのですが…。帰り道、途中で……

なんか珍しい鳥おった!!!!

バッテリー消費を抑えるために、写真の無駄打ちは許されない状況でしたが…。なんか珍しい鳥が欄干に止まっていたので、思わず撮影してしまいました。なんか珍しい鳥なら仕方ない。

【2日目のバッテリー残量推移】
65%→47%

帰宅後は特にスマホを使用せずに放置。2日目は、消費量を20%以下に抑えました。頼む…残り5日間、耐えてくれ……!

3日目(水曜日)

起床すると、残量は40%に。寝てる間に消費された7%はマジでなんなの!?

写真撮影以外では完全に放置されたスマホ。これはもう、ただの黒い板。普段、朝起きたらまずはスマホでネットやSNSの閲覧をしているので、自分の中のルーティーンが崩れてくことにイライラしてきた。また今日も、この一日が始まるのか…。

デイリーミッションをこなすために駅へ。

電車を待っている間、スマホが使えないストレスをごまかすために、イラストロジックで暇を潰します。ご年配のような生活サイクルですね。隣に座ってたおじいちゃんは普通にスマホいじってたけど。

料理の写真を撮影

もう一枚

この企画、食事だけが楽しみだ。

食事中、あるものが視界に入りました。

「お店のInstagramをフォローすれば、杏仁豆腐 or ソフトドリンクをプレゼント」

マジ!? 普段だったら考えるよりも前に指を動かしてフォローしちゃうけど…。でも、

「Instagramアプリを起動 → お店のアカウントを検索 → フォロー → 店員さんに提示(画面の明るさを元に戻さなければ、店員さんはちゃんと確認できない)」

これでバッテリーの消費、確実に数%は減る。現時点での数%は本当に大きい。

………うんっ。ここで欲に流されたら、ぜったいに後で泣きを見る。数%のために、ぜったいに…ぜったいに耐えるぞ~。

やってやった。やってやりましたわ。バッテリー残量? 知ったことか。こちちら、この数日間でロクにスマホが使えないストレスでパンッパンなんじゃ。それに、どう考えても「杏仁豆腐>バッテリー消費」だし。これに反論できる人、います? いるとしたら、今すぐ僕にDMで連絡ください。まぁ、通知切ってるから気づかねぇけどなァ!!!

【3日目のバッテリー残量推移】
40%→23%


4日目(木曜日)

今日もデイリーミッションをクリアするため新宿へ。

現在のバッテリー残量は18%。折り返し地点でこの残量はマズい気がする…。

なりふり構っていられなくなってきたので、

  • 外出時も位置情報はオフに
  • 外出時もモバイルデータ通信はオフに

の手段を。外出先でモバイルデータ通信をオフにする恐怖。

「位置情報をオフ=マップ機能が使えない」なので、駅から飲食店までのルートをあらかじめ自宅のPCで調べて、手描きの地図を用意。どうしてここまでやらなきゃいけないんだ。

ポケットをスマホに入れていると、ついうっかりスマホを触ってしまいそうなので、リュックにしまいます。恋しい。いつもなら太ももから感じる、スマホの重みが恋しい。

…あぁ。駅の中で…電車の移動中で…信号待ちで…思う存分にスマホでネットをいじくり回したい。

……なんかもう、どこかのスマホショップで、もう一台スマホを契約してやろうかな。どこか、格安SIMを契約できないかな。あっ、mineoとか良いかもしれませんね! ねぇ!!!

料理の写真を撮影

美味しいねぇ!!!

【4日目のバッテリー残量推移】
18%→10% 

電車での帰宅中、スマホをいじってる他の乗客への怒りがフツフツとこみ上げていました。アンタらはいいなぁ! 家に帰ればスマホを充電できるんだからよォ!

あぁぁ~~~、充電したい充電したい充電したい、充ッ電ッ、しったいよォおおおお~~~~。

5日目(金曜日)

起床。残量、6%。…もう、無理かぁ。

1週間は無理でも、せめてキリのいいところで5日間はクリアしたい。

残量数%の状態で電車に乗るの、めちゃくちゃ緊張する…。

ちなみにモバイルSuica公式サイトによると、予備電源が残っていれば、充電切れの状態でもモバイルSuicaは利用可能とのこと。電池切れから5時間程度は使えるっぽい。

昼食。残り4%。

帰宅。残り3%

あぁ…。

あぁ~。

そして……

0%

終了。

検証結果

そんなわけで、「スマホのバッテリー消費を抑えるコツ」を駆使しながらだと、4日+約11時間、持たせることができました。

1週間は無理でしたが、普通に使用していたら1日足らずでバッテリーが0%になることもある中、これだけ持たせることができたなら上出来…? そんなことない? もっとやりようがあった?

この数日間、実質、ごはん食って写真撮ってぐらいのことしかやってないんだけど…。なんか、やたらとキツかった…。

お詫び

……すみません。最後まで黙ってようと思ってたけど、白状します。

4日目の途中、一瞬だけスマホに充電ケーブルを差してしまいました。

いやっ…! でも、ほんとに一瞬だけだから…!

本当に無意識で差しちゃいました…。この企画を通して、改めて自分がいかに「充電中毒」に侵されてるのかを再認識した…。恐ろしい…。

編集:ノオト


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102 件のコメント
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正直にスマートフォンの充電ケーブルを途中でさしましたと伝える、たかやさんがいいですね。実験記事とても面白かったです。楽しませて頂きありがとうございました。
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