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自撮り棒おすすめ人気モデルを徹底比較

自撮り棒おすすめ人気モデルを徹底比較

湯浅顕人
ライター: 湯浅顕人
PC・ガジェット・AV機器などの解説や評価を行なうフリーライター。趣味は旅行・キャンプ・登山・海の沖のほうで泳ぐこと。

スマホで自撮りをしたり、自分を含めた集合写真を撮ったりするのに便利な「自撮り棒」。今ではスリーコインズや、ダイソーなどの100均ショップでも発売されています。今回は、おすすめの人気自撮り棒を5つ紹介し、使い勝手や伸縮サイズ、携帯性などを比較します。

1. 自撮り棒は時代遅れ?実は進化中の自撮り棒の魅力を紹介!

筆者は旅やアウトドア活動が好きで、それを写真として記録しておくのも楽しみのひとつ。そのため、一人旅のときや、グループでも他に写真を撮る人がいないような場合でも、自分の姿を残しておきたいという気持ちがあります。

そこで活用しているのが、自撮り棒。
いっときは利用者が減って時代遅れといわれた時期もありましたが、現在ではSNSへの写真投稿などで自撮りの需要が高まり、現在でも進化を続けています。

今回は個性の異なる5つの製品を比較し、自分に合った自撮り棒を探してみることにしました。

2. 自撮り棒の使い方

自撮り棒の基本的な使い方は、以下の通り。

  1. 自撮り棒の先にあるホルダーに、カメラアプリを起動したスマホを固定する
  2. 自撮り棒を伸ばす
  3. 自撮り棒のグリップを握って持ち、シャッターを切って撮影する

このときスマホは手の届かないところにあるため、「シャターアイコンをタップする」以外の方法でシャッターを切る必要があります。そのシャッターを切る方法としては、次のような種類があります。

2.1. Bluetooth接続のワイヤレスシャッターボタンを利用するタイプ

スマホと自撮り棒をBluetoothで接続し、取手部分にシャッターボタンが切れるタイプ。
なかには、シャッターボタンを取り外して、リモコンシャッターとして使える製品もあります。

2.2. イヤホンジャック接続のシャッターボタンを利用するタイプ

スマホと自撮り棒をイヤホンジャックで接続し、取手部分にシャッターボタンが切れるタイプ。Bluetooth接続タイプと異なり、シャッターボタンの取り外しはできないため、リモコンシャッターはできません。

2.3. シャッターボタンのないタイプ

自撮り棒にシャッターボタンの装備されていないため、タイマー撮影機能を使うタイプ。カメラアプリによっては「レンズに手のひらを向ける」「笑顔になる」といったジェスチャーでシャッターを切れる場合もあります。

3. 自撮り棒の選び方

現在では、多くの自撮り棒が発売されており、性能や価格などでさまざまな種類があります。その中から自分にぴったりな自撮り棒を選ぶポイントを紹介します。

3.1. 手持ちのスマホとの相性をチェック

もっとも大事なのが、「自分のスマホで使えるかどうか」です。

対象スマホのサイズを確認しよう

自撮り棒は、先端に取り付けられた「ホルダー」という器具でスマホを挟み込んで固定します。ホルダーが挟めるスマホのサイズは製品によって異なるため、自分の使うスマホのサイズがそのホルダーの対応範囲内なのかを確認しましょう。

また、自撮り棒を使うたびにスマホケースを外すのは面倒なので、スマホケースをしたまま挟めるかチェックするのも重要。とくに手帳型のケースは厚みがあり、ホルダーに挟めなかったり、しっかり固定できなかったりするため注意が必要です。

注意したいのは、スマホの電源ボタンや音量ボタンの位置によっては、ホルダーがそれらのボタンを押しっぱなしになってしまう製品があるということ。これは自分のスマホとの相性なので、できれば実物を試してチェックするといいでしょう。

シャッターボタンが対応しているかチェック

2.で解説した自撮り棒のシャッターボタンは、スマホによって使える機種と使えない機種があります。そのため、シャッターボタンを装備した自撮り棒を購入する際には、そのシャッターボタンが自分のスマホに対応しているかをチェックしておきましょう。

対応の条件としては「音量ボタンでシャッターが切れる(または、その割当ができる)スマホ」というものが多くなっています。
そのほか、「iPhoneかAndroidか」「OSのバージョン」「Bluetoothのバージョン」が指定されている製品もあります。対応する条件はパッケージに書かれていることもあるので、店頭で購入する際には探してみましょう。

自分のスマホで確実に使えるか調べるには、メーカーの製品紹介ページなどで具体的な対応機種リストをチェックするのといいでしょう。

3.2. Bluetooth接続タイプがおすすめ

手元でシャッターを切るには、スマホと自撮り棒を接続する必要があります。接続方法は、「Bluetooth接続タイプ」と「イヤホンジャック接続タイプ」の2種類がありますが、新しく買うなら「Bluetooth接続タイプ」がおすすめ。

Bluetooth接続タイプは、最初に「ペアリング」という操作をする必要がありますが、それさえできればメリットのほうが多いでしょう。シャッターボタンを取り外せるものなら、ボタンを押す振動がスマホに伝わらないのでブレを防げたり、三脚に設置して遠くから撮影できたりします。

イヤホンジャック接続タイプは、ケーブルをスマホのイヤホンジャックに挿入するだけなので準備は簡単ですが、使用するたびにケーブルの着脱が必要なのが面倒です。
また、iPhone 7以降など、イヤホンジャックを装備していないスマホも増えてきているため、今後を見据えるならBluetooth接続タイプの製品がおすすめです。

3.3. 長く伸びるものなら多くの人数や風景を撮影可能

自撮り棒の長さは、長く伸ばすほど離れた位置から撮影が可能です。そのため、長ければ長いほど大人数で撮影したり、背後の建物なども広範囲に写したりすることができます。

また、自撮り棒が長いと、自然な姿勢で撮影できるのもメリットです。通常の自撮り棒は少しでも距離を稼ごうと腕を伸ばすため、自分の姿がいかにも「自撮り棒で撮っています」という体勢になりがち。長さに余裕があれば、手を腰のあたりまでおろして構えても十分な距離を取ることができ、自然な体勢で写ることができるというわけです。

また、ほとんどの自撮り棒は途中まで伸ばした状態でも使えるため、長い自撮り棒ならば短くしても使えるということになります。ただし、長いとブレやすくなったり、支えるのに力が必要だったりする点には注意しましょう。

3.4. 縮めたときのサイズと重量もチェック

撮影するときには長いほうが有利ですが、逆に持ち運ぶときには短いほうが便利。そのため、縮めたときのサイズや、重量もチェックしておきましょう。
ただし、重量があるものほど撮影時の安定性につながることもあるため、できれば実物をチェックしたいところです。

3.5. 三脚としても利用できるタイプなら利用シーンが広がる

普段から撮影機会が多いなら、三脚にもなる製品がおすすめ。スマホを固定したまま地面に置けるので、大人数で撮影するとき遠くに設置したり、ブレを防いで写真、動画撮影ができたり、さまざまな使い方ができるわけです。

三脚にならない自撮り棒でも、下端に三脚用のネジ穴が付いていれば、一般的な三脚に固定することができます。

3.6. あると便利な機能や仕様もチェック

縦位置・横位置の回転はスムーズか

自撮りをするとき、スマホを縦に持つ場合と、横に持つ場合があるかと思います。そんなときに便利なのが、スマホを縦や横にスムーズに切り替えられる機能です。

たとえば、縦・横の切り替えが、「いったんホルダーから取り外して付け直す」だと、とても面倒。スマホをホルダーに取り付けたまま回転できるものなら、いちいちネジを緩めたり締めたりせずに、スマホを手で回すだけで回転させられて便利です。

デジカメやGoProにも使うなら三脚ネジや対応マウントがあるものを

一般的なカメラと三脚は、統一されたサイズのネジを利用しています。そのため、ほとんどのカメラと三脚は、メーカーを問わず組み合わせて利用できるのです。

自撮り棒の中には、この三脚ネジも装備した製品があります。するとその部分にデジカメなどを固定して使うことができるわけです。ただし一般的なデジカメはスマホよりかなり重いので、自撮り棒の耐荷重量にも注意しましょう。

また、アクションカメラとして有名なGoProは、三脚や自撮り棒に取り付ける部分(マウント)が独自形状になっています。そのため、GoProでも使いたい場合には、GoPro対応の自撮り棒を選ぶか、GoProを一般的な三脚に取り付けるためのアダプターを利用しましょう。

4. 自撮り棒の人気モデル5製品を徹底比較!

人気の自撮り棒を5製品選んでみました。実際に使いながらチェックしていきましょう。

*シャッターを音量ボタンに割り当てられるもの

4.1. ハクバ「Velbon Coleman セルフィーマルチスタンド」の実機レビュー

対応スマホ幅:56~80mm / 厚み:10mm以内
リモコンOSiOS:7.0以降 / Android:5.0以降(*)
伸縮サイズ215~823mm
接続タイプBluetooth 3.0 Bluetooth 3.0
重量182g

カメラ用アクセサリの老舗メーカー「ハクバ」の製品で、「Velbon(ベルボン)」は三脚の老舗ブランド。そのベルボンと、アウトドアの老舗メーカー「コールマン」とのコラボレーションモデルです。

携帯時はほぼ円筒形をしており、持ち運ぶとき邪魔にならず、長さのわりにはさほど重く感じません。棒の先端部分にはホルダーだけでなく一般的な三脚のネジが付いているため、デジカメにも利用できます。

Bluetoothリモコンは充電式なので電池を購入する手間は不要ですが、充電端子がmicroUSBなのはやや残念。

他の製品に比べるとやや高価ではあるものの、可動部分がどれも滑らかかつ高精度なので快適に利用でき、価格以上の品質をもった製品といえます。

扱いやすさ

スマホホルダー・伸縮・スマホの横回転・縦回転といった可動部が、どれも非常にスムーズなので、使っていてとても快適です。

ホルダー部分。縦回転は無段階で自在に動かせ、止めたところでピタリと止まります。横回転は45°ずつ、段階で止まるので、微調整なしで確実に水平や垂直にできます。

安定性について

三脚はそれぞれの脚がメタルステー(支え)で支えられているため、最大限に伸ばして立ててもグラつきにくくなっています。耐荷重350gと、重めのコンパクトデジタルカメラにも対応できるのも納得です。

さほど太い棒ではないものの、最大に伸ばして持ったときにも棒がしなったりグラついたりするようなことはありませんでした。

4.2. エレコム 「Bluetooth自撮り棒」の実機レビュー

対応スマホ幅:55~85mm
リモコンOSiOS/Android(*)
伸縮サイズ210~1030mm
接続タイプBluetooth 3.0
重量154g

高コスパな製品で知られる、大手パソコン周辺機器メーカー「エレコム」の製品です。

ホルダーは横回転・縦回転ともに対応しており、横回転は手でスマホを回すだけで段階的に角度を付けることが可能です。縦回転・横回転ともに非常にスムーズですが、それだけに重いスマホだと本体の重みで斜めになってしまうことがあるため、ホルダーの中心にスマホをセットする必要があります。その場合に、ホルダーがスマホの操作ボタンに干渉しないかを実機で試してみるのがおすすめ。

三脚にはなりませんが、底部に三脚用のネジ穴があり、一般的な三脚を取り付けることができます。最長1030cmと、1m超えの長さを実現して2000円台前半と、コスパに優れた製品です。

扱いやすさ

底部にはストラップ用のリングを装備。ストラップを手首に巻いておけば、高所での撮影などでうっかり自撮り棒を落としてしまうというトラブルを避けることができます。リングを外すと三脚用のネジ穴があります。

安定性について

縦回転はネジでガッチリ固定するので、自撮り棒の先端をかなり激しく動かしても角度が勝手に変わってしまうようなことはなく安定しています。ただ、角度調整のたびにネジを緩めたり締めたりする必要があります。

棒がややしなりやすく、最長にするとスマホが揺れやすい印象です。軽量なわりに1m以上延びるという性質上、仕方ないかもしれません。

4.3. ラスタバナナ 「SELFIE STICK」の実機レビュー

対応スマホ幅:65~85mm
リモコンOSiOS/Android(*)
伸縮サイズ196.9~ 815mm
接続タイプBluetooth 4.2
重量155g

スマホアクセサリーの老舗メーカー「ラスタバナナ」の製品です。

ホルダーは横回転が360°、縦回転が270°と自由度が高くなっています。棒の部分には耐久性の高いステンレス鋼を使用。伸縮にはやや力がいるものの、錆びにくく耐荷重性というメリットがあります。

本体は約150gと軽量なので、身軽で出かけたいときでもバッグに入れていきやすいのも魅力の1つです。

扱いやすさ

ホルダーは横回転、縦回転に動かしてみると、回転の固さが気になる点。ただし、その分、思ったところで無段階にピタリと止められるのはメリットです。

三脚としても使えるネジを装備。一般的なデジカメにも利用できます。耐荷重700gというのは頼もしい数値。

安定性について

三脚を広げたところ。本体と脚の間にステー(支え)があり、また脚部が長く拡がるため安定しています。

棒の部分は頑丈で、しなりもグラつきもありませんでした。ただ、棒と取っ手のつなぎ目がグラつくため、スマホを激しく振ったりすると安定するまで一瞬だけ待つ必要があります。

4.4. 3COINS 「ワイヤレス三脚自撮り棒」の実機レビュー

対応スマホ幅:65~85mm
リモコンOSiOS:5.1以降 / Android:4.44以降(*)
伸縮サイズ195~575mm
接続タイプBluetooth 5.2
重量132g

主に300円の製品を販売する「3COINS」の自撮り棒。重量は185gと、今回の5製品の中では最軽量です。ホルダーは縦回転のみですが、スマホを支える部分には滑りにくいパッドが施されており、スマホを安定してホールドできます。

ホルダーの爪がガッチリしているのでスマホを挟みやすかったり、力を入れなくてもスムーズに伸縮できたりするなど、意外に作りはしっかりしています。

税込み1,100円という価格で、ワイヤレスリモコンにもなるシャッターボタンを装備し、なおかつ三脚としても使えるという、コストパフォーマンスの高い製品といえるでしょう。

扱いやすさ

ホルダーの縦回転はカチカチと段階的に止まる方式。しっかり固定されるので、強く振っても振動で回転して角度が変わってしまうようなことはありません。それでいて、角度を変えたいときには少しの力で簡単に回せるという、ちょうどよい固さになっています。

安定性について

三脚部分。脚を開いたときの底面積がやや狭いのと、多少ぐらつきがあるため、強風時などには注意が必要。通常の使用時にはまったく問題ありません。

短さもあって、棒がしなるようなことはありません。しかし、棒と取っ手のつなぎ目がけっこうグラつきがちなので、激しく振ったりしないほうがいいでしょう。

4.5. ハクバ「Velbon Coleman セルフィースタンド ロング」の実機レビュー

対応スマホ幅:56~80mm / 厚み:10mm以内
リモコンOSiOS:7.0以降 / Android:5.0以降(*)
伸縮サイズ240~1280mmm
接続タイプBluetooth 4.2
重量270g

「Velbon Coleman SELFIE MULTI STAND」と同様に、ベルボンとコールマンのコラボレーションモデルです。そのため、基本構造はほぼ共通しており、収納時には円筒形になって持ち運びやすく、可動部の精度が高いため動きが滑らかで快適、といった特長を備えています。

特筆すべきは、最大1280mmまで伸ばせるという伸縮サイズの大きさ。スマホのカメラの画角にもよりますが、大人数の集合写真を撮る、背後の大きな建物をまるまる入れて撮りたい、といったときに活躍することでしょう。

また、真上に掲げて見下ろすように撮れば、身長にもよりますが3m近い高さから撮れることになるため、通常では撮れないアングルでの撮影も楽しめます。

今回紹介した中ではもっとも高価な製品ですが、迷うならこの製品、というほど高品質な製品といえるかもしれません。

扱いやすさ

ホルダーは横回転が水平・垂直の90°ごと、縦回転は無段階に90°の範囲で可動。動きは確実かつ滑らかで、スマホを思った角度に調整できます。

安定性について

三脚を広げたところ、脚部がとても長く、メタルステー(支え)による補強もされているため、三脚形態の最大高1310mmまで伸ばしても安定して設置できます。

最大に伸ばしてスマホを固定した場合でも、棒がしなったりするようなことはありませんでした。もちろん、テコの原理で手に感じる重みは大きめになるため、しっかり保持する必要があります。

5. まとめ

自撮り棒は、一人でもグループでも楽しめるアイテム。スマホ単体では撮れない写真を残すことができます。
迷うならとりあえず安い製品で「自撮り棒での自撮り」を試してみれば、その楽しさがわかるはず。
しかしそれでさらに高価な製品を欲しくなるくらいなら、最初から良いものを、という考え方もあります。
量販店では、自分のスマホを使って自撮り棒を試せる体験コーナーが設置されていることもあるので、まずはそのような場所で自撮り棒を試してみるのもいいでしょう。

楽しくて便利な自撮りを、一日も早く始めてみてください。


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58 件のコメント
1 - 8 / 58
おつかれさまです。
こんなものがあるんてすね。
はじめてみました。
後でゆっくり拝見させていただきたいと
思います。ありがとうございます。
自撮り棒にも色々あるんですね📸
自撮り棒⁇ 何処か・一時期かな禁止うんぬん
三脚・三脚タイプは使ったことあるある(レンズカメラ一眼レフ)

IMG_9042.jpeg

宣伝するつもりはないですがスリコと同じくらいのを少し前に買いました。
何気にあるとないとでは撮れる世界が変わってきますね。

1番いいなと思ったのは軒先の蜂の巣を撮りたかった(取るではない)時ですw
最近の自撮り棒は、Bluetoothや三脚付きなど多機能になっていて便利だと感じました。「ハクバ Velbon Coleman」や「エレコム Bluetooth自撮り棒」など、選択肢が豊富で、用途に応じて使い分けられるのが魅力的ですね。
観光地とかで自撮り棒持っているかたをよく見かける様になり、気になっていました。参考になる記事を掲載頂き、ありがとうございます。
Xperia 5を使っていたときは、クラウドファンディングで購入したものを使っていましたが、Pixel 8 Proにしてからは使っていません。
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