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「ハゲワシにスマホを盗まれた風のスマホケース」を作ってみた

「ハゲワシにスマホを盗まれた風のスマホケース」を作ってみた

たかや
ライター: たかや
1993年生まれ。ライター。記事の撮影はスマホのカメラを使うことが多いので、スマホがないと生きていけない。

ライターのたかやです。

すみません、唐突に。順を追って説明しますね。

みなさんはこちらの動画をご存じでしょうか。

少年が海岸でカメパンを食べていると、どこからともなく飛来してきたトンビにパンを盗まれて泣いてしまう…という内容です。YouTube上で10年以上前に投稿された動画ですが、今でも見続けられており、再生回数は脅威の1000万回超え。

僕もこの動画が大好きで定期的に見返すのですが、最近、こんなことを考えるようになりました。

動画でトンビが盗んだのはパンですが…。僕だったらスマホを盗まれたい。

スマホと言えば仕事をする上で必要不可欠なアイテム。仕事先への電話やメールの返信、スケジュールのチェックに時間の管理…。

もうね、うんざりなんすわ、スマホ。スマホがあるせいで、我々は仕事をしなきゃいけない。狂ってるよ。

しかし…。もしも鳥にスマホを盗まれたなら、それを口実に仕事をサボることも可能じゃないでしょうか。

Webライターとして活動している自分は、職業上、頻繁に締め切りの催促が届きます。そのたびに「風邪を引いた…」「親族の葬式があるかもしれなくて…」と言い訳をかましてきたのですが…。もう、嘘の弾も出尽くした状態。

そろそろ新しい口実が欲しい…。

もちろん、タイミングよく鳥がスマホを盗んでくる奇跡はそうそう起こりません。

そ・こ・で! スマホケースです!

鳥にスマホを奪われてる風のスマホケースを作ればいい。そうすれば、己の好きなタイミングで鳥がスマホを奪ってくれる。そして、仕事をサボれる!

これはもう、一刻も早く着手する必要がありますね!

ハゲワシがスマホを盗んでる風のスマホケースを作る

ひとくちに「鳥」と言っても、約9000種も存在すると言われる鳥類。

今回はスマホという重量ある物体を盗んでもらうので、鳥類の中でも力強い鳥を選ぶ必要があります。検討を重ねた結果、最終的にチョイスしたのが「ハゲワシ」。

死肉を食す動物でおなじみ「ハゲワシ」。個人的にも大好きな鳥です。ビジュアルがカッコいい。

ハゲワシの生息域は海外ですが、過去には日本にも飛来してきたことがあるんだとか。その為、もし仕事先から「ハゲワシが日本にいるわけないだろ!」と難癖をつけられても論破できます。完璧な理論。よしゃよしゃ!

鳥の選定も済んだところで、さぁ工作だ!

天罰が下った

風邪ひいちゃった。

工作の予定を入れていた日、朝起きたらアホみたいな高熱が…。

あの………嘘じゃないです。嘘ついてばかりの僕だけど…。今日だけは誓ってマジ。どうして、よりにもよって今日…。

しかし、僕は編集部に虚偽の風邪報告をやりすぎてるので、今回は予定通り進めるしかない……。

なにがなんでも「鳥にスマホ盗まれた風のスマホケース」を作って、「鳥にスマホを盗まれたので仕事休みます」の報告をする。背水の陣だ!

工作開始

ハゲワシ制作開始

今回はスマホに装着することが前提なので、あまり重くはできません。材料は「アルミワイヤー」「紙粘土」と軽い材質のモノを使っていき…ゴホッゴホッ!

ヒュー…まずは…ヒューッ…アルミワイヤーでハゲワシの骨格をつく…ゴッッほッグホォッ!

意識が朦朧するのでグニャグニャ

ゴホッゴホッ、ゴホッゴホッ、ゴホッゴホッ!

骨格完成

ゴッホ ゴッホ ゴッホッホッ!

続いて、薄く伸ばした紙粘土で肉付け。

本来なら紙粘土は均等に伸ばさなければいけないんでしょうが…。こちとら大風邪なので、そんな余裕はありません。

肉付け完了

絵の具で着色

このあたりで僕の思考はほとんど働いてません。

ペタペタ

思考は働いてない状態ですが、担当編集さんとの事前打ち合わせで

「鳥の模型を作るのって難しそうだけど大丈夫?」

「だ~いじょうぶですよ! 任せてください! ガハハ」


みたいな会話をした記憶が、うっすらとよみがえりました。

「鳥の模型を作るって難しそうだけど大丈夫?」

ほんと…

「だ~いじょうぶですよ! 任せてください! ガハハ」

嫌になっちゃうね。

高熱がもたらした悪夢であってほしい。

ハゲワシスマホケース完成!

スマホケースを接着させて、なんとか完成! ぜぇ…ぜぇ…!

ケースにスマホを入れた状態

風邪のせいでクオリティはかなり低いけど…。それでも、鳥が足でスマホをつかんでるようにも見えませんか? よかった! 頑張った甲斐あった!

さぁ、あとは「ハゲワシにスマホを盗まれてる風の写真」と撮るのみ!

ハ、ハゲワシにスマホを…!

工作後1週間寝込んで、ようやく風邪が治った

僕は、たかや。しがないフリーのWebライターだ。

この仕事は、とにかく締め切りに追われる職業だ。ひとつの記事を書き上げても、またすぐに次の締め切りがやってくる。

……少し、疲れた。嘘の言い訳を考えることに疲れた。

ありもしない親族の葬式をでっちあげるのも限界だ。祖父母ふくめて家族みんな元気なんだから。まだまだ長生きすると思う。

それでも、今日も仕事をしなければいけない。クソがよ~~~。

仕事をサボれる最高の口実が、降ってこないもんかねぇ!

……なんてね。そんなうまい話あるわけないか。ハハハ。

………。

まぁ、嫌なことばかり考えても仕方がない。

こういうときは、お気に入りの画像でも見て現実逃避に限るよな~。

最近は「腐りかけの肉」の画像を見るのにハマってんだよな~。

うっひょ~。コレよコレ~。

(腐りかけの肉!?)

バサッ

あ~、仕事休みて~。

マジで休みて~~~。

ガッ!!!

え?

え!?

は!?

あぁ…ッ。

……………。

………。

………。

よしっ!

みんなもおためしあれ

いかがでしたか?

さまざまな苦労がありましたが、「ハゲワシにスマホを盗まれてる」っぽく見える写真が撮れたんじゃないでしょうか。どこからどう見ても撮れてますね。僕は病み上がりなので、みなさんと見え方がちょっと違うのかもしれません。

僕のように「仕事をサボる口実がもうない」「鳥のせいにするしかない」という人は、この記事を参考にされてはいかがでしょうか。

「返せ~!」
「返せ~!」


編集:ノオト


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104 件のコメント
1 - 4 / 104
たかやさんの記事、非常に面白くて笑ってしまいました。

スマホに縛られる現代の働き方への皮肉とユーモアが絶妙ですね!風邪を引きながらもアイデアを実現するたかやさんの情熱には感心しました。
このようなクリエイティブな発想で、仕事のストレスを少しでも和らげる方法を見つけるのは素晴らしいと思います。
現実的にはビミョーですが、ヒトに馴れたカラスやニホンザルならばあり得ますね。

最近は、またCOVID-19やアデノウイルスが流行っていますので、くれぐれも注意しましょう。
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