MS Officeのアシスタント「カイル」のネイルを作りました

カイル君を、ネイルにしてみよう。

「なんで？」

あ、はい。ですよね。疑問に思われますよね。順を追って説明しますね。

カイルをネイルにしてみる

「お前を消す方法」でお馴染みのカイル君。

Microsoft Officeのサポート機能として活躍していた彼は、いまなお、多くの人の記憶の中に残っています。若い世代の方も、実物を見たことはなくとも、なんとなくの知識はあるんじゃないでしょうか。現在でいうところのSiriやGoogleアシスタントに近い存在です。

しかし、このカイル君…

当時はあんなに煩わしかった存在も、会えなくなったらまた会いたくなるのが人間の性（さが）というもの。

どうにか、あのカイル君をPCやスマホの画面に表示させたい！

もしかしたら、プログラミング的な知識があれば、そんなことも可能なのかもしれません（知らんけど）。しかし、僕にはプログラミング的な知識は皆無。カイム君です。

そこでひらめきました。デジタルの復元が難しいのなら、アナログでの復元を目指そう。カイル君を、ネイルアートにしてみよう。

よく考えてください。我々がスマホやタブレットを操作しているとき、必ず、視界に「自分の爪」が映り込みますよね？？？

そう。お気づきの通り、爪にカイル君を装着すれば、画面上にいつでもカイル君を復活させられるってこと！

そんな経緯で、「カイルのネイル」がスタートした次第です。……まぁ、ぶっちゃけ「カイル」と「ネイル」で韻を踏みたかっただけなんですけど。それがなにか？

作っていく

材料を揃えました

今回の主な手順は

基本的には、粘土のような材質のジェルをこねたり丸めたりするだけなので、初心者の僕でもなんとか扱えそうです。

※立体的なネイル（3Dネイルや4Dネイル）は、他にもアクリルパウダー（アクリル樹脂を粉末にしたもの）をアクリルリキッドに混ぜて成形する方法もあります。

「こねたり丸めたりすればいいだけ」とは書きましたが…。よくある粘土よりも柔らかいので（ねり消しに近いかも？）、繊細な力加減が求められる…。

ちなみに僕の爪がピンク色なのは、この工程に入る前日、セルフネイルの練習をしていたからです。

今回のメインである“立体的なネイル”って、けっこう上級者向けのテクニックなんだとか。

対して、僕はこれまでの人生で一度もネイルをやったことがありません。そんな状態でいきなり上級テクニックに挑むのは怖いし…。

ネイルのなんたるかを理解するべく、一応、基本のネイルも試しています（知人にめちゃめちゃアドバイスをもらいました）。

で、さらに話は逸れちゃうんですが…。ネイル、なんか楽しい。

女性の方がよく「ネイルは誰かに見せるためにしているんじゃない」「自分の気分を上げるためにしている」みたいなことを言っているじゃないですか。

実際に自分も試してみて、なんとなくその感覚が分かった気がします。

なんていうか…。自分の視界に、ツヤツヤした、カラフルな色が映り込むと、たしかにそれだけでテンションがあがる。なんか心が軽やかになる。

このネイルを塗ったあと、コンビニに買い物に行ったんですが…。財布を取り出すときとか、レジ袋を持っているときとかに、ふと自分の爪先が目に入ると「おおっ」ってなったし。

よく考えたら、自分の手って顔以上に見る回数が多い部位ですもんね。だからこそ、爪に彩（いろどり）を添えれば、日常でふとした瞬間のリフレッシュにつながる。

もしかして…。ネイルって、もっとも手軽でコスパの良い気分転換なんじゃ？

まぁ、僕は三十路のおっさんだし、女性的な目線でネイルのなんたるかを完全に理解することは難しいかもしれませんが…。それでも、ネイルの楽しみ方を多少なりとも実感できた気がします。

っていうか、「爪って色塗れんじゃね？」「ここ、オシャレにできるんじゃね？」と初めに気づいた人、なんかスゴいな。

まぁ、とにかく、ネイルの楽しさも実感できたので、「カイルのネイル」も上手くいきそうってこと！

自分の爪先に勇気をもらいながら、カイル君の制作を進めます。

印刷したふき出しもくっつけます。

当初は、ふき出しをつけるつもりはありませんでした。しかし、カイル君って、ふき出しがないとなんの特徴もないただのイルカにしかならないことに気づいたんです。カイル君のアイデンティティってふき出しが9割を占めてる。

完成

そんなこんなで、ついに「カイルのネイル」が完成しました。

完成品がコチラ！！！

カイルのネイル

ぐ…ッ！ そんなに似ていない…！

かなり工作感が強いカイル君になってしまいました…。顔、怒ってる…？

とはいえ、カイル君に見えなくもないので、早速このネイルを活用してみます。

おおっ！ これ、けっこう「画面上にカイル君が表示されてる」っぽく見えませんか…！？（ちなみに、僕が使ってるPCは画面をタッチ操作できる仕様）

すごい！ これ、完全に“あの頃”のパソコンの画面だ！ モニターの奥行きがバカみてぇに分厚かった、あの時代の！

スマホの画面にもカイル君、復活！ 令和版のカイル君だ～～～！

このネイルなら、TwitterやGoogleマップ上にカイル君を出現させるというバグ技も可能。嬉しい～。そして、やっぱ邪魔～。画面が見えね～。

せっかくなので、指5本分を作りました。

……なんか怖い。

単体なら可愛らしいカイル君も、5匹に増えると怖さが勝ります。「お前を消す」ってより「お前に消されそう」みたいな…。

それでも「自分の爪にカイル君がついている」という事実が嬉しい。

なんていうか…。自分の視界に、ツヤツヤした、カラフルなイルカが映り込むと、それだけでテンションがあがる。なんか心が軽やかになる。

Webライターというインターネットを生業にしている自分だからこそ、やっぱり、お洒落もインターネットにまつわるモノのほうがテンションあがりますからね。

まとめ

以上となります

今回は、あのカイル君をネイルアートで再現してみました。「カイルのネイル」です。結果としては、僕は大満足です。なにせ、令和にカイル君を復活させることができたのだから。

また、クレイジェルで作ったので大切に保管をすれば何度でも装着可能。これからも、たまにカイル君を爪先につけては、日常のふとした瞬間の気分転換につなげようと思います。

「大海原」の写真をデスクトップ上に表示させてみました。野生を生きるカイル君。


編集：ノオト