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はじめまして! ライターの藤間紗花と申します。フリーでライターや編集のお仕事をしながら、私生活では1歳5ヶ月になる娘の育児に奮闘しています。
きょうは、渋谷センター街にある「マイラボ渋谷」に家族でやってきました!
mineoが運営する「マイラボ渋谷」は、いつか訪れるかもしれない未来やライフスタイルを、来店した人が実際に体験できる「公開実験スペース」です。
期間ごとにジャンルの異なるさまざまな実験が行われていますが、今回私たちが訪れた目的は、2022年12月3日から12月25日まで開催されていた、未来の写真館の実験ともいえる「やわらか記念写真」を体験すること!
なんでも、赤ちゃん特有のほっぺたのやわらかさを残せる記念写真らしいんですが……。一体どんなものなのでしょう?
とりあえず中に入ってみます。こんにちは〜、記念写真を撮りに来た藤間一家です〜。
ってなんだコレ! キッズ向けの写真館をイメージしてやってきたのに、ものすごくラボっぽい!
入店早々、大型のプリンターや名前のわからない謎の機械、そして白衣を着たスタッフの方々の姿に圧倒されてしまいました。
「やわらか記念写真」では、この謎の機械たちを活用して、赤ちゃんの顔の形状やほっぺたなどのやわらかさを再現した記念写真がつくれるのだそう。これはたしかに、未来の写真館だ……!
百聞は一見にしかず。ということで、さっそくスタッフさんに案内してもらいながら体験してみます。
スタッフ:「やわらか記念写真」は、「やわらかいモノづくり」を研究している山形大学工学部 ソフト&ウェットマター工学研究室の先端技術を活用した試みです。研究室で開発された高強度ゲルと3Dゲルプリンターで、お子さんのお顔の形状と、ほっぺたのやわらかさを再現するんです
ゲ、ゲルで娘のほっぺたのやわらかさを……!?
スタッフ:実は、ほっぺたのやわらかさって、お子さんによって結構個人差があるんですよ。サンプルのゲルが3種類あるので、実際に触ってみてください。
ぷにぷにぷに……。
たしかに、弾力があったり、ふわふわしていたり、やわらかさがかなり違います。そういえば、娘のほっぺたはふわふわでやわらかいけれど、友だちの子は同い年なのにすごくハリがあって、その違いに驚いたことがあったなあ……。
スタッフ:やわらかさだけでなく、顔の凹凸もお子さんに合わせて再現するために、まずは3Dスキャンを行います。こちらはスマホのアプリを使って行うのですが、2秒くらい娘さんにじっとしていてもらわなくてはならなくて。スキャンする間、娘さんのこめかみあたりを優しく押さえていてもらえますか?
夫に抱っこしてもらい、娘の顔をぐるっとスキャン。「わんぱくな娘が2秒もじっとしていられるだろうか……」と不安になりましたが、カスタムされたスマホに興味津々で、スムーズに完了しました。
スタッフ:はい、スキャン完了です! のちほどこの3Dデータを研究室の学生スタッフへ転送し、3Dゲルプリンターで出力してもらいます。
3Dスキャンが完了したら、次は写真撮影。こちらの写真は完成した3Dゲルの上に貼られるものなので、スキャンしたときに近い表情と角度でなければいけません。
スキャンしたときの娘は、スマホを見上げてポカンとしていたので、なるべく上を向かせて低いアングルから撮影します。
ウオオオ娘ちゃんこっち向いて〜〜〜!!!! 親・スタッフ総出で、さまざまなおもちゃを駆使しながら娘をあやします。
スタッフ:いい感じの写真が何枚か撮れました! どの写真がいいか、一緒に確認して選んでもらえますか?
うーん、どれもいい感じ。娘は困り顔がデフォルトなので、不思議そうにカメラを見ている可愛い一枚を選びました。
スタッフ:次は、いよいよ娘さんのほっぺたのやわらかさを計測します! やわらかさを簡単に計測できる「SOFTGRAM」という機械を使っていきますよ。
スタッフ:この機械、注射と勘違いして怖がってしまう子が多くて……。でも、実際には軽く触れる程度で、まったく痛くありませんから! 怖くないよ〜怖くないからね〜。
普段は怖がりで、注射器を見ようものなら暴れ狂う娘ですが、おもちゃに囲まれているシチュエーションのおかげか大人しくしていました。やわらかセンサーをほっぺたにちょっと当てるだけで、すぐに計測完了!
スタッフ:やわらかさは82.7kPaです。例えるなら、はんぺんと同じくらいのやわらかさですね。
はんぺん……! 言われてみれば、たしかに娘のほっぺたってはんぺんに似てる! 言語化されるとますます愛おしさが増します。
ここまでで記念撮影の工程は完了。ここからは製作に移ります。
実際のイベント中は、撮影完了後一度退店し、完成後に再入店して写真を受け取るという流れでしたが、今回は特別に製作工程も見せていただきました!
あっ! さっそく娘の顔写真が印刷されています。
この大きいプリンターは、ゲルを真空パックするパッケージに、写真をプリントするためのものだったんですね。
ラボの奥では、学生スタッフさんが何やらPCで作業中。一体何をしているのでしょう?
学生スタッフ:今、スキャンした3Dデータを処理しているところです。先ほどのデータだと娘さんの身体や、お父さんの手や顔もスキャンされたので、顔の必要な部分だけ出力できるよう調整を行います。
スキャンした顔の形状とやわらかさの数値を元に、出力データを作成。今回やわらかさを計測したのはほっぺただけでしたが、おでこや鼻などはほっぺたとやわらかさが異なるため、出力する数値を変えているそうです。
さて、いよいよこちらの「3Dゲルプリンター」で娘の顔のゲルがつくられるようです! 透明なパックの中に液体が入っているだけに見えるのですが、これが本当に娘の顔の形になるのでしょうか?
ウィィィィィン……。
わっ! 機械がレーザー光線を放ちはじめた……!
学生スタッフ:この液体は、ブルーレイディスクと同様のレーザー光線を当てることでゲル化するんです。当てる光の量によって硬さが変わるので、再現したいやわらかさに合った量が照射されます。
照射開始から30分ほど。ついに3Dゲルが完成しました! すごい、本当に固まってる〜!!
娘の顔の凹凸が完全に再現されていて、なんだかゲル化した娘を見ているような不思議な気持ち……。
学生スタッフ:娘さんの顔写真をプリントしたビニールの中に、顔の位置にうまく合うようゲルを入れて、真空パックしていきます。こうすることでビニールの上からでもゲルの凹凸がわかるようになりますし、空気に触れてゲルが劣化してしまうのを防ぐことができるんです。
というわけで、真空パックも完了し、娘の立体写真が完成! プリンターで印刷された平面写真とはまったく印象が違いますね。存在感があり、ミニサイズの娘がそこにいるかのよう。
最後に立体写真を専用のボックスに収納したら、いよいよ「やわらか記念写真」のできあがりです!
じゃじゃ〜ん! 娘の「やわらか記念写真」が完成しました。ちょっとシュールでめちゃくちゃ可愛い〜〜!!!
ほっぺたの部分を触ってみると、たしかに本物の娘のほっぺたのようなやわらかい感触! ふわふわぷにぷにしていて、いつまでも触っていたくなります。おでこの部分はほっぺたよりも硬めにつくられていて、リアリティも抜群です。
娘本人も興味津々! 普段から鏡や写真で自分の顔を見るのが好きなので、立体的な自分が目の前に現れておもしろかったようです。
ぷにぷにぷにぷに……。
自分のほっぺたが再現された部分を興味深そうにつつく娘。あなたのほっぺた、やわらかくて気持ちいいでしょ〜? 可愛くてつい触りたくなっちゃうでしょ〜?
もちろん夫も大喜び。「これで娘ちゃんが保育園に行っている間もほっぺたに触れる」と嬉しそうに言っていました。保育園の時間は仕事に集中してください。
記念写真の完成後、「マイラボ渋谷」を運営するマイネオのぼーだろうさんにお話を伺いました!
続いて、山形大学工学部 ソフト&ウェットマター工学研究室の皆さんに今回の実験やゲルについてのお話を伺います。古川教授、学生の皆さん、よろしくお願いいたします!
古川 英光(ふるかわ ひでみつ) 山形大学 大学院 理工学研究科教授。1991年、東京工業大学大学院 理工学研究科 物理学専攻の修士課程の学生時代に「ゲル」の研究をスタート。2009年には山形大学工学部 ソフト&ウェットマター工学研究室 SWEL(スウェル)を発足し、研究室代表となる。研究室で開発した「3Dゲルプリンター」を活用したモノづくりを研究する傍ら、研究機関と企業を結ぶプラットフォーム「やわらか3D共創コンソーシアム」の会長も務める。 |
今回の「やわらか記念写真」では、「娘の可愛すぎるほっぺたを保存したい」という親バカな私たちの悩みを、バッチリ解決してもらえました!
古川教授は「やわらか記念写真のサービス化への道のりは長い」とおっしゃっていましたが、実は3Dゲルプリンターも、開発から現在までバージョンアップし続けていて、当初3時間ほどかかっていた3Dゲルプリントが、現在は30〜40分程度で行えるようになったのだとか。
このままスピードアップ・クオリティアップされていけば、立体的でリアルな記念写真を気軽に残せる未来もきっとやってくるはず! 未来の写真館への期待が止まりません。最後に、マイネオ ぼーだろうさんのコメントをご紹介します!
ぼーだろう 次回のイベント企画も、現在鋭意製作中です! 詳細はまだお話しできませんが、今回の企画とまったくジャンルが異なるので、ギャップに驚かれるかもしれません。でも次回も絶対におもしろいので、ぜひ見に来てもらいたいです。次回イベントに限らず、 今後もマイラボ渋谷で行われる実験に注目してくださいね! |
次回のイベントもとても楽しみ! 皆さんも、ぜひマイラボ渋谷に遊びに来てみてください!
今となっては、触れるのもままならない、娘。
耳たぶ好きの、キーホルダーとか良いかも。
もにゅもにゅしたものに感じる得も言われぬ安心感はそのためかー!
目から鱗落ちた。柔らかプリンターもナイスラボです。
時代はどんどん進んでいきますね!
触ったら「くすぐったいよー」とか声も出るとさらにリアルかも!?
いつも面白い記事をありがとう😊
赤ちゃんのほっぺ😊感触楽しみたいです💞
ほのぼの企画好きです。
赤ちゃんのほっぺって、いつまでも触れますよね〜♪
色んなものに使えそうな技術ですね!
今後の展開に期待しています♡
(*´ω`*)アーハン
いえ、なんでもないです。
ゴメンなさい(笑)
今はお肌の曲がり角のヘアピンカーブを曲がった柔らかさ(硬さ?)にあったお年頃です💦
3Dプリンターで、出生時の全身と体重を模したものが出来れば、一生の記念品になりますね。生命の大切さをずっと実感できるような。
吸水性樹脂系??
ま、そんなことより子供の記念に、いいかも。。。
そんなうちの娘たちも女子高生なんでゼッタイ触らせてくれないですね。。。
キモって言われて撃沈されるのが、目に目に見えます
😅😅😅
ぷにるんず、みたいなのも流行ってますしね!
他の物にも十分活用出来ますね。
数年間保存出来るのも、良いです。
ただ真空パックしたときのシワが、気になりますが。。。
また設置している機械だけで総額1,000万円以上、お金はかかりますね!