- mineoニュース
- アンケート
- 107
- 8
- 276
マイネ王をご覧の皆さん、初めまして!
電子工作やガジェットが大好きなテック系ママであり、フォトグラファー兼ライターのJulie Watai(ジュリ ワタイ)です。
2011年に電子玩具「ファービー」を魔改造する動画をYouTubeにアップしたところ、思いがけない評価を受けて、テック系アイドルとして仕事をいただく機会が増えていきました。
そんな私は現在、一児の母。最近は、4歳の娘におもちゃを選ぶのが楽しくて、ついつい買い過ぎてしまいます。
おもちゃのハイテク化も進んで、今や知育ブロックもスマホで動かせる時代。スマホで運転するプラレール、スマホで対戦できるけん玉、 プログラミング思考を学べるキッズパソコンなど……「IoTおもちゃ」が気になる!
ちなみに、IoT(アイオーティー)とは、"Internet of Things(モノのインターネット)"の略。
従来インターネットに接続されていなかったおもちゃが、タブレットやスマートフォンと連動して相互に制御したり、インターネットを経由して対戦したり情報交換ができるんです。
※この記事では、インターネットだけでなくBluetoothで操作するものも「IoTおもちゃ」として紹介します。
娘は、赤ちゃんの頃からずっとタブレット端末で遊んでいるので、まさにデジタルネイティブです。
育児にタブレット端末を取り入れたのは、電車での移動中や病院の待ち時間に動画を見せたことが始まりでした。娘はやがて、赤ちゃん用の知育アプリで、どんどん数字や文字を覚えていき、1歳になる頃には、タップ、フリック、スワイプも使い分けるように。
よくよく考えるとうちにもありました、IoTおもちゃ。
タカラトミーから2012年に発売された国内版の「ファービー(左)」と、2016年に発売された海外版「ファービー コネクト(右)」です。
私が大好きなファービーを好きになってもらいたかったのですが、娘はファービーを極度に恐れて避けるように……。
娘曰く、ファービーの顔や、声が大きいところが恐いそうです。言われてみれば、日本で受け入れられている、優しい顔立ちのキャラクターとは方向性が違う可愛さですし、そう感じる子もいるでしょうね。ええ。
ところで、大阪在住の私はUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に子連れでよく訪れます。2021年にグランドオープンした「スーパー・ニンテンドー・ワールド」に感化されて、娘は立派なマリオファンに。当然のように最新のインタラクティブおもちゃ「LEGO®️スーパーマリオ」を欲しがりました。
アプリを利用して友達と遊び方を共有したり、対戦したりと遊び方は無限大です。しかし、4歳の娘にはまだ早かったようです。けっきょく私が説明書アプリとにらめっこしながら、必死になって完成させることに。私が組み立てたマリオの世界で、娘はお人形遊びを楽しんでいます。
こうして、我が家のIoTおもちゃ事情を振り返ると、対象年齢や子供の興味の方向性にマッチするかどうかが、子供の喜ぶIoTおもちゃ選びの鍵になると改めて感じました。
最新のIoTおもちゃ事情はどうなっているのだろう? 専門家の意見も聞いて、我が子にピッタリのものを選びたい。
そこで、プログラミング教材と玩具の専門店「ひらめきボックスcoporii」の丸山さんにオンラインインタビューで話を伺いました。
おもちゃコンサルタントの丸山さんは、二児の母。子供にとって本当にいいおもちゃを「安心、使いやすい、おもしろい」というポイントで選んでいます。
丸山さんに話を聞いたら、さっそく自分もIoTおもちゃで遊びたくなってきました。以前おもちゃ屋で見かけてからずっと気になっていたのが、「LEGO (レゴ)®️ ブースト クリエイティブ・ボックス」。私の大好きなLEGOのIoTおもちゃです。
アプリ上で初歩的なコードを設定することで、組み立てたLEGOブロックをコントロールできます。これで遊んでみたいなあ。
でも、LEGOブーストの対象年齢は7歳から12歳。娘には、難しそう……。
というわけで親戚の男の子(9歳)を召喚してみました。
レイくん クールな小学校4年生。ゲームが大好きで、学校から帰ってMinecraft(マインクラフト)、Fortnite(フォートナイト)をプレイするのが毎日の楽しみ。将来の夢は、電車の整備士。 |
LEGOブーストは、組み立て説明書もアプリになっています。レイくんは、スマートフォンにダウンロードした組み立て説明書アプリを見ながら、ミッション形式でLEGOを組み立てています。
ここで、LEGOブーストのシンボルともいえる「LEGOムーブハブ」を作ります。電池を入れてスマートフォンと接続すると、Bluetooth経由でLEGOを操作できます。
アプリ上に表示されるアイコンをタップすることで、直感的にLEGOブロックへ指示を出せる仕組みになっています。
こうして繰り返し遊ぶことで、自然にプログラミング的思考を理解していくレイくん。
その姿を目の当たりにしながら、「好奇心由来の知識の吸収力って、ほんとスポンジみたいだなあ」と感心。
ここからは、ロボットや猫や車など、5種類ある完成形の中から一つ選んで組み立てていきます。
ところが、部品数の多いLEGOブーストは組み立ても大変。私がお目当てのパーツを見つけられずにいると、「このブロックを使うんだよ」とレイくん。
手際よく組み立てていくレイくんを見て、「デジタルネイティブってすごいな」と感心……。 私はレイくんのサポートに徹することにしました。
ここからレイくんは、時間も忘れてLEGO ブーストに没頭します。
12時に作り始めて、気づけば16時。レイくんは驚くべき集中力で、ギターを完成させてしまいました。
事前に読んでいたインターネット上のレビューでは、大人でも丸一日がかりという声がありました。難易度の高いLEGOなので、完成までもっと時間がかかると踏んでいたのですが、予想よりかなり早かったです!
coporiiの丸山さんが話していたように、興味や、好きな遊びに沿ったおもちゃを見つけると子供は驚くべき集中力を発揮するようです。
「ジャジャーン!」
この後も、まだまだLEGOの山に手を伸ばそうとするレイくん。続きはお家でじっくりやってもらうことに。
「LEGOブースト クリエイティブ・ボックス」の満足度をレイくんにたずねると、5段階評価で「星6つ! 」という120%満足の返事でした。それからしばらくレイくんは、会う人会う人にギター演奏を披露したそうです。自分で作ったから、お気に入りなんだろうなあ。
小さい頃からブロック遊びが好きで、今もMinecraft(マインクラフト)にハマるレイくんだから、LEGO ブーストにも興味を持ったようです。
LEGOという子供が慣れ親しんだおもちゃも、最新のIoT技術でびっくりする仕掛けが生まれます。それを見たデジタルネイティブキッズの驚きと感動に満ちたキラキラした瞳に触れたくて、知的好奇心に繋がるIoTおもちゃを探求したくなるんですよね。
レイくんの新鮮な反応に触れて、私は初めてスマートフォンを手にした時のワクワクした気持ちを、しみじみと思い返しました。
IoTおもちゃってやっぱりいいな。次はどのIoTおもちゃで娘と遊ぼうかな!
企画・編集:人間編集部