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毎日「時間がない」のは本当? スマホの使いすぎを“ゆるく”防ぐ方法を考えてみた

毎日「時間がない」のは本当? スマホの使いすぎを“ゆるく”防ぐ方法を考えてみた

森 夏紀
ライター: 森 夏紀
コンテンツメーカー・ノオトのライター、編集者。好きなものは時間を気にしない読書とビール。

「自宅にいると、つい手がスマホに伸びてしまう」「スマホをいじる時間がずるずると増えて、自己コントロールがきかなくなってきた」「常にスマホを手放せず、睡眠の質や時間にも影響が出てきた」……。そんな人はいませんか?

筆者は、まさに上記のような状況です。なるべく外出を控えるようになって、約2年。情報収集や気分転換に使っていたはずのスマホが、いつの間にかだらだらと時間を浪費する原因になっている気がします。日曜の夜に「何もしないまま休日が終わっちゃったな」と落ち込むのを、もう繰り返したくない!

自分のスマホの使い方を見直せば、本当にやりたかったことに時間を使えるはず。余計なスマホの使いすぎを見直す方法を考えてみました。

iPhoneユーザーはスクリーンタイムで日頃の使用時間を確認

まずはiPhoneの使用時間を確認できる機能「スクリーンタイム」で、使用状況を見てみましょう。日本では2018年のiOS12から実装された機能ですが、あまり気に留めていない人もいるかもしれません。

スクリーンタイムは [設定]>[スクリーンタイム]を選択するか、ホーム画面の通知センターを横スクロールすると表示されます。

画面上部には、週もしくは日ごとの使用時間の平均がグラフ表示されます。合計時間のほか、各アプリの使用時間が「アプリ」もしくは、「SNS」や「情報と読書」といったカテゴリごとに見られる機能です。

筆者が最も使っていたアプリはTwitterで、なんと1日の平均使用時間は5時間43分……。仕事で使うほか、ニュースを見たり、音楽や漫画など趣味に関する投稿をチェックしたり、寝る前になんとなく眺めたりしていますが、その「なんとなく」の積み重ねが可視化されると、こんな長さになるんですね。

Twitterを眺めるのと同じ時間で、2時間半の映画を毎日2本は見られます。読書をしたり資格の勉強をしたりもできるかも……。そう考えると、思った以上に時間を浪費していました。

ここで、上位表示されているアプリから、改めて自分が「スマホを長時間使っているかも」と感じるシーンを書き出してみます。

1. 目的なくSNS(特にTwitter)を見ているとき
2. 0時に更新されるweb漫画を読んで、そのままSNSを眺めてしまうとき
3. 人に会わない代わりに、LINE通話で友達や家族と話しているとき

1と2は睡眠不足にもつながっているので、何とかしたいところ。一方で、3は必要な時間だと感じます。使用時間の合計をただ減らすのではなく、余計な使いすぎだけを防ぎたい。この目的に合う設定やアプリを探してみました。


スクリーンタイム上で使いすぎを防止

スクリーンタイムでは、アプリの使用状況がわかるだけではありません。使いすぎを防ぐための機能もあるので、それを活用します。既に活用している人も多いであろう基本機能ですが、ここで改めておさらいです。

スクリーンタイムでは大きく2通りの「制限」がかけられます。

1、1日の使用時間帯を制限する(休止時間の設定)

休止時間を設定すると、その時間帯は電話と個別に許可したアプリのみが使用できます。休止時間は曜日ごとに設定可。

筆者は、翌日が勤務日の夜のみ、休止時間を23時30分〜翌6時に設定。金曜と土曜は、夜遅くまで使ってもOKな日としました。

また、月曜と木曜は0時に定期購読している漫画が更新されます。これまでは最新話が公開されるとすぐに読んでいましたが、朝起きて読むスタイルに変えることを決意。守れるか不安ですが、月曜と木曜の夜は休止時間を22時〜翌4時30分にしてみました。

また、休止時間と一緒に「常に許可」をするアプリを設定します。筆者は休止時間に緊急の連絡があることも想定して「電話」と「LINE」、そして睡眠の導入として音楽を流すことも多いので「Spotify」も可としました。

2、アプリごとの使用可能時間を制限する(App使用時間の設定)

各アプリの1日の利用上限時間を決めます。曜日ごとに細かく設定することも可能。筆者は、Twitterの時間を1日2時間までに設定しました。

Androidユーザーは「Digital Wellbeing」機能をチェック

Androidユーザーは、Android 9から導入された「Digital Wellbeing」機能を使ってみましょう。まずは自分のスマートフォンに該当機能が入っているかを確認します。

ホーム画面から、[設定]>[デジタルウェルビーイング]を選択します。日頃の使用アプリと時間のほか、その日の「通知数」と「ロック解除数」が確認できます。

さらに、ダッシュボードから細かく数字を見ていきましょう。「利用時間」では、週単位で利用時間が棒グラフで表示されます。各曜日ごとの使用状況を細かく見ることも可能です。

「アプリタイマー」を選択すると、各アプリの使用時間を制限することができます。

「ウィンドダウン」は、夜間の使い方を管理するおやすみモード機能です。画面の色味をグレースケールに調整したり、時間を決めてスケジュールを設定できたりします。

「そこまで厳密に毎日の管理をしたいわけじゃないけど、スマホを忘れて集中したい時がある」という人は、「フォーカスモード」を使ってみましょう。気が散る原因となるアプリを選び、ワンタップすると使用を一時停止できます。

時間帯を決めてフォーカスモードをオンにすれば、日中でも夜間のサイレントモードのような効果を発揮して、スマホから離れることができます。

Digital Wellbeing
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.wellbeing

「スマホをやめれば魚が育つ」アプリで集中力アップ

スクリーンタイムを設定したあとは、アプリを活用することで、気持ちの切り替えを助けてもらうことにしました。

今回使ったのは、お魚育成ゲームとタイマーを組み合わせた「スマホをやめれば魚が育つ」。アプリ名の通り、スマホを触っていない時間で魚が成長する、というユニークなアプリです。

アプリ上では、スマホを閉じている時間を「集中タイム」と呼びます。

タイマーをセットしてスマホを閉じると、集中タイムがスタート。この時間に魚がアイテムを集めます。集中タイム中にスマホのホームボタンを押したり、別のアプリを使ったりすると、集めたアイテムが消えてしまいます。

集中タイム後にアプリを開くと、魚が集めたアイテムが表示されていました。ハートは魚の成長、ゴールドは新しい魚の購入に使います。

一定量のハートが貯まると魚が成長!

集中タイムの後は自動的に「休憩タイム」が始まります。休憩タイム中は、ほかの好きなアプリを利用するなど自由にスマホを使えます。この「集中タイム」と「休憩タイム」が繰り返されるので、自分の作業などに合わせて活用しましょう。集中タイムは120分まで、休憩タイムは60分まで設定できます。

集めたゴールドで新しいお魚を購入。集中タイムの合計時間でランクの高いお魚が購入できます。

集中タイムのグラフ表示も

スマホを「我慢」するのではなく、他の作業に「集中」できるのがいいですね。全体的にわかりやすく使い心地の良いアプリですが、使用1カ月がたつと広告表示が多くなるのが難点。広告は課金で消すことができます。

スマホをやめれば魚が育つ
iOS:https://apps.apple.com/jp/app/id1134446132
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.riko.suyasaso

スマホへの依存度をチェックする

ここまで、スマホの使いすぎを自分の工夫で防ぐ方法を紹介してきました。ですが、もし何をやってもうまくいかず「自分のスマホの使い方が度を過ぎているかも……」と心配な場合は、医療機関が紹介するセルフチェックを試してみるのはどうでしょうか。

依存症治療に力を入れる久里浜医療センターは、ホームページ上でインターネット依存症テスト(IAT)を公開しています。

このテストでは、「気がつくと思っていたより、長い時間インターネットをしていることがありますか」「日々の生活の心配事から心をそらすためにインターネットで心を静めることがありますか」などの質問に対して、「全くない(1点)」から「いつもある(5点)」までの5つの選択肢から当てはまるものを答えていきます。

合計点数が高いほど依存度が高いといえます。筆者の結果は38点。「平均的なオンライン・ユーザー」とのこと。とはいえ、40点以上は「インターネットによる問題があります。インターネットがあなたの生活に与えている影響について、よく考えてみてください」という判定になるため、ギリギリな結果と捉えることもできそうです。

もし周りの人から「いつもスマホを見ているね」と言われたり、自分でもコントロールができていない感覚がある場合は、医療機関に相談する方法があることも覚えておくといいかもしれません。

「やり過ぎ」を防ぐと気持ちもスッキリ

自分がスマホを必要としている場面と、なんとなく触ってしまう場面を自覚できれば、無駄な使い過ぎを防ぐことにつながります。今回紹介した方法をまとめました。

●スクリーンタイムを確認 →気になる習慣を自覚する
●スクリーンタイムで制限を設定 →マイルールを決める
●アプリで習慣化 →生活スタイルを変える

ついスマホを使いすぎてしまうのも、趣味や生活に便利なアイテムだからこそ。使用時間をただ減らそうとしても、ストレスになったり不便さを感じたりするでしょう。上手な使い方ができると自然と気持ちも前向きになるのだなと思いました。

あまりがつがつと生活習慣を変えるのも大変です。自分に合ったほどよく”ゆるい”方法を見つけて、適切な距離感でスマホと楽しく付き合っていきましょう!

(編集:ノオト)


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562 件のコメント
63 - 112 / 562
こんなのあるんですね!
ほんと、すごい浸かってる。
スマホって、現代人の癖になってるんじゃないかなって思います。
手持無沙汰の時やそうじゃない時も、ついつい手に取ってしまって、そのまま見続けちゃう…。
無かった時代って、何してたんだろうと思います。
悲しくもありますね。
スマホに自分の時間を奪われないようにしないと💦
大事なことは何だろうと自問しよう!
魚、育てようかなぁ。。。
まいそく1.5にしてから、節度がなくなった気がする・・・。
退会済みメンバー
退会済みメンバーさん
ビギナー
はい、携帯の見過ぎに気をつけます
スマホにあまり依存しないよう、長い間忘れていた趣味の読書を復活させてます。
でも本を増やしたくないので図書館で借りてます😃
お魚育ててみたいですね😊
参考になりました。
スクリーンタイムの使い方が分かって良かった。
全く気にしていない。
PCとスマホやるために生きているようなもの(^^;(^^;
スマホは連絡及び調査を主体に使っています。
単なる興味(インスタグラム、ユーチューブ等)は情報に偏りが有るように思うので極力使わないこととしています。
情報過多、一方的の意見は注意が必要では?
私の場合、メルマガ登録が多いのでそのための確認が時間を費やしています。動画(YouTube)はテレビで3時間位見ています。
心臓、白内障、緑内障 の手術したので動いてないと下肢の血流がわるくなります。
メルマガの停止を進めていますが、停止できたら 何をするか思案中です。

Screenshot_20220414-162751.png

私は平日は仕事があるので営業の移動中に使うくらいです。家に帰って寝る前に使います。よって平日は使っても3時間くらいですね😅😅
ゆるさ度合いが難しいんですよね〜!
結局、自分で時間延長して…ってね。
どれだけ依存しているかチェックしてみます😅
私はdigitaldetoxを使って今は改善しました。
スマホを制限をしないとついつい夜中まで使ってしまいます。
やはり何か工夫をすることが大事なんですね🙂
退会済みメンバー
退会済みメンバーさん
ビギナー
😅
退会済みメンバー
退会済みメンバーさん
ビギナー
私はスマホは持っていませんが、周りを見ると、スマホ病の人が多くて恐ろしいです、歩いている時も、自転車に乗っている時も、車を運転している時も、おかしな世の中になっていますね。本当に必要なのは少しだと思いますが見てないと心配になるのでしょうね。何事もやりすぎには注意が必要です。
お疲れ様です。スクリーンタイム、、、グラフ、、見ないようにしてるな〜
体重計に乗らない日々と同じ。トホホ。
良い提案だと思います!
スマホの2年縛りはなくなりました。
こんな事考えていてスマホ縛りから解放されますかね
「Digital Wellbeing」は特に意味もなくベータテスターになっているが何も使っていない。
ぎょえ〜!1日の平均9時間でした😇
魚育てるアプリ試そうかな…
スマホの使いすぎは私自身も課題です。
他のアナログ的な時間も充実させたいです
スマホは生活の一部になっているので、上手く共存できればいい。
在宅勤務では、結局何らかのスクリーンを見ていますね。
パソコン>スマホ>TV こんな感じかな
目がヤバイです
昭和、平成はテレビ番組に自分のスケジュールを縛られていたが、今の若い人は四六時中、スマホに縛られているようだ
携帯電話がスマホに変わり、知り合いからのラインのやり取りに、結構時間をついやします。
電車に乗るとほぼ全員が下を向いてスマホを見てますね。今やゲームや本、ネットにメールとあらゆるものがスマホに詰まっているので見ないのも難しいのかもしれません😅
携帯やり過ぎに,気をつけます
駅のホームでの歩きスマホの多いこと。事故につながるということがわからないんですかね。
PCの前にいる方が長い。。。
これも依存には変わりない
>0時に更新されるweb漫画を読んで、そのままSNSを眺めてしまう

これでハッとして上に戻って添付画像をみたらジャンプラありました。

すごくよくわかります。

でも最近立て続けに楽しみにしてたものが連載終わったり終わると発表あったりしたので、時間の取られ方が少し減りそう(´・_・`)


ためになる記事ありがとうございました
退会済みメンバー
退会済みメンバーさん
ビギナー
PCの前にいる方が長い。。。
これも依存には変わりない
退会済みメンバー
退会済みメンバーさん
ビギナー
PCの前にいる方が長い。。。
これも依存には変わりない
PCの前にいる方が長い。。。
これも依存には変わりない
参考になりました。試してみます。
とても参考になりました🤗
SNSとか動画サイトを見ていると、あっという間に時間が過ぎてしまってビックリすることもしばしば…
使える機能は活用して、意識的にコンとする必要がありそうですね
Digital Wellbeingを探してみたけど見つからなかった(^o^;)
昔はあったように思ったのですが・・・
ということで、インストールしてみました。
各アプリの使用状況が確認できて便利ですね。

ほとんど使っていないと思っていても毎日1時間弱も使っていましたΣ( ̄□ ̄;)
これからは気をつけようと思います(^o^)丿
utA
utAさん
レギュラー
自身が幸せだと感じる時間に無駄などあり得ない。
て、近所の仕事してない賢者が言ってて、自分も共感しました!

自分は働く時間が幸せなので!
明日から更なる喜びを感じて働きます👍
ありがとうございました!
まさに今日、仕事にスマホを持っていくのを忘れたため、全く落ち着かない一日を過ごす事になりました。
仕事の待ち時間に暇潰しで使うことが多いのもあるけど、連絡手段がないってホントに不安になる。
気づくとスマホを見てたり、時間が結構経っていたり依存してるかも…と思うところがあります。
うまく付き合っていかないとですね
マイネ王楽しすぎて1日24時間じゃ足りません
色んな機能があるんですね。使うことはないかな
ありがとうございました!
参考になりました😊
PCは殆ど使わず、ネットも音楽もほぼスマホのみなのでスクリーンタイムを見てゾッとしたことがあります😅
半ば強制的に動かないと難しいですね。
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