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子どもと工作しよう!プロが伝授する「ダンボールハウス」はテレワークにも最適だった【マイネ王調査団】
ダンボールアーティスト、CGクリエイター、ブロガーとして活動中。岐阜県在住。
「マイネ王」読者の皆様はじめまして! ダンボールアーティストの いわいと申します。
普段さまざまな作品をダンボールを使って制作し、発表しています。手に持っているアイア〇マンの仮面はNIKEのスニーカーを入れる外箱でつくりました。
大きな物ですと、きゃりーぱみゅぱみゅさんのMV用衣装や、ディズニー映画の宣伝用インスタレーションなども手がけています。
また、小さいお子さんと親御さんを対象に、ダンボールを使って遊具をつくるワークショップなども開催しています。
さて今回、マイネ王調査団にこんな依頼が入りました。
2021年もなかなか外で遊びにくい情勢が続きますし、家での遊びに一工夫がほしいところですよね。ご依頼にお応えして、誰でも簡単に短時間でできる、ダンボール秘密基地のつくり方を伝授したいと思います!
またせっかくなので、大人が中に入ってノートPCが開けるくらいの大きさのダンボールハウスをつくります。家のなかでなかなか集中できないという時に、いい気分転換になるのではないでしょうか。
家にいることが増えて通販で物を買う機会が増えたご家庭も多いはず。たまったダンボールを遊具に返信させちゃいましょう!
まずはどんな秘密基地をつくるのか考えよう
まずはダンボールでどんな秘密基地をつくるのかを考えます。「人が入る建物」ってイメージがしやすいぶん、なんとなくの想像でつくれそうな気がしますが、けっこう事前に考えておくポイントがあります。たとえば……。
などなど。
つくりはじめてから途中で素材が足りなくなるなど、グダグダにならないように簡単でもいいので設計図や外から見たイメージを書いておくといいでしょう。
今回は子どもだけでなく、大人も入って楽しめる大きな秘密基地をつくる必要があります。大きさは横幅と奥行きが約70センチメートル、高さが約90センチメートルで、屋根は和風なイメージです。
また、ダンボールなので色を塗ったり、切ったり、貼ったりと自由に装飾できます。
制作に必要な量のダンボールを集めよう
秘密基地の形や大きさが決まったら、次は材料となるダンボールを集めます。ダンボールを集めるときは、次のようなことを意識しておきましょう。
臭いや油汚れなど、衛生的に問題がある箱の利用は避けましょう。またダンボールの厚みは、1.5〜5ミリメートル程度のものが加工しやすいです。重ね貼りして強度を出すこともできますしね。また、薄いダンボールは装飾用に使いやすいです。
分厚いダンボールは切る、曲げるといった加工が大変なので、利用はあまりお勧めしません。加工に力も必要になるので怪我の心配もあります。
ちなみに壁面の長さが70センチメートル、壁面の高さが90センチメートル程度を想定した、今回の秘密基地に必要なダンボールの量は、スーパーなどに置いてあるダンボールなら、17箱ほどになります。イメージとしては、コーラなど2リットルのペットボトル飲料が6本収まるダンボール箱がありますよね。あれを17箱ぶんということです。
2リットルのペットボトルが6本入るダンボール箱 (縦 × 横 × 高さ = 22 × 28 × 31.5 センチメートル程度)
ペットボトルの箱を展開すると、大体 100 ×53 センチメートル なので、これを壁や屋根の大きさに割り当てたときの必要数が17枚程度。一応、予備も想定して20箱ぶんくらい用意しておくと安心です。
「そんなこといわれても、ペットボトルの箱だけを17個も用意できない!」という人も多いと思いますが、大丈夫です。
買い物などでたまるダンボール箱の大きさはなかなか同じではありませんよね。そういうときは、大きさがバラバラなダンボールをパッチワークのように貼り合わせれば、強度も大きさもあるパーツをつくることができます。
今回の秘密基地も、大きさがバラバラなダンボールを重ねて大きな壁パーツをつくりました。写真は、制作のために集めたダンボール箱の一部です。実際にはこちらの3倍ぐらいの量のダンボールを使いました。
とはいえ、大きさの異なるダンボールだとどれぐらいの量が必要かはよくわかりませんよね? そんなときは床に目印を付けて、その中に展開したダンボールを並べてみてください。必要な量のダンボールがあるかどうかがわかります。(詳しくは「いよいよ制作!ダンボール秘密基地をつくろう!」で説明します)
ダンボール秘密基地づくりに必要な道具
材料を集めたら、次のような道具を準備しましょう。
必須で用意するのは以下の4つ。
・はさみ
・軍手(厚手だと安心です)
・ガムテープ(布テープがお勧め)
・巻き尺
ダンボールを切ったり、折ったりするときに指や手を切る恐れがあります。怪我を防ぐために、作業時は必ず軍手をしましょう。ガムテープは、布テープの方が切りやすく、重ね張りしやすいのでお勧めです。
巻き尺は秘密基地の壁や屋根の長さを測るときに使います。持っていない人は、紐などで大まかに長さを決めても問題はありません。
そして必須ではないですが、装飾や補強をおこなうときに次のような道具があると便利です。
・木工用ボンド 速乾タイプ
・カッター
・カッターマット
木工用ボンドはダンボールとの相性もよく、乾くと透明になるのではみ出しても気になりません。乾くまでに少し時間がかかるので、接着までの時間が短い「速乾タイプ」がお勧めです。
カッターのほうがダンボールを加工しやすいときもありますが、はさみに比べると扱いが難しく怪我をしやすいです。特に刃を長く出しすぎると折れやすいので注意しましょう。
カッターマットは、カッターで机や床などを傷付けないようにするためのものですが、他のもので代用しても問題はありません。
いよいよ制作!ダンボール秘密基地をつくろう!
お待たせいたしました!
それではいよいよ、ダンボールで秘密基地をつくっていきましょう!秘密基地をつくる前に、次の注意事項を必ずご確認ください。
怪我を防止するため、作業時は必ずスリッパや室内靴を履いてください。また衣服が汚れたり、細かな紙ゴミが出たりしてもよいように、汚れてもいい服装で、掃除がしやすい場所でつくりましょう。
1. 壁、屋根、柱の大きさを再確認
壁、屋根、柱の大きさは次のとおりです。壁は「くの字」に折って使うので、パーツ1枚が壁2枚分になります。
壁=140 × 90 センチメートル(× 2枚)
屋根= 90 × 90 センチメートル
柱= 90 × 30 センチメートル
2. 床に寸法の目印をつける
いざ「140 × 90 センチメートルの壁をつくる」となっても、大きさの違うダンボールを張り合わせて壁にするため、採寸が大変ですよね。こういうときは、ダンボールを測るのではなく、床に必要なパーツの大きさを測っておくと便利です。
このように、壁、屋根、柱の大きさを示す目印を床につけます。
今回は絨毯のうえにガムテープで印をつけました。この4つの印を直線で結ぶと、パーツの寸法が出ます。この範囲内に手持ちのダンボールを並べて重ねれば簡単です。
ダンボールには方向性があり、断面の波型に対して垂直方向には強度があり、水平方向には折りやすい(折れやすい)という特徴があります。壁の強度を上げるため、波型に対して垂直の向きが壁の縦方向になるようにしましょう。
ダンボールを並べるときは、このようにダンボールの端を少しずつ重ねるように置いてください。端を重ねることでより強度が増します。
また、展開したダンボールには切れ線が入っていますよね。切れ線の部分はどうしても強度が落ちてしまうので、切れ線の部分には必ず別のダンボールが重なっている状態にしておくと安心です。
並べてみてダンボールが足りないかな? と思ったら、まずは集めた材料でつくれるところまでつくりましょう。足りなければ適宜足してください。
逆にダンボールが多すぎる場合は、最後に重ね貼りのパーツにしたり装飾にしたりと、なにかと使えるので捨てずにとっておきましょう。
床に並べたダンボール同士をガムテープで貼っていきます。目印をつけた範囲からはみ出る部分は、はさみで切ってください。端材は補強のために重ね貼りしたり、装飾に使ったりできるので、完成まではとっておきましょう。
壁パーツは、まず床に並べたダンボールをガムテープで貼り合わせてベースをつくります。表側をすべて貼り合わせたら、裏返して反対側の継ぎ目も貼りましょう。
1層目ができたら、その上に2層目のダンボールを重ね貼りしていきます。1層目のダンボールは床に並べた状態で貼っていきましたが、2層目はベースの上に、1枚ずつガムテープで貼っていってください。
怪我防止のため、ダンボールの端の部分にもガムテープを貼っておきましょう。
貼り合わせたダンボールを折り曲げて、柱(三角柱)をつくります。合わせ目の部分はガムテープで貼り合わせてください。
2枚の壁パーツをそれぞれ「くの字」に曲げて立てたら、そのうえに柱と屋根を載せて秘密基地の完成です!制作の所要時間はだいたい40〜45分くらいです。
入るときはこんな感じで壁をオープン。
大人が入ってテレワークできる余裕もあります。172センチメートルの私が入ってこんな感じ。
外の音も程よくシャットダウンされ、居心地のいい空間です。四方を壁に守られて、安心感がすごい。狭い空間の方が落ち着くという人は、おうち時間がより捗りますよ。
今回は壁をパーツ2枚で制作しましたが、壁パーツを増やせば、もっと大きな秘密基地に拡張できます。
子どもといっしょに!秘密基地っぽく装飾をしよう
ダンボール秘密基地は、自由に装飾できるのがよいところです。親子で楽しみながらさまざまな装飾をしてみましょう!
私は「山小屋風」というテーマで飾り付けをしてみました。側面には窓と扉、屋根には開閉式のサンルーフをつくりました。
ちなみに扉は装飾だけなので開けることはできませんが、それっぽくないですか?
たまたま白いダンボールがあったので、扉として活用してみました。色付きのダンボールを使うと、もっと華やかになりますし、画用紙や布をつかって壁面や屋根を覆えばもっと本格的な見た目になります。
お子さんと一緒に、いろいろ試してみてくださいね。
依頼者さんの感想はいかに!
安全に楽しくダンボール秘密基地をつくるためのまとめ
1時間足らずで簡単にできて遊べるダンボール秘密基地。最後にもう一度、制作のコツをお伝えします。
コツさえふまえて制作すれば、簡単に部屋のなかに「もうひとつ部屋」をつくることができます! お出かけしにくい日々が続くなかのエンタメとして、ぜひ挑戦してみてくださいね!
企画・編集:人間編集部
写真:納谷ロマン
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ナイスです。後は塗装、装飾を行えば完成。
ダンボールはすぐ溜まってしまうのですが、ハウスを作るにはそのつもりで集めないと出来ませんね。
週末に子供達と作ってみたいと思います!
長男が、大物の工作するのが好きなので、一緒に作ってみたいと思いました🎵
P.S. 本文に誤字がありました。返信させちゃいましょう!となっています。変身で良いのですよね😅
子供とステイホーム中にやろうかな星野源
いわい ともひささま
面白い記事読ませていただきました~~!!
我が家には小さなこどもはいませんが、面白そうなので、おっさんの私でも楽しめそうですね~~!!
宅配などで、家にはダンボールが貯まってしょうが無い状態なので、とても興味を持ちました~~!!
これって、一石二鳥ですね~~!!
いらなくなったダンボールの有効活用!!
久々にmineoの企画で、本当に価値のある内容でした~~?!
では、さっそく使えそうなダンボールを探そうと思います!!
mineoゆずるね!上海支部長(自称)ひしぼんより!!
持ち運べる秘密基地、作ろうかな
子供とやってみたいです!
もう中学生だけど作ったら喜んでくれるかなぁ(笑)
固定式や折りたたみ式、大きいのや小さいのなどいろいろなサイズ用途のものを作ってみたくなりました。
いざ!と言う時に必需品ですね😓
楽しみながら 色々な活用方法を子供達と試しておく事が大事ですね~✨
良い企画をありがとうございました🍀
長すぎて、ゆっくり時間あるときに、読んで、チャレンジしたい!
家でこども達と遊ぶのに、飽きた
でも、こんなにクオリティー高くできないので、参考にして作りたいと思います!
出来上がった時の子供達の喜ぶ顔が浮かんできます。
誰もが通る道なのでしょうかね。
子どもと楽しく作れそうですね。
災害時の避難場所で活用出来るのではないでしょうか。
自分でも作成してみたくなりました。