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電話中のお辞儀でスマホを充電したい

電話中のお辞儀でスマホを充電したい

たかや
ライター: たかや
1993年生まれ。ライター。記事の撮影はスマホのカメラを使うことが多いので、スマホがないと生きていけない。

こんにちは。ライターのたかやです。

電話応対しながら失礼します。

電話といえば、ついやってしまう無駄な行動ってありますよね?

コレです。相手と対面していない以上、電話中のお辞儀は完全に無駄。しかし、そこは悲しき日本人の性なのかどうしても止められません。

……ムカつきません?

我々はいつまで虚空に頭(こうべ)を垂れなければいけないのか。あぁ、腹が立つ。もうビジネスでの電話は廃止しません? 全部メールにしません?(割とマジで)

とはいえ、そんなことは無理なので、代わりにいい方法をひらめきました。

「電話中のお辞儀でスマホを充電するマシーン」を作る!

そう。「お辞儀(=無駄)」を「スマホの充電(=有益)」に変換できればプラマイゼロになりますよね!

我ながら世紀の大発明かもしれません。謝罪大国・日本の皆様を救うべく、さっそく開発に取り掛かりましょう。

マシーンを設計する

まずは今回の発明の必須アイテムとなる、「手回し発電機」を通販で購入しました。USBポートからスマホにケーブルをつなぎ、ハンドルを回して発電することにより充電できます。優れモノですね。

今回は上図のように、「お辞儀を、ほにゃららして(x)、発電機のハンドルを回す」といった感じになれば成功と言えるでしょう。

そのため「ほにゃらら(x)」の仕組みをどうするかが肝となりそうです。

まず思い付いた案がコチラ。頭に紐をくくり付けて発電機のハンドルを回す方法。

シンプルかつ再現性は高いのですが、この方法では「ハンドルが90度くらいまでしか回転しない」といった問題が出てきます。つまり1回のお辞儀でゲームオーバーってこと。よって、この案は却下

では、歯車を使うのはどうでしょうか。たしかにコレなら回転運動も生まれますが、「頭に棒って雑すぎない?」「なんで歯車浮いてんだよ」といった粗が出てきました。この案も却下

そろそろお気づきでしょうが、僕は完全な文系なので、こういう物理法則(?)が絡むアレコレが超苦手です。いくら考えても、可能性のある「x」が思い浮かびません。詰んだ……。

自分1人の力では限界があるので、担当編集に相談することに。

おぉぉ…!? なにやら解決の糸口が見えそうなヒントをいただきました。リンク機構とは…?

教えてもらった参考動画

な、なるほど…!

正直あまり理解できていないのですが、とにかく「なんかイケそう」ということは直感でわかりました…!

こんな感じのやつを作ればいいのでは…!?

マシーンを作る

さっそく通販でリンク機構用のパーツを購入。

組み立てて……

それっぽい「試作品1号」が完成!

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回転しない…。

どうやらリンクの長さが均一だと、途中で動きが止まってしまうようです。

リンクの長さを測ります。物理に詳しい人なら、スゴい計算式を使って一発で解決でしょうが、文系の僕は基本的に「勘を元に試行錯誤を重ねていく」しかありません。

こんなことなら、学生時代に科学の授業をマジメに受けておくべきだった。でもその頃は、将来まさか「お辞儀で発電する」ことになるなんて想像もできなかったから…。

試行錯誤の末、いい感じの形になった「試作品2号」が完成。マジで脳みそが沸騰しそうなくらい頭を働かせた…。

接着剤でクランプ式の雲台に貼り付けます。接着剤は頭を使わないから素晴らしい。

そして、リンクのジョイント(関節)部分を、発電機のハンドルに接着剤でガチガチに固定。接着剤、生まれてきてくれて本当にありがとう。いいぞ! ゴールが見えてきました!

……と思ったら、またしても失敗。おそらく「発電機のハンドルが描く円と、リンクの可動部分が描く円の、中心点のズレと半径の差があるので回転しない」ということだと思いますが、僕のこの理解が合っているのかすら自信がありません。

その後も、ハンドルがリンクから何度も外れたり、リンクが気持ち悪い形になったりと失敗続き。とにかくすごく脳が辛かったです。

そんなこんなで、試作品5号でようやく光が見え……

完成しました!

これがおそらく世界初の「電話中のお辞儀でスマホを充電できるマシーン」です!

遂に……日本を救えるぞッ!

マシーンを使ってみる

完成物の成果は、実際にご覧いただいた方が早いでしょう。わたくし、たかやが自ら実践してみます。

まずはセッティング。マシーンをテーブルに固定し、ひざまずきます。

ここは、発電機の状態を表すランプ。

発電機内のバッテリーが空っぽなので、現在は無灯状態です。発電機のハンドルを回し、発電が開始されると「オレンジ」に点灯します。

なお、首の力だけでは固定棒がビクとも動かなかったため、右手で棒を支えます。お辞儀の運動だけでマシーンを稼働させるのが理想ですが、それはこのマシーンの製品化の話がきたときに改めて考えましょう(ご依頼お待ちしております)。

Androidの画面拡大機能で、充電マークを大きく表示

現在のスマホの電池容量は99%。僕は暇さえあれば充電する心配性タイプなのでほぼ満充電ですが、残りの1%を「お辞儀」で満たしてみせましょう。

物理が苦手なりにがんばって制作したんだ……頼む! うまくいってくれ!!

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すみません、すみません、
すみません、すみません


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ガシャコン ガシャコン ガシャコン ガシャコン

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すみませんすみませんすみません
すみませんすみませんすみません


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発電中ランプ点灯! たたみかけるぞ!

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いつも原稿の提出が遅れてしまい
申し訳ありません!
締め切りを延ばして
いただけないでしょうか!?


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本ッッッ当に反省しております!
悪いのは私です!
世の中の!
諸悪の根源は!
このわたくしに!
…はい!?
いいえ!
ふざけておりません!
ふざけてませんとも!
いい加減にしてください(怒)


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ガシャコン ガシャコン ガシャコン ガシャコン

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本~~~~~当に、
申し訳…ありませ~~~~ん(泣)

できた!

ザマ―ミロ!!!

おわり

いかがでしたか?

「お辞儀でスマホを充電するプロジェクト」は無事成功しました。完璧な成功と言っても差し支えありません。まぁ、お辞儀というより、ノリノリでヘドバンしてる奴みたいな動きになりましたが……。でも、電話中に頭を下げるよりも、ヘドバンした方がハッピーですからね。

私は今後、原稿の提出が遅れたらこのマシーンをつけた状態で編集部に謝罪します。本当にね…申し訳ないと…思ってるんですよ?

(編集:ノオト


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307 件のコメント
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面白い
よく考えましたね
再生可能エネルギーなのかな?
時計でも自動巻きがあるし、高度な技術があればスマホの中にお辞儀の振動で発電する機能は組み込めそう。発電量が微小で無駄にスペースを食うので実用的じゃないけど。
くだらなすぎて面白い。
こういうの、好き。
是非振動のみで充電する機器を開発して下さい。ジョギング、フリフリ、歩くだけで、充電する。
バカ売れ間違いない。
退会済みメンバー
退会済みメンバーさん
ビギナー
これが大人!笑
フライホイールがいいかも
見てるこっちが疲れる〜(笑)
色々なパターンの充電器作ってほしいです🙄第二弾期待✨
いろいろブログのテーマ探し、頭が下がります
馬鹿馬鹿しいけど、ちゃんと工作して試す。取り組みとしてはいいですね。
むかし、電車の改札で、人が通るときの新道で発電させるという話がありました。いまも研究中でしょうか。実現が楽しみです。
すごい改良してて面白かったです
お疲れ様です、おもしろい!笑
面白い発想 でした
こんな発想よく思いつきましたね
すごいと思います!!
ぶはははは(^^;
なにやってんですかー。
しかし、リンクを動かす動きが、すでにお辞儀では無いような。
構造的にも小型化が難しそうです。
商品化は、その辺の改良から。

しかし、一見馬鹿馬鹿しいようですが、もしかすると? とか思ってしまいます(^^)

歩いて発電する靴、なんかも始めは冗談かと思いましたが。
いまでは研究してる大学の先生もいるし。
製品化を目指して、クラウドファインディングで資金集めしている人もいますしねぇ。

何これ.jpg

たかやさま
高度な科学実験、本当にお疲れさまでした~~~!!
私にはとても馬鹿らしくて、こんな実験は無理だということが、よくわかりました~~~!!
本当に目をみはるような、実験に4つの目が釘付けになりました~~~!!
人間に生まれなくて、本当に良かったにゃ~~~!!なんて~~?!
でも、スマホが充電できたのが、何よりの救いだと思います~~!!
もし、充電できなければ、新しい企画依頼は絶対に未来永劫ないと思います~~~(涙!!)
また、次の企画楽しみにしています~~~!!

mineoゆずるね!上海支部長(自称)ひしぼんより~~!!
それはお辞儀なのかと問いたい(笑)
でも嫌いじゃないです
退会済みメンバー
退会済みメンバーさん
ビギナー
面白い!!!
退会済みメンバー
退会済みメンバーさん
ビギナー
^_^
お疲れ様です
本気度が伝わってきました
いつも楽しい発想頭が下がります。
商品化したらバカ売れ間違い無しですね😄
お疲れ様です🎵
面白い発想ですね。このような遊び心がいいですね🎵頑張ってください。
将来の大発明に繋がるかもしれませんね笑
おもろい。藤原麻里菜的発明!
とても興味深いネタでした。
こういうのが大発明に繋がるんだろうなぁ
狂おしいけど好き
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