「バッテリーを食う」ために、バッテリー型のクッキーを作った
1993年生まれ。ライター。記事の撮影はスマホのカメラを使うことが多いので、スマホがないと生きていけない。
多くの人がスマホやガラケーを所持している現代。
我々に付きまとう問題といえば「スマホのバッテリーが減る」ことです。動画アプリなんかは特にバッテリーの消耗が激しく、バッテリーを食うと言われたりしますよね。
バッテリーを食う……ね。ふーん。なんていうかさぁ……
腹が立ちませんか? 人間はいつも、アプリにバッテリーを食われてばかりです。
我々はここらでいっちょ、バッテリーを食うアプリたちに一泡吹かせるべきなんですよ。
つまり、今回は逆に「バッテリーを食ってやろう」ってことなんですよ!
あらためまして、こんにちは。ライターのたかやです。
……いえ、
何事もまずは形から入りたい性格なので。
今回は「バッテリーを食ってやろう」という企画ですが、なにも本物のバッテリーを食べるわけじゃありません。食べたらたぶん死にます。
今回は「バッテリーのクッキー」を作って食べることで、「バッテリーを食う」を実現させます。
数あるお菓子のなかで、なぜクッキーなのか。その理由は「料理ド素人の僕でも、クッキーなら作れそうだから」に他なりません。
普段の僕は、本当に料理をしません。クッキーも小学生の頃に家庭科の授業で作ったことがあるかもしれないレベルです。
それでも、クッキーなら楽勝そうじゃないですか? この記事をクッキー職人の方が読んでいたら大変申し訳ないんですが、だって……
STEP1 粉と卵を混ぜる
STEP2 型を抜く
STEP3 焼く
ぐらいですよね。超簡単じゃん。
よし! レッツ・クッキング!
今回そろえた材料や調理器具はこちら。
明らかに使わないピーラーまで買っていることに後から気づきました。必要以上に買い込んじゃうのは「料理の素人あるある」でしょうか。まーまーまー、備えあれば憂いなしってことで。
事前にレシピサイトでざっくりレシピを暗記しておいたので、その手順に沿って進めていきます。
え~と……まずはバターだよな。
ボウルにバターと砂糖を投入し、とりあえず混ぜてみます。
卵白を加えて……
さらに小麦粉も足して……
混ぜます。腕でボウルを抱え込むようにして持つと「パティシエ」って感じがしますね。自然とこういうことができてしまう僕は、パティシエの才能を秘めているのかもしれません。
どんどん混ぜてやらぁ!
~3分後~
すごく重労働であることが判明しました。パティシエなめんなって感じです。
生地を混ぜたら冷蔵庫で冷やします。クッキーの生地って冷やすんですね。理由はわかりませんが、「冷やす=かたくなる」ということでしょうか。とりあえず30分ほど寝かせます。
生地を寝かせている時間も有効活用しなければいけません。パティシエは忙しい。
型抜きの準備をします。バッテリーの形をした抜き型は売っていなかったので、100円ショップで買ったアルミ板を加工して自作することに。
ハサミでアルミ板を切ったら、下書きに合わせて折り曲げていきます。直角に折っていけばいいので難しくありませんね。
抜き型ができました! バッテリーの形に見えますよね?
冷やした生地を冷蔵庫から取り出し、薄く引き伸ばします。
そして抜き型を押し込むと、綺麗にスポーンと……
思ったよりも生地がべちゃべちゃしていて、綺麗に型抜きができません。
あ……あれ!?
仕方がないので、箸やフォークで不要な生地をこそぎ落としていきます。思ってた型抜きと違う。
なんとか型抜きができました。
生地がゆるゆるすぎて、型を抜くというよりも発掘作業をしている気分でした。レシピサイトで見た生地と全然違う……。
どこで何を間違えたんだろう……。皆目見当もつきません。
それでも、もう後には引けません。一縷の望みをかけてオーブンで焼きます。頼む。成功してくれ。料理の神様、信じていますから……神様……ゴッド……。
〜12分後〜
ああああぁ。食べるまでもなく失敗だってわかるよ。焦げ焦げじゃん。ちくしょう……。
こんがり焼けたね。黒ギャルみたいだね。黒ギャルのスマホのバッテリーってこんな感じなのかな。そんなわけないか。僕は何を言っているんだ。
失敗しましたが、責任をもって自分で全部食べます。硬さはクッキーというより瓦せんべい。そして想定外の苦さが襲ってきます……。
いったい自分はどの段階で失敗したのか。皆目見当もつきませんが、とりあえず「レシピをちゃんと見ながら作る」という当たり前のことから再スタートします。
素人が暗記したレシピを頼りに作っちゃいけませんね。浅はかな行為でした。
今度はスマホで逐一レシピを見ながら作っていきます。
1回目から変えたポイントは、主に以下の3つ。
・バターを室温に戻しておく
・薄力粉はふるいにかけてサラサラの状態にしておく
・砂糖を「三温糖」から「グラニュー糖」にチェンジ
何がどう作用しているのかわからないのですが、1回目と生地の見た目からして違います。
すごい。レシピ、すごい。
先ほどは、混ぜたまんまの生地を冷蔵庫に入れましたが、ある程度、形を整えてから入れた方がいいそうです。
正しい手順で作ると、心なしか生地も喜んでいる気がしますね。さっきはごめんね。俺が悪かった。
〜30分後〜
冷蔵庫から生地を取り出し、厚みを3ミリほどに整えます。たまたま家にあった発泡スチロールの板と棒を使い、厚みが均等になるようにコロコロします。
さっきは厚みとか何も考えずただ伸ばしてたもんな……。焦げた原因は生地の薄さにあったのかもしれません。
伸ばし終えたら、型抜きに再挑戦です。
1回目は生地がべちょべちょの状態だったので上手くいきませんでしたが、果たして……
おぉ!?
シールを剥がすかのごとく、すごく綺麗に抜けました。うれしい……(泣)
やっぱりレシピって大事ですね。
オーブンで焼きます。今度こそ上手く焼けてくれ。神様……ゴッド……!
〜12分後〜
無事、焦げることなく焼けました。よっしゃー!
バッテリーの土台は完成したので、あとは「残量表示」の部分です。
アイシングクリームを塗って、アイシングクッキーにします。
アイシングクッキーはこんな感じのヤツ。粉糖や卵白、水を混ぜて作ったクリームをクッキーに塗って絵を描きます。
失敗する確率がかなり低そうなのでこの方法を選びました。失敗だけはもうしたくない……。
製菓ショップで購入した、着色済みのアイシングクリームを使います。
たぶん、自分でクリームを作ったらまた失敗したことでしょう。もう自分のことは信じません。俺がパティシエ? そんなわけないだろ。俺はただの素人だ!
台紙を用意して、穴あき部分にクリームを流していきます。
慎重に、慎重に……。
ある程度塗れたら、つまようじで形を整えます。
地道で根気がいる作業だ……。でも、世のパティシエたちも毎日がんばっているんだろうな……。段々とパティシエに親近感が湧いてきた。
俺の心だけは、パティシエなのかもしれないな。
どうでしょうか。お菓子作りのド素人にしては、まぁまぁの出来だと思いませんか?
自分で作っておいてアレですが、かわいいクッキーができた気がします。
そして疲れた……。失敗も含めると、制作にかかった時間は16時間。どんだけ時間かかってんだ……。
もし今後、万が一、なにかの手違いで手作りクッキーをプレゼントされることがあれば、すごく感謝して食べようと思います。
……で、
おそらく全ての人が忘れているでしょうが、今回の目的はあくまで「バッテリーを食う」なんですよ。僕も忘れていました。
最後にバッテリーのクッキーを食べて終わろうと思います!
【今回のまとめ】
素人はちゃんとレシピを見たほうがいい
(編集:ノオト )
Cookies、盗まれないと良いですね...💧
お疲れ様でした~☺️
ああ~~~
なんでだろう?
バッテラが無性に食べたくなってきたぞ・・・
苦労した甲斐あってとても可愛いクッキー焼けましたね♪
自粛生活の中、ほんわかする。
発想が素晴らし過ぎてなにも言えない....
今日は大好きな人とお別れしなくてはいけなくて気分が落ち込んでいたので救われました
今度は、他のスタッフさんといっしょに作ってみては?
例えば、同じようなおもしろネタを作ってる藤原さんとか・・・。
2人で作ると時間がはかどるし、
クッキーの質も、笑いの質も、グッと上がるんじゃないかなー😁
(^ー^)お疲れ様でしたぁ〜♪
1回目の瓦せんべいみたいなのも、よく噛みしめたら美味いかも。瓦せんべい好きよ!!
面白い企画をありがとうござます。楽しめました!
卵1個分のクッキー生地なら、ビニール袋を二重にして、材料を全部入れて口をしばり、両手でモミモミしてまぜたのでも、手が汚れないから良いですよ。
末娘が小さい頃、時々作ってました。娘も嬉しそうに混ぜてました。懐かしいなぁ...
失敗してもめげない心に感心しました