このサイズ、絶妙です。
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総合評価
Xperia Z Ultra(ズルトラ)からの乗り換えで、初Blackberry端末です。
この機種は名前の通り、パスポートサイズであり、幅に関してはズルトラと同等です。高さはズルトラの3分の2、厚さはズルトラの1.5倍程と言った所でしょうか。
OSがBlackberry OS 10である点が少しネックかと思われますが、Androidアプリと互換性がありますので、ある程度知識のある方であればこのOSでもいけるのでは?と言うのが使用してみた率直な感想です。ただ、OSや画面サイズが特殊であるが故に、ゲーム目的、動画等のコンテンツ消化目的には向かず、日本の独自機能(おサイフ、ワンセグ、赤外線等)が無い、非防水等、万人向けではない端末ですので、それが無理な方は素直に他を使用した方が良いかと思います。
重さは196gと同サイズの端末で比較すると重い部類かと思いますが、私はズルトラを使っていたので気になりませんでした。ズルトラから乗り換えて嬉しかったのはカメラ、スピーカーの性能が良かった点です。カメラは1300万画素でフラッシュ付き。スピーカーもステレオとズルトラの不満点は見事にクリア。その変わり、今までの大画面、防水機能は割り切った感じですが。
キーボード付き端末(日本語変換はややもっさり、英語変換は神)の為、物理ボタンが好きな方には良機種かと思います。また、海外製SIMフリー機種でありながら、ドコモxiは2つのバンド(Band1,Band3)、FOMAに関してはプラスエリアに対応している珍機種ですので、ドコモ回線で問題なく使用出来ております。
現在もこの端末の短所(コンテンツ消化等)の補完目的としてサブ機でズルトラを持っていますが、ズルトラをほぼ使わなくなりました。正直、自分が一番驚いており、それ位素晴らしい神機種です。少々端末代が掛かりますが、特性を分かったうえで購入すれば後悔はしない珍品だと思います。
価格
2014年発売のAndroid搭載ハイエンド機と同程度のスペックで、新品が5万円台と言うのを考えると少々割高な気もしますが、希少なキーボード端末である事を考えると価格以上の価値があると思います。
デザイン・大きさ
今までにない斬新なデザインのBlackberry端末ですが、1:1ディスプレイ、キーボード付きと十分にBlackberryらしさが出ていて良いデザインかと思います。
大きさも両手での操作が前提で、携帯性を考えるとこれがベストなサイズかと思います。
操作性・使いやすさ
物理ボタンを売りにするだけあって、キーボードのみならず、電源、音量ボタンも押し心地はかなり良いです。しかし、日本語変換がややもっさりしている為、せっかくのキーボードの快適さを相殺してしまいます。英語の場合は、動作も快適でかつ、変換候補をタッチキーボードで選択可能(日本語は不可)なので、それを駆使するとかなりのスピードでタイピングが出来ます。
また、OSが今まで使用していたAndroidではなく、Blackberry OS 10の為、操作性に不安がありましたが、個人的にはBlackberry OS 10の方がスワイプがメインの直感的な操作で使いやすかったです。その為、今でもAndroidを併用していますが、Androidである事を忘れてスワイプでホーム画面に戻ろうとし、Googleアプリを開く事が多々あります。
バッテリー
3400mAhのバッテリーを搭載しており、OSの違いや4.5インチディスプレイが影響しているのか、同容量のAndroid搭載機より持つ印象です。軽いブラウジング、SMS、メール程度の使い方であれば丸三日程持ちます。ただ、Androidアプリはあくまでも互換なので、使用するとBlackberry OS用のネイティブアプリに比べて電池の消耗が激しいです。Androidアプリを動かす前提でこの端末を使う位なら、最初からAndroid搭載機を購入した方が良いかもしれません。
私も当初この機種はOSがAndroidでなかった事もあり、買い替えの候補には入っていなかったのですが、Blackberryファンの方々のレビュー等を見て使ってみたい衝動に駆られ購入に至りました。現在ではすっかりBlackberryの虜になっております(笑)
私もズルトラ使いで、難民となってしまった際にこの機種を見つけ、救われた為、少しでも同じズルトラ難民に買い替えの候補として視野に入れて頂きたいと思いこのレビューを書き込んだ次第です。
文字入力に関してですが、個人的にはストレスを感じるほどのもっさり感ではないが、他のレビューなどを見るともっさりと書かれている為、ややもっさりと表現させていただきました。
ATOK導入に関して少しコアな情報になりますが、Blackberry OSはAndroid互換を謳いながらもOSの設計上、サードパーティー製の文字入力アプリは受け付けない仕様で有る為、日本語変換としてのATOK導入は出来ません。
一応、ごにょごにょするとAndroidアプリ使用時であれば(ウリのハードウェアキーボードを差し置いて)画面上にATOKのソフトウェアキーボードを出して使用する事が可能らしいですが、現在、最新版となるBlackberry OS 10.3.2では、インストールしたAndroidアプリがアンインストール出来ないバグがある(今年のソフトウェアアップデートで修正される可能性がある)為、私自身、ATOKアプリを持っておりますが、動作不良時にアンインストール出来ないリスクが有る為に導入を控えているのが現状です。いくらAndroidアプリの互換を謳ってもOS自体は超マイナーで未完成な部分が存在するのが現実ですが、それでも愛着が湧いてしまう不思議な機種です。少しでも参考になれば幸いです。長文失礼しました。
昨年のレビュー当初と比べると現状は色々改善しているところもあるので、私個人でも Passport2台持ちで利用中です。
ちなみに並行輸入品です。(香港版の黒とUK版の白)
10.3.3.xになって中々動きは安定してきましたけど、流石に BlackBerryキーボードはここまで Ver. upしても「日本語連文節変換の dictationが遅い」という点は否めませんね。
ただ、並行輸入版であれば今は¥30,000-を切る金額で入手可能なので、2台持ちして「最悪どちらか壊れたらそのときは.....」くらいの気持ちでいます。
もちろんカバーは2台とも付けてます:)。