5G対応でかつ任意のバンドで固定したい人向け?
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通信キャリア
mineo(au)
総合評価
個人的に気に入ったポイントが下記の2つである。
(1).4G、5Gの通信するバンドを自由に選べるところ。
(2).バッテリーが着脱可能であり、バッテリーレスで運用可能なところ
1つ目のポイントだが、大抵のモバイルルーターは省電力設定などで4G固定したりの機能はあるが、任意のバンドに固定して接続できる機能を搭載しているモバイルルーターはこの機種ぐらいしかないと思われる。電波状況、接続する帯域の混雑状況によっては自身で任意のバンドを選択したほうが通信速度が改善する場合もあり、特に固定回線替わりに使う場合は、自身で最適なバンドの組み合わせを探して快適な通信環境を構築するということも可能。
また、この固定する機能は5G接続時にn28などの転用バンドを切ってn77、n78、n79のsub6の対応エリアであれば、高速通信のバンドに固定することもできる。
※環境次第ではsub6側を切って、n28などの転用バンドを有効にしたほうが通信速度が出る場合もあり。
2つ目のポイントだが、バッテリーレス運用による長時間充電や発熱によるバッテリーへの負荷を気にしなくて済むポイントだ。FS050Wのルーターの場合、9V/2A(PD対応)のACアダプター(または付属でついてくる純正ACアタブターが対応)であれば、バッテリー劣化を気にせずに済む。(少し条件が厳しいが)
いろいろ言ってきたが、バッテリー持ちが重要っていう人だったり、値段の安さで対応バンドがそこそこあれば良いっていう人にはあまりおすすめできない。そもそもバッテリーレス運用だけであれば旧式のFS040W、新しく出たFS045Wの端末でも可能である。
5G対応でかつ任意のバンドで固定して運用したいのであればFS050Wはおすすめできると思う。
価格
ガイアースネットショップでも¥32,500から(2025年11月10日地時点で)とモバイルルーターとしては高額の部類。ただし、他社の5G対応モバイルルーターとして比較しても、高性能なことを考えると妥当な値段だと言える。
デザイン・大きさ
よくある他社製のモバイルルーターと比べると大きいです。
操作性・使いやすさ
タッチパネル非対応で側面のSELECTボタンとENTERボタンを操作するので慣れるまでは使いづらいです。基本的にはスマホやパソコン等のブラウザ接続で設定ツールを使ったほうが良いと思います。
ただし、ブラウザ接続のみではバッテリー残量、電波接続状況が確認できないのでルーター本体を見れない状況の場合は、スマホのアプリ経由で確認する必要があります。
バッテリー
実使用だと、5G接続時は電池消費は1時間で10%~12%で発熱気味で条件次第では公称値の9時間持ちません。4G接続時なら電池消費は6%~8%程度で発熱は控えめで、条件次第だが公称値の11時間経過後も電池残量5%~15%程度残っていることもある。
ただし、長時間(10分以上)の動画などのアップロードやバックアップ作業をすると途端に発熱が酷くなりバッテリー消費も著しく消費するので注意。
端末側で省電力設定もあるが正直ONにしても体感上はバッテリー持ちに変化は感じられなかった。