頑丈そうに見える端末

gunnerさん

Gマスター

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KYOCERA

TORQUE G01（KYY24）au

まず最初に断わっておくと、見た目は頑丈そうですが強度についてはこの手の高強度端末の中ではしょぼいです。そして、通話がCDMA2k方式なので通話SIMでの運用には注意が必要です、通話、データ契約ともmineoで使用する場合は"VoLTEではないaプランのnanoSIM"が必要となります。
但し、OS4.4かつワンセグなしオサイフ有、LEDライトありなので強度、用途ともそれほどヘビーに使わずに傷を気にしたくない、水回りでの利用が多いという場合には中古相場価格が安価なため向いているでしょう。

性能的にはKCP01やKC-01とどっこいで、ややRAMとストレージが多いという程度ですので2017年初頭では完全に型落ちですが、ゲームや高付加アプリを使用しなければレスポンスもアプリ対応も実用上はそう困らないという程度です。
内蔵ストレージ16GBは/data/と/sdcard0/共用でアプリはOS4.4なので外部SD移動不可能、SDカードは/sdcard1/でマウントなので純然たる読み取りと各アプリ専用領域のアクセスだけですから実質倉庫兼カメラ/内蔵アプリ専用領域となります。ファイラーが京セラ製なので、ファイルコマンダーのように広告や課金要求が煩くない利点はありますがファイル名に融通が利かず機能も最低限なのでディープに使うには不向きです(NAS接続やファイル統合上書き、記号で始まるファイル名とかは諦めてください)有料アプリはプロテクト保存のためアプリからapkのバックアップを取れるのは無料アプリのみと思っておいた方が良いかと思います。また、京セラおなじみのSDカードの動作の癖は健在で、FAT32かつ64GB以上のSDの読み込みは相当怪しいのでSDXCはおとなしくexFATの単一パーティションで運用すべきです(SDHCはFAT32でもちろん問題なし)
OSの動作自体は京セラのOS4.4系、ストレージ1.5/2GBの一般的なもので、特にひどいバグやレスポンスの低下は見受けられません、rootは今のところ実用的には取れません。センサは気圧センサがある一方で、ジャイロが無い(傾きセンサはさすがにあります)のでVR系は不向きです。
筐体はそれ自体の強度については画面周囲のフレーム高さとフレーム強度はそこそこありますが、SIM/SDスロット部、イヤホンジャック部、USB部と三か所別々に、しかも三篇に分散して開口部があり、この開口部はいずれも防水を完全に不他のパッキンに依存しているにもかかわらず、肝心のふた部品が非常にヤワな構造であるため強度面や防水面でのリスク要因となります。蓋を本体と繋ぐ部分の強度は到底実用と言えるレベルに無いためこれらを頻繁に開け閉めすると結構すぐに部品が取れることが多いですが蓋単体での取り寄せはできません(修理扱い)、qi無接点充電に対応するので蓋を開けずに充電は可能ですが結構熱を持ち充電速度が遅いのでモバイルバッテリ併用派や充電中に使いたいとか充電速度が重要な向きには非常に使いにくくなります。また、SIMスロット/SDともにトレイなしのバネ式スロットですが明らかに強度設計ミスがあり、バネのロックが壊れて防水蓋を押し出してSIMやSDが飛び出すトラブルが生じる懸念があります(手持ち端末はまだ発生していませんが時間の問題なのは明らか、症状発生時はSIMの端子と反対側の面にテープ等を張って厚みを増すことでやや緩和可能)バッテリ取り外しは完全分解が必要でパックもユーザ交換は不可能です。なお、本機は設計上全く防湿を考慮していませんのでカメラ内面の結露や防水蓋をあけた際の周囲湿度の影響がかなり出ます、持ち出し前にシリカゲルを充填したデシケータで本体の蓋を開けて内部除湿しておく等の対策をお勧めします。

2017 12追記
メインで使っていたP-07Dの老朽化に伴いほぼメイン端末となってしまった事から、年末にかけて4台買い足して5機体制に移行しました、全て訳あり品で夏以降買い足した結果単価は3k弱/台で合計12k程度の出費でした。
なお、後継にはG03辺りを考えていますが現在の価格動向も見る限りあと二年くらいは現役として延命する羽目になりそうです。なお、部品取りと自前修理に備えた構造解析のための個体を1台用意しましたが、解体はとてつもなく面倒なのでお勧めしません。
4台増備した中で、キャップ千切れは0(というかキャップが無事なものを選んだ)、SIMぴょん発症は1台でした。

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