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個室浴場

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アタイが中学生の頃までだったかな。

夏休みになると、母方の婆ちゃん家に遊びに行ってた。遊びに行くって言ってもチャリで行けるような距離じゃない。電車を乗り継いで、更にはリッチに新幹線に乗って最後はフェリーという恐ろしい行程。
父ちゃん母ちゃんは店をやらなきゃならんから来ない。だからといって子どもだけでは行けない。
従って近所に住んでいた叔母(父ちゃんの妹。年齢や職業を聞いても曖昧な返事しか返ってこないナゾ人間。今もナゾのまま)が引率者として来てくれていた。

で、婆ちゃん家。
いかにも農家らしい農家。だだっ広い母屋の脇に、農機具小屋やら何やらが建ち並ぶ。
時期を同じくして従兄弟も山盛り来るからさあ大変。
農協へ折り畳みテーブルを借りに行って、宴会場かよ!っていうぐらいの食卓を座敷に拵える。
厨房かい!っていう位広い台所(土間だ!)で料理して…

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一番大変なのはお風呂。
倉庫の裏にある瓦屋根の小屋。(母屋とは別棟)
こりゃまた強烈で、ガチで薪を焚かないと入れないクラシックな五右衛門風呂。
狭いお風呂に子ども二人ずつ入る。その間オトナが火を焚く。ガキは何も考えずにお湯をそれこそ湯水の如く使うもんだから、水をドバドバ足しながらバンバン焚かないと追いつかない。近代の子どもからしたら不便この上ないから、やがてアタイに文句を言い出した。(なんでアタイが言われなくちゃならんのだ?)

婆ちゃんにどう言えばいいのかわからない。
アタイはナゾ叔母さんとお風呂に入っているときに、思い切って相談してみた。
「……私はアンタ達を連れてきただけでこの家の人間じゃないから何も言えないし…このお風呂、風情あるし私はこのままでいいと思うけどなぁ」
何の参考にもならんがな。

翌日。
婆ちゃんと二人で畑に野菜取りに行った時、アタイは思い切ってお風呂の話を打ち明けた。
「皆まで言わんでもエエ。来年までには何とか考えとく」
ほとんど喋ってないけど……
実はこの話、薪を焚いていた婆ちゃんに筒抜けだったからね……

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「おおおっ!」
翌年の夏、風呂に子どもたちの歓声が。
何と、五右衛門風呂にシャワーが!
瓦屋根にソーラー温水器を設置、配管穴を開けて小屋内に真っ新なシャワーヘッドと混合水栓が存在を誇示する。

凄いよ婆ちゃん!
ありがとうございます!


でも、ね。



なんで給湯器とかじゃなくて、ソーラー温水器っていう結論になったんだろう。
今で言うところの『斜め上の発想』ってヤツかな。
考えた人凄い。


82 件のコメント
1 - 32 / 82
五右衛門風呂懐かしいです。

子供の時は体重が軽過ぎて、底板に乗って沈めるのに苦労した記憶が有ります。
個室欲情かと・・・・・🙄

みなまで言わんでええ。自覚しとりまする(笑)
目に入れても痛くない
孫の為に
一生懸命なばあちゃん。
涙が出ました。

>> parlng さん

あと、真ん中をちゃんと踏まないから板が回って足突っ込むとか(^^;)
普段あまり使わないならソーラー給湯機の方がお安いのでは?

季節や年代がわからないけど、バランス釜の給湯ってソコソコ新しいイメージだし、田舎でそのためにプロパンガス置くと金かかるし、冬で凍結するとマズイから止めなきゃならないし。
※ガスは国家資格必要だけど、水道配管はそこまでウルサクないハズ。

>> なかっぴ さん

劣情ではなく祖母の愛情を語る掲示板です(^^;)
うちの実家にもありましたよ、外風呂も屋根上の温水器も。
農協で斡旋してたのかもしれませんね。
実家建て替えた時に内風呂も作りましたが、ガス代がかさむのでかなりの間外風呂使い続けてました。

まあ、冬は追い炊きしないとぬるいし、夏は熱すぎて大量の水でうめたり。
なんで、一番風呂が一番リスキーでした🥵

>> seno01 さん

自分が焚いてる釜で孫がそんな悩みを吐露して、
ひと晩考えてなんとかしようと決断して、

婆ちゃん凄い!って今でも思います
特殊浴場かと・・・・・🙄

「元」いかにも農家らしい農家 です。

子供の頃、台所は土間でした。
お風呂は、薪やオガライトと言うヤツでたいてました。

その後、台所がフローリングになり、お風呂は灯油ボイラー(電気やガスではありません)で沸かすタイプになりました。
屋根には太陽熱温水器が上がってました。

田舎の昭和初期生まれの人(私の両親)には、電気やガスを湯水のごとく使うと言う発想は無いようです。
私の別宅は五右衛門風呂です
築100年以上のかなりヤレたお家
灯油とマキで焚きます…
シャワー無いから増設検討中です

>> pasorin さん

言われてみるとそうですね

真夏だけ住人が爆増するので、そこにフォーカスするとソーラー給湯器という選択はドンピシャです!
季節ごとの需要や費用対効果を考えると斜め上の発想ではなく理にかなった話だったんだ、と今気づいた次第です(^^;)

選択肢に関わらず『婆ちゃんの愛情』は不変です(^^)

>> ob2@風邪と共に去りぬ🤧 さん

農協で家屋修繕とか増改築の紹介やってたかも、です
それ以外にもレーザーディスクカラオケ機器の斡旋とか意味わかんないこともやっていましたが(^^;)

婆ちゃんが亡くなって暫くした頃に、何かの用事で家に泊まったことがあって(一人です)…
真冬の寒空でお風呂焚いて、いい温度になったらお湯に浸かって…
急速にぬるくなるので外に出て薪を追加して…
(以下、リフレイン)
北欧のサウナ小屋みたいな体験をしたことを思い出しました(^^)
私はソーラーパネルなんかより、ソーラー温熱器のほうがずっとエコだと思うのです
#施工業者の質は問題でしたけど・・・
ソーラーパネルのせいで駆逐されたのが残念です
年間、万単位の節約になりますよ

というかばあちゃんすごい!
>真冬の寒空でお風呂焚いて、いい温度になったらお湯に浸かって…
>急速にぬるくなるので外に出て薪を追加して…

沸かすまでは誰でもできるんですが、熾火でいい塩梅に保温続けるのがテクニックでしたね。
そういった保温をうまくやれる工夫された風呂釜があって、実家にあったのはそのための空気口が4か所くらいありました。見様見真似ではとても使いこなせませんでしたが…😅

>> Salalah さん

>>特殊浴場かと・・・・・🙄
違います(^^;)

婆ちゃんの家は隣近所がプロパン給湯器や灯油ボイラに転換する中でも頑なに薪風呂でした
婆ちゃん曰く『油やガスは勿体ない』
お水も井戸からポンプアップしていたので、電気以外の燃料費がかかるなんて発想はなかったのでしょうか??

お水も『井戸があるからってなんぼでも使うていいもんじゃない』はずっと言っていました
命の水であり、農家の命だからでしょうね

資源の大切さ等々、婆ちゃんには色々教えてもらいました

>> ⊂(•ꎴ•)⊃アフリカミドリザル さん

灯油でも焚けるんですね…

ガスバーナーみたいなものもあるようですが、やっぱり薪が…
って普段やらないから言えるわけで(^^;)

>> pmaker さん

>>というかばあちゃんすごい!
でしょ。自慢の婆ちゃんです<(`^´)>エッヘン

大きさは全然違いますが、従業員用にお風呂を設置しているデカい工場なんかでソーラー温水器は生き残っていますね
あるとないとでお風呂の燃料代は桁違い、らしいです

>> ob2@風邪と共に去りぬ🤧 さん

>>沸かすまでは誰でもできるんですが、熾火でいい塩梅に保温続けるのがテクニックでしたね

そうです!それが出来なくてお風呂を出たり入ったりしていました
今になって考えてみるとかなり異様な光景です(^^;)

>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん

労働力があればという前提で言えば、林業やってるか裏山があれば薪は間伐材があるので実質タダでしょう。田舎の風呂……何だったかなぁ?
※灯油は劣化が最大の難点ですね

田舎の「聞いた話」
当然ながら鶏を買っていて卵は自給自足。ところがある日、裏の竹やぶから鶏を先頭にひよこの一団が出てきたそうな(笑)
現代に五右衛門風呂は誰が何と言おうと「特殊浴場」ですww

トルコ『大使館』というお店があって、別の「国家関係施設」に間違い電話が多くかかったという話も昭和だなぁ
※外交問題にならなかったのかしらw

なったのか……
https://twitter.com/natsukashi__/status/1286589201316642816
わ~ 情緒あふれるお話で、自分も疑似体験できました。ありがとうございます。おばあ様もお優しい!しかも桃さんは、いいお孫さんですね。あと、おばあ様の聴力にもびっくり。私は先日、体温計のピピピ音が聞こえなかったという恐ろしい事実。
私は父方大阪(自分大阪住み)、母方東京だったので、夏休みは江戸の下町へ。みんなでお風呂屋さんに行った記憶しかありません。お風呂上がりのフルーツ牛乳が好きでした。五右衛門風呂に入るのが夢でしたよ~うらやまぴ~。
ポツンと一軒家にあるようなお風呂ですね😊
露天になっていたら最高です。

うちのソーラー給湯器は、写真のような金属のガワではなくフレームに黒いビニールの袋でしたので、台風の時に飛んでいなくなりました チーン

>> pasorin さん

林業はやってませんでしたが
みかん山と雑木林を持っていたので燃やすものは幾らでも(^^;)

>> pasorin さん

『トラック野郎』の主人公、星桃次郎は定まった住居を持たないので手紙は行きつけのお店に届くとかなんとか(^^)
既に4番煎じくらいですが😅、札幌とか浅草とか川崎とか博多によくありそうな料金のお高いお風呂屋さんの事かと思いましたwww

私も初めて五右衛門風呂に入ったのは子供の頃に田舎での事ですが、もしも底板に上手く乗れずに足の裏を火傷したらどうしようと怖がっていた記憶があります。
あと、何年か前に久しぶりに五右衛門風呂に入りましたが懐かしかったですね。

>> ポンコツ河嶋桃@🐢大洗女子カメ㌠🐢 さん

あわわわ!
これ、私が好きなCMソングトップ10に入ります。
知らない人がほとんどです。うれしいな~
買い物してるときに「これたかすぎ!!」っていう続きで自然に歌ってしまいます。
スレと関係ないけど、好きそうかなって思って。
今だけ無料で読めるみたいです。
山と食欲と私 電子書籍のマンガです。
https://ebookjapan.yahoo.co.jp/viewer/free/B00160632138/

>> 杏鹿@………………………… さん

小さな島だったんで、ある意味ポツンとしていたかも(^^;)
お隣さんは10mほど先でしたが
台風や霧で船が止まったら孤立するようなところでした

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お風呂の話題で思い出したので。。余談ですが。。。
「ローマの一番よい三流ホテル、ローマのセンタにたててやりました。」でおなじみの とあるホテルのパンフレットです。(三ツ星の誤訳ですよねwww)
昔、友人から教えてもらったのですが、変な自動日本語翻訳がパンフレットの随所にあって、、ホテルの備品やら施設名が面白すぎて。。。とっくの昔にに訂正されていますがw
個人的には、セーフティーボックスが貯金箱になっているのがツボりましたw

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>> まきぴ~ さん

>>五右衛門風呂に入るのが夢でしたよ~
旅行で入るとかはいいんですよ

生活のために支度するのって大変で…
使わなくなった箪笥とか取り壊した納屋の柱とか燃やしてましたから
しかも中学生の乙女に斧を振るわせるなんて😫
平気で箪笥壊してたアタイもどうかと思いますが(^^ )

>> YAKUN0290 さん

料金のお高いお風呂屋さんは置いといて(^^;)

熱い三連発
・そもそも底板を入れることを知らない
・底板を上手く踏めずに、板が回転して足を突っ込む
・底板に乗ったことで油断して、背中を凭れる

五右衛門風呂あるある、ですね

>> まきぴ~ さん

真似しようとして木から落ちたことがあります(^^;)
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