住宅ローン控除の件

そもそも確定申告って、その人が「国に納める税金の総額」を「確定」させる行為です。 その額を決めるにあたり、所得額を算出したり控除額を減額したり、とあるわけですが、最終的に決められるのはあくまでその人が「国に納める税金の総額」です。
ここで、控除についてですが、これはあくまで「納める税金の額から規定に従った額を減免する」ことです。 すなわち、納める税金の額があるからそこからの減免ができるわけで、そもそも納める税金の額がないのであれば減免しようがありません。
確定申告がなくても年末調整等で国税の納税が済んでしまう方 (特にサラリーマンのような方) は特に、税金を納めていることを感覚的に忘れてしまっていることが少なくありません。 ゆえに控除となると無条件で還付されるものと思いがちですが、あくまで納める税金が減免されたので減免分が戻ってきているにすぎないのです。 そこを理解すると、控除で必ずしも還付されるわけではないのは御理解いただけるのではないかと思います。 「納める税金の総額」は、マイナスにはならないのですから。