【アンバサダーレビュー】Redmi 9T 全ての方に手放しでお勧めできる端末ではないかも..
レビューする 端末
総合評価
運営さんから貸与いただいたxiaomi Redmi 9Tのレビューです。
安価ながら6000mAhの大容量のバッテリーと4つのカメラを搭載した1万円台のコスパモンスターです。
今回は1週間ほどメイン機として使用してみた率直なレビューを書かせていただきます。
結論から先に言わせていただきますと、この端末はスマホに不慣れな方にはおすすめできません。MIUI独特の挙動が多くキャッシュやバッテリー周りのトラブルが他の端末に比べて多いことが主な理由です。ある程度Androidに慣れていてアプリごとに設定を変更できる方には安価でコスパの良い端末としておすすめです。
おすすめポイント
・圧倒的な電池持ち
・優れたデザイン
・独立したmicroSDスロット
・1万円台でDSDV対応
・すぐに使い始められる豊富な付属品
・5Ghzに対応したWi-Fi
気になるポイント
・日光下だと見えにくいディスプレイ
・繋がりにくいBluetooth
・ケースなしだと滑りやすい背面
・アプリによっては設定を変更しないと通知が来ない点
・広告が表示される(消せるものの不快に感じる)
・Playストアの不具合(後述)
ディスプレイ
しずく型のノッチを採用した画面占有率の高いディスプレイは没入感が高く端末のサイズの割に画面が大きく見えるのでなかなか良いです。
液晶ディスプレイが採用されています。発色は普通です。
同じスペック帯ののoppo a73が有機ELディスプレイを採用していることを考えると液晶を採用するredmi 9Tが劣るポイントと言えます。
日光の下では他機種に比べ画面が暗く感じられます。
スペック
同価格帯の端末でよく採用されているSnapdragon 662です。性能はそこまで高くなくアプリの切替時などにカクつくときがあります。
普段づかいでは問題ないレベルと言えます。
ゲームはパズドラと原神の2つを試しました。
原神はまともに動きませんでしたがパズドラは問題なく遊べました。軽めの2Dゲームなら問題なく動きます。
重量は198gと平均的な端末に比べ重めですが6000mAhの電池を搭載していると考えるとむしろ軽いのではないでしょうか。
電池持ち
6000mAhという他に類を見ない大容量バッテリーと省電力に設計されたMIUIの組み合わせは伊達じゃないです。
ヘビーな使い方をしなければ余裕で2日、あまり端末を使わない方なら
(一日3~4時間程度のブラウジング)3日ほど持ちます。
充電時間はUSB PD対応充電器を使って0%から100%まで2時間42分でした。
Wi-FiとBluetooth
Wi-Fiは5Ghzに対応しているので電子レンジに邪魔されることがありません。
安価な端末だと2.4Ghzにしか対応していないことが多いのでとても好印象です。
Bluetoothは私の使っているSONYのwf-1000xm3との相性が悪いのか音が極端に小さくなったり、人が多いところでブチブチ切れたりします。
いまメインで使っている端末ではどちらの症状も起こったことがないので端末特有の不具合の可能性があります。
カメラ
メインカメラ 広角カメラ マクロカメラ 深度測定カメラを搭載しています
カメラアプリに2倍ズームのボタンが表示されるので勘違いしそうですが望遠カメラは搭載されていません。
すべてのカメラに共通して画素数の割に解像感が低いです(拡大すると輪郭がぼやけた感じになる)。
・メインカメラ
発色が少しきついですが割と実用的な画質です
・広角カメラ
自然な発色で歪みも自動で補正されます。夜の撮影では暗めの写りです。
・マクロカメラ
いる?というのが正直な感想。ものを寄って撮るならメインカメラで写真を撮ったあとにトリミングしたほうがきれいです。
唯一使える場面は花の接写をするときくらいでしょうか?
・深度カメラ
ポートレート撮影時に背景ボケの精度が良くなるらしいのですが、このカメラの効果がよくわかりませんでした。
このカメラは画像を取得するのには使われませんので4眼カメラと言うのは適切ではありませんね。実質3眼カメラです。
OS
Androidをxiaomiが独自にカスタマイズしたMIUIが採用されています。
操作感は独特ですが慣れると統一感のあるUIで使いやすいです。
セキュリティアップデートも高頻度で配信されており、端末をお借りしていた約1ヶ月の間に2回ほど更新がありました。
挙動に関して普通のAndroid違い独特の挙動があり、後述のバッテリー問題とキャッシュ問題が発生します。
SIMトレー
DSDVに対応しています。楽天モバイルでも問題なく使えました。
他の端末だとsim2とmicroSDが排他仕様(2枚目のsimかmicroSDのどちらかしか使えない)なことが多いですが、この端末ははsim1,2スロットとmicroSDスロットがそれぞれ独立していて2枚目のsimカードとmicroSDを同時に使うことができます。
sim2枚とmicroSDを使える端末は珍しいので隠れたプラスポイントですね。
余談ですがsimの入れ替えが再起動なしでできるのでsimをとっかえひっかえして検証するのに便利でした。
付属品
TPUカバーと充電器、ケーブルが付属します。USB cに対応したケーブルや充電器を持っていない場合でも充電器が付属するので安心です。
環境に配慮するといった建前でコストカットする他のメーカと違い充電器セットが付属するので満足度が高いです。
画面フィルムは最初から貼り付けてあります。フィルムはあくまで初期の画面保護のためのようでそこまで耐久度が高くないので交換推奨です。
便利な機能
・通知バーでの通信量表示
通知バーを展開すると当日と当月の通信量を確認することができます。
mineoアプリを起動しなくても簡易的に通信量を把握することができます。
・ジェスチャーナビゲーション
MIUIではボタン操作のナビゲーションバー(戻るボタンなどが表示されている領域)が標準となっていますが、これをジェスチャー操作に変更することが可能です。画面端から真ん中に向けてスワイプで戻る、下から上にスワイプでホーム画面、下から上にスワイプしたあと止めることでアプリ一覧といった具合で操作できます。
このジェスチャーナビゲーションを使うことで画面下部のボタンが表示されている領域を消すことができ、画面を広く使うことができます。最初はジェスチャー操作に慣れませんが、慣れたら画面を広く使えるのでおすすめの設定です。
気になった点
・通知が来ないアプリがある
MIUIではバッテリーの持ちを良くするためにバックグラウンドでのアプリの起動が非常に厳しく制限されています。私の場合だと比較的マイナーな配信アプリの通知やBatteryMixの残量通知がうまく動作しませんでした。
これらの問題は設定でバックグラウンドアプリを動くように設定すれば良いのですが1つ1つに設定するのは手間ですし、何より通知が来ないことに気がつかないかもしれません。バッテリー持ちがいいのはこのような制限も関係しているようです。
・Playストアの挙動がおかしい
Playストア(アプリストア)でアプリをインストールしようとしても「ダウンロードを待機中」表示から進まなかったり、インストール中の画面のまま固まったりします。調べてみるとMIUIのキャッシュを自動で削除する機能がPlayストアの動きを邪魔しているようです。
最終的にPlayストアとGoogle開発者サービスのキャッシュを削除することで解決したのですが、アプリを導入するといったスマートフォンの基本的な動作で問題が起こるのはマイナスポイントと言えます。
・広告が表示される
この端末を使っていて私が一番気になった点です。AndroidをカスタムしたxiaomiのMIUIではアプリをインストールするたびにインストールの完了画面が全画面で表示されるのですが、初期設定だとここに広告が表示されてしまいます。
広告の内容の中には不快に感じるものもありました。個人的にパーソナルな空間であるスマホに消せるとは言え広告が表示されるのは許容できません。
(追記) 純正のファイルマネージャとメモリクリーナでも広告が表示されました。
xiaomiの純正アプリには広告を表示する方針のようです。
4.電源ボタンが押しづらい
この端末は指紋センサーがサイドについていて電源ボタンも兼ねているのですがデザインの関係上ボタンが細くなっておりその上凹んでいます。この細くて凹んだボタンが押しづらいです。
画面を点灯させるときは画面をダブルタップで起動することで回避できますが、画面をオフにするときは必ず必要があるので少しストレスを感じます。
総評
大容量バッテリー、マルチカメラ、細いベゼルなどDSDVなどの最近のトレンドを一通り搭載し、スイリッシュな外観のredmi 9Tは1万円台の端末としての完成度を超えているといえます。気になる点に書いた内容を許容できるならコスパ最高ですのでぜひ購入して試してみてください。
ZenFoneは普通に日本のbandに対応してました。
あの安価なUMIDIGIでさえも、日本のbandに対応してます。
Xiaomiさん、せっかくFMラジオ内蔵なのに残念です。仕方ないのでradiko入れて聴いてます。