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安くてスゴい!「子ども用ガジェット」を触ってみたら大人の想像を超えていた

安くてスゴい!「子ども用ガジェット」を触ってみたら大人の想像を超えていた

辰井裕紀
ライター: 辰井裕紀
ローカルネタ・ガジェット・卓球が好きなライター。過去に番組リサーチャーとして秘密のケンミンSHOWなどを担当。

いつものように見ているAmazonのページで、スゴそうな商品を見つけてしまいました。

Microsoft監修? ECC英語監修?

この子ども用パソコン、気になる……!

5,980円で大人顔負けのPCが手に入る?

説明を読むと……え? 5,980円という価格で……

  • ECC英語監修による英語学習アプリがある?
  • Microsoft監修アプリにより、Word・Excel・PowerPointの“特徴体験”がある?
  • ゲームプログラミングができる?

それだけでなく、さらにタブレットにもなる。5,000円台という価格で、Surface(マイクロソフト)のような2WAY仕様を実現しているのです。

何だか深夜のテレショップのような急展開ですが、手に入れるしかないでしょう。

というわけで、中古で4,200円というさらなる安値で購入した、スピカノート(タカラトミー)。

箱を見るだけでも期待が高まります。インターネット通信機能がないのは残念ですが、その代わりにMicroSDカードスロットがありました。

キーボードとドッキングすればPCの形に。そのまま使えばタブレットでも使えます。

キーボードは「A」の部分が他のキーより大きかったり、キーピッチが妙に小さかったりと、若干クセがあります。その代わりキーストロークは深く沈み込みます。

画面っぽい縁取りのおかげで実際より大きく見えるディスプレイ

起動したら「ちゅうい」から出るのがいかにも子ども用PCといった趣です。

ちなみに液晶ディスプレイのサイズは5インチ。iPhone 13 miniの5.4インチより小さいですが、そこまで気になりません。

これがホーム画面。ちなみに左下のキャラをクリックすると、「はしゃぐ」オマケまで付きます。

画像


思ったものとは違ったが、楽しい

まずはマイクロソフト監修で、Officeの各ソフトの特徴が味わえるという「パソコンスキル」のページに。

たしかに、

  • W(ord?)
  • E(xcel?)
  • P(owerPoint?)

と、あのソフトたちを匂わせるアイコンが並びます。

しかし、結論から言うと、それらOfficeのソフトをそのまま学べるものではなく、以下のような感じでした。

  • W:キーボードの基本操作を習うもの
  • E:算数+ワークシートに文字を入力する
  • P:あらかじめできたプレゼン画面っぽいものに文字を入れる

たとえばWは、以下のようにホームポジションからキーボードの打ち方を学び、最終的に日記を書かせるもの。

こんなセンシティブな日記ですらキラキラで彩られる

さらにEは、以下のような表に数字を入れてグラフを作るなどのもので、Pはあらかじめできたプロフィール欄などに文字を入れていくものでした。

こんなプロフィールも。右上の画像は内蔵のカメラで撮影したもの

しかし、実際に子どもにやらせるなら、この難易度がちょうどいいのでしょう。それでも、キーボードやものづくりに親しむ意味で、これらは有用に思えました。

そして、驚いたのはECC監修による英語学習アプリ。これは音声認識が使えて、マイクに正しい発音で話すとマルがもらえます。

そのほか、タッチパネルで該当する箱を開けたり、ドアを開けたりすると正解になるゲームも。

画像

もう一つの目玉、ゲームプログラミングも。何らかのプログラム言語を組んでいくなどではなく、「自作のキャラクター」をゲームで使えるもので、背景の色なども変えられます。

自分の好きな漢字をゲームキャラにすることも可能

今作った「屁」を動かせる

思っていたような「大人のソフトを使ってのバリバリの学習PC」ではありませんでしたが、これはこれで面白いものです。

人気の職業にちなんだゲームたちが楽しめる

「YouTubeばかり見ている」という、最近の子どもを飽きさせないためか、随所にゲーム性が仕込まれていて、なかなか楽しめました。

ちなみにこれ、2020年10月に発売されていて、キッズPCとしてはロングセラー商品のようでした。

2,900円のスマートウォッチがスゴい

子ども用ガジェットを触るのが楽しくなってしまった筆者は、さらなるこんな商品を見つけました。

2023年5月にAmazonで発売した目新しい商品

そう、子ども用スマートウォッチです。3,850円と安価なうえに、これまた子ども向けとは思えないほどの高機能をアピールしています。

  • 睡眠時間を記録?
  • 心拍数を測れる?
  • 9つのスポーツモードがある?

この安さで、体の測定機能をこれでもかと搭載するスマートウォッチ。乗りかかったついでに、買ってしまいました。

諸々の値引きがつき、2,887円で購入。Cloudpoemという名前で、中国の会社による商品です。

使う前に、スマートフォンにアプリを入れ、スマートウォッチとペアリングしてから使います。

2023年11月18日時点でiOS用アプリはなかったので注意

いざ手に巻いてみると、こんな感じ。普段シンプルなApple Watchを着けている身からすると、ビビッドで目立つデザイン。大人がするには勇気が少し必要です。

こんな感じのウォッチフェイスにも変更可能。かわいい

天気もすぐわかる。時間ごとの天気などはわからないが、向こう5日間の天気と予想気温も見られた


通知がすごい

このスマートウォッチ、単なる安いおもちゃではありませんでした。まず通知がすごい。バイブがブルッと震えて、主要アプリの通知をことごとく受けられるのです。

スマホ側で設定する

Xからの通知もこの通り。まだかつてのTwitterの青い鳥が健在です。

サクッと通知が来る。調子が悪いときもあったが再起動で改善

メールの着信なども思いのまま。

なお、日本と微妙に違う漢字の簡体字を使う中国メーカーの製品だからか、一部の漢字が「×」で表示されました。

健康チェックがすごい

このスマートウォッチの得意技が、健康チェックです。

たとえば基本の歩数計に加えて、どれくらいの時間、どんな質の睡眠が取れたかも確認できます。

実際にこの時間に寝ていたので、割と正確で驚きました。心拍数も測れます。

たまに安静時なのに、90bpm超えをたたき出すこともあるなど、手持ちのApple Watchに比べて数値が安定しませんでしたが、参考にはなりそう。

さらには血中酸素も測定できます。息を止めて測ると数値が下がるので、ちゃんと機能している様子。

9つのスポーツモードがあり、屋内外ウォーキング、屋内外ランニング、サイクリングに加え、バスケットボール、ダンス、サッカー、バドミントンに対応し、プレー中の運動状況をチェックできます。

以下がウォーキングへ行った際の記録です。最大ピッチ・平均歩長、平均心拍数などを計測できます。

ほかにもいろいろな機能があります。たとえばこれがスマホの動画・音楽をコントロールできるアプリです。

このほかにも3つのゲームや、電話に着信する機能まであります。

着信もブルブル震えて通知できる

これを2,877円と、Apple Watchの20分の1ほどの価格でやってのけるすごさです。アプリを原則新規追加できなそうなのはネックですが、デザインさえ耐えられれば、大人の普段づかいにだって堪えられそう。

充電中に登場するキャラ。かわいい

安い子どものおもちゃはここまで来た……! 末恐ろしさを覚えたアイテムでした。

王者「Amazon Fire」のキッズモデル

ここまで来たら、いよいよ、現代の代表格たるキッズガジェットに触りたくなりました。それこそがあのネット販売の王者・Amazonによる子ども向けタブレット、Fire 7 キッズモデルです。

どうせ買うなら最新版と思い、新品未開封版をメルカリにて7,000円で「安いな」と購入。ほどなく同じFire 7でも1つ前のモデルを買ってしまったと判明しましたが、やれることは基本的には変わらないので、そのままこれを使います。

最新の第12世代ではなく第9世代(1つ前のモデル)

この「キッズモデル」は基本的にノーマルのFire 7と中身は変わりません。だが、その違いを生むものがいくつかあります。

一つめが、スタンド付きの大きなキッズカバー。乱暴に扱っても壊れないように保護しており、ゴジラのように暴れる子どもから精密機器を守ります。

さらに2年間の限定保証も付与され、アクシデントで故障しても、一定条件を満たせば無償で交換してくれるとか。

そしてもう一つが、Amazon Kids+です。児童書、知育コンテンツ、ビデオ、ゲームなど、年齢に応じて楽しめる数千点のコンテンツを提供するお子様向け定額サービス。

非プライム会員であれば1カ月980円するサブスクですが、キッズモデルには1年間無料で使える権利が付帯しています。

それらの特典が付いているため、ふつうのFireより5,000円ほど高い価格が設定されています。

親と子どものアカウントを作ってスタートすると……Amazon Kids+による、数え切れないくらいのアプリや動画、本、サービスが並びます。さすが業界の寵児、Amazon……!

年齢範囲の設定画面で子どもの年齢を入力すると、それに合ったコンテンツが出てくる仕組み。これは「4歳」で入れたものです。

目立つのが、知的対戦ゲームの勉強ができるアプリ。詰将棋もやさしい「1手詰め」からプレーが可能です。

1手指しただけで王将を詰める「1手詰め」。慣れたら3手詰め以降にステップアップもできる

さらには、子どもにとってのキング・オブ・スポーツ「○×(マルバツ)」こと、三目ならべのアプリもありました。

ムダに熱くなる
ムダに熱くなる

さらにはお客さんが食べたい寿司を握るゲームや、憧れの職業になりたい子どものためのゲームなど。

このほか、大人ですら「読みたい」と思ってしまう本や、財務省がお金のしくみを教えるキッズコーナーなども。

検索もできます。たとえば「屁」という何も引っかからなさそうなワードでも、何やら面白そうな本が出てくるほどのワンダーランドです。

紹介し忘れましたが、カメラも付いています。アウトカメラとインカメラを切り替えられて、子どもが遊ぶには十分すぎる画質です。

コンテンツはとにかくたくさんあるのですが、何でもありすぎて、何をどれだけ紹介すればいいのか収拾がつかないので、これくらいにします。

サクサク動かしたいのなら最新モデルがオススメ

ちなみにコレ、親のアカウントでログインすれば、普通のFireとしても使えます。

見慣れたホーム画面が表示される



そんなわけで……子どもがおらず、そもそも結婚していない筆者によるキッズガジェットレビューでした。

どのガジェットがおすすめかと聞かれたら「お金さえあればFireキッズモデルを買え!」なのですが、キッズPCは、物を作る楽しみが早くから味わえますし、スマートウォッチは十分普段づかいできるクオリティです。

というわけで世の中の親御さん、子どもに何でもいいから買ってあげると、きっと宝物になるはずですよ。


編集:ノオト


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181 件のコメント
132 - 181 / 181
自分が子供の頃に欲しかったなぁ…
画面割れを防ぐのは大事ですよね
自分も、今の子どもになりたい
今の子供は凄いです。
子供向けも侮れないですね
ここまで進んだ玩具で育った子供達は、未来でどんな物を生み出して行くのか楽しみだ。
将来必要になる技能の取っ掛かりを遊びの中で体験できるのは有益そうです。
子供の物でも進化していてすごい。
スマートウオッチには魅かれるものがある
最近のは進化してるな〜。
確かにすごい…
子どもの頃欲しかったな~。
えっ、ふつうにちょっと欲しい・・・
子供にこそ本格的なものを与えたほうがいいという姿勢が素晴らしい
こんなものが世の中にあるとは・・・
おもちゃなのに本格的ですね。参考になりました!
子供側からしたら本物欲しがったりしないかな?
見た目だけでなく、ちゃんと機能するのかぁ。
すごいですね。
すごいですね!
キッズスマートウォッチ、大人の私でも十分な昨日が満載ですね!キッズPCはもう値段と釣り合っていないように感じました。
もうオモチャとは言えないな。
タブレットで勉強とか楽しそう。
本物のPCに機能を近づけてあるの遊び心があって良いですね
大人の想像を超えてますね!
キッズ用スマートウォッチはもっと広まっていいと思うんですけどね。キッズ携帯より無くしにくいし。
凄いですね 大概 いずれはパソコンを使って仕事等する事になると思うので 遊びながら学べる感覚が良いですね
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#マイネ王9周年おめでとう!
子供用なので、子供だましな単機能なものだと思ってたら、はるかに上をいってますね。
すごいね!
ふーむ、今どきの子どもたちは、こんなものにいつも触れているのですね。私などにはもうついていけない気がします。子どもに教えてもらう必要がありそうなものばかりでふね。
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