スマホでVRラジコンを作ってみたら、自宅がマッドマックスになった
本職はWebエンジニアです。家出をしてママチャリ日本一周したあとに気づいたらライター活動もやるようになっていました。
Webエンジニアでライターをやっているmegayaです。
今さらながら初めてVRゲームセンターに行ってきたのですが、これがもうめっっっっっちゃくちゃ楽しかった!! 敵が攻撃してくると思わず「痛い!」と叫んでしまうし、高いところに行くと足がすくむんだよ! すごくない!?……え? もう知ってる?
そこで「もっとVRのゲームをやりたい…!!」という欲求に駆られ、帰ってからいろいろと調べていると「VRラジコン」というものがあるのを見つけた。
うわ! これは楽しそう!!!!!
と購入しようとしたが、どれもそこそこいい値段。数万円払ってラジコンを買うなら、またゲームセンターに行けばいいよなぁ……。
いやいやいや、ないのなら作ればいいんだ!!
ということで、自分でプログラムをちゃちゃっと書いて簡易的なVRラジコンを作ってみることにした。こういうとき、エンジニアやっててよかったなって思う。
仕組みはものすごく単純。ラジコンにスマホを設置して撮影し、その映像をVRゴーグルで見るだけ。webカメラを買って失敗するなど試行錯誤を重ねた結果、おそらくこの方法が最も簡単にVRラジコンで遊べそう、という結論に落ち着いた。シンプル イズ ザ ベスト。
ちなみに、今回作るのは簡易的なもので、首を動かして360度を見渡すことはできない、擬似的なVRだ。「擬似的なVR」って頭痛が痛いみたいでややこしいな……。
テレビ電話をするだけならLINEやFacebookを利用すればいいと思うかもしれない。しかし、「VR風」を実現するためには上記の画像のように左右で画面を2つ用意する必要がある。VRは左右の眼で違う映像を見るから立体視できるのだとかなんだとか。(付け焼き刃の知識をネットで書くと叩かれるので、深追いの説明はしないという逃げ)
つまり、今回の構想を実現するためには「テレビ電話」をしながら「左右に画面がある」という2つの条件を揃えないといけない。その部分を今回は自分で作っていく。
https://vr-video-20e43.firebaseapp.com/
ということで今回作ったサイトがこちらの「VRテレビ電話」だ。このサイトを利用してテレビ電話すれば、電話相手のスマホカメラを通じてVR風の映像が見ることができる。
というかここまで書いてて気づいたんだけど、もしかして今の10代に「テレビ電話」って言っても通じない? 「ビデオチャット」ならわかるのか……?
少しだけ技術的なことを言うと、NTTの「SkyWay」というサービスを利用している。テレビ電話部分の通信は全部SkyWayがやってくれているのだ。(念の為に言っておくがこの記事は、SkyWayとは一切関係ない)
「やった! 俺がVRテレビ電話を作ったぜ!!」と言っているが、僕がやった作業はごくわずかだ。誕生日ケーキのプレートに名前を書いた程度のことしかしていない。虎の威を借る狐、ジャイアン横のスネ夫だ。長いものに巻かれて生きていきたい。
おおおお!! VRだ!!!
「こんな簡易的な仕組みで本当にVRっぽくなるのか……」と作っているときは不安だった。しかし、実際にゴーグルにスマホをセットして見てみると、予想よりもはるかにVRっぽくなっていた。VRで遊んでいるときって、なぜか口元ニヤニヤするよね。
もちろんPS VRなどの完璧なVRのクオリティとは程遠いが、遊びの用途としては十分な仕上がりだ。こんな簡単な仕組みでできるもんだな。
というか予想以上に臨場感があったので、最初は動かすのが怖くておっかなびっくり進むのが精一杯だった。初めて免許とって駐車するときのことを思い出す。ブレーキとアクセル間違えて死にそうになったな……。(そのあと、2回事故を起こしたので運転はやめた)
おびえながら狭い範囲でしか動かしていないので「つまらなそう〜」と思うかもしれない。しかし、これがものすごく楽しい……!!
自分の目線がいつもより地面と近くなるので、狭くて汚い自分のワンルームの部屋が一気に巨大な空間へと変わる。スモールライトを浴びて小さくなったら、こんな感じなのかもしれない。未知の領域に車で走り出す感じが月面探査の疑似体験みたいだ。
目の前にテーブルやテレビが出現すると「巨人がここに住んでいるのかもしれない…」という妄想をしてニヤニヤしてしまう。家の中でVRやるとこんなにも中二病心をくすぐられるのか、最高だなVR!!
しばらく練習して一気に加速できるようになってきた。ゆっくり探索するのもいいが、やはりスピードを出したときの緊張感はたまらないものがある。
ゆっくり走るのもおもしろかったけど、やっぱりこれだよ! F1のあの音楽が頭の中でリフレインする。峠を攻めてぇ〜!!
「おお…! おお、、、あ、、、あああ、、ああああああああああああ!!!!」と、気がつけばゴリラ並の語彙力で興奮してVRに没頭していた。このままVRを続けていたら来年くらいにはドラミングし始めるかもしれない。
ジャンプ台を作って……。
全力で突っ込んで……
ガシャーン!!
大爆笑!!
トランスポーターだ! ワイルド・スピードだ!! マッドマックスだ!!!!
VRをラジコンにつけるだけで、部屋が洋画のカーアクションの世界に様変わりした。自分で作ったものでこれだけ楽しめるのだから、プログラムって最高だな!!
「バンジージャンプ体験」「擬似旅行に行く」……VRでいろいろと試してみる
ラジコンだけでも十分おもしろかったのだけれど、「テレビ電話すれば、スマホからの映像がVR風になる」という仕組みなのでもっと活用方法があるんじゃないかと思った。せっかくWebサイトも作ったことだし、いろいろとやってみることにした。
VRと言えば、やっぱり高所体験だ。バンジージャンプ風にスマホを落としてゆらゆらと揺らしてみる。
猛スピードで床がせまってくるのは確かにスリリング。しかしこれは楽しさよりも、視界がぐるぐる回っている気持ち悪さが勝つ……。
実際のバンジージャンプも視界はこんな感じになるから、正しいと言えば正しいのかもしれない。ただやっぱり気持ち悪い…うっぷ……。
次はVRを使って擬似旅行。テレビ電話さえつながっていればVR体験ができるのだから、僕が家にいたって擬似的に旅行だってできるのだ。ソファにいながら外にでられるのである。
ということで友達にスカイツリーに行ったときにテレビ電話してもらった。当然ながら僕は家のソファーから動いていない。
これはかなりよかった! おそらく技術としてもうすでに実現されていると思うんだけど、外に一歩もでずに旅行ができるって最高!! 足が悪くて外にでられない人のために…とか考えると、改めてVRって良い技術だ。
簡易的なVRでも十分たのしい
簡易的なVRだけでもこんなに楽しめるものなんだなと思った。ただただ楽しかった。5年、10年後のVRの世界とかまったく想像がつかない。早く来い! 疑似デート! 疑似結婚!! 疑似家族!!!
とりあえず今回でVRラジコンの仕組みは作れたから、次はラジコンを数台用意してレース大会をしたい。一つだけ難点があるとすれば、激しいレースになるとラジコンにつけたスマホが破損するかもしれないことだ。やっぱりマッドマックス…!!
しかしVRゴーグルを外すと……。
そうだ、ここ自分の家だったわ。
VRってやっている間は楽しいんだけど、疑似旅行とか疑似デートとかやったあとに、ゴーグルを外してワンルームの自分の部屋を見たときに絶望の淵に立たされた気分になる。ゴーグルを外しても温かいスープを作ってくれる疑似じゃない家族が早く欲しい……。
※写真はすべて2019年12月に撮影しました
(編集:ノオト )
やってみようかな
確実に込み上げてくるものがあるでしょう⁉️
教習所の古いシミュレーターでは数分もたずリタイアしました😵
いろいろな場面で、試してみたいですね。
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#マイネ王6周年おめでとう!
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