⛩ どんど焼き日のおみくじ猫 ⛩

クロハナさん

マスター

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クロハナたちはまたたび神社に訪れていた。
「茶々丸さん、何だった？ アタシは"吉"」
　クロハナが言うと、茶々丸は「アタシも"吉"よ。ミイコさんは？」と今度はミイコに振った。
「アタシは"大吉"！やった！今年はお腹の調子が良くなるかも」
　白猫のコマがジト目でミイコを見た。
「バカね〜ミイコさん。こんなので良くなるわけないじゃない。じゃあ"大吉"が出れば、アタシは痩せるっての？アハハハ！」
　ミイコがしょぼくれた。
「コマさん！なんでいつもミイコさんを苛めるのよ！いい猫がみっともないわね…」
「ゴメンねミイコさん。でもここの神社はね〜、"大吉"を超える"超吉"ってーのがあるの。アタシはそれに違いないって言ってるだけよ」
「じゃあコマさんの、見せて」
　茶々丸に促されると、コマはおみくじを広げた。するとコマは、何故か首を傾けた。
「ねえちょっと…これ…なにかしら？」
　三匹は揃ってコマのおみくじを拝見した。

――"豚猫"……。

それはまさしく、コマの『性格』を示す神様からの御告げであろうと、クロハナたちは蒼い天を見上げた。

これ以上ありません。