2025-26 コメの平均販売価格 5キロ3835円 4週連続で値下がりも地域差
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2025-26 コメの平均販売価格 5キロ3835円 4週連続で値下がりも地域差


「2025-26 コメの平均販売価格 5キロ3835円 4週連続で値下がりも地域差」のコメント

<追加事項です>

●小泉農相 “地域性や県民性も分析 マーケット沈静化を”●
小泉農林水産大臣は、27日の閣議のあとの会見で「コメは産地からの距離や人件費、それに販売にかかるコストが地域ごとに異なる。随意契約による備蓄米の売り渡しの場合、小売業者が指定する精米所まで国の負担で輸送しているので、比較的地域差は少なくなっている」と述べました。

その上で「要因がコストだけで説明できるかと言うと、かなり複雑な状況だと思う。地域性や県民性も分析しながら、マーケットの沈静化につなげていきたい」と述べました。

●価格が「西高東低」の理由は?●
コメの政策や流通に詳しい日本国際学園大学の荒幡克己教授は、コメの販売価格に地域差があることについて「コメの主な産地は東日本が多く西日本まで遠距離を運ぶため、輸送費が余分にかかる。また西日本の農家は、経営規模が小さいところが多く、田んぼの区画も小さいため、生産にかかるコストが高めになることは残念ながら否定できない」と指摘しました。

また、備蓄米の販売が進むことによる価格への影響については「地域ごとの価格差を緩和する方向に作用しているとは思うが、もともと差があったためなかなか解消することにはならないとみている。ことしの新米についても、西日本でどこまで生産が増えるかは不透明だ。それくらい担い手不足などの構造的な問題を抱えているため、東西間の価格差は開いていく可能性がある」と話しています。

その上で、今後の対応策については「物流の円滑化を図るなどすれば、価格差が拡大せずにすむと思っている。また、東日本の産地で田んぼの大区画化を進めるほか、効率的な作業などでコストダウンを実現すれば、輸送費をプラスしても西日本に安く届けられるのではないか」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250627/k10014846051000.html