🏕クロハナたちの楽しいキャンプ🏕⑫

クロハナさん

マスター

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🏕クロハナたちの楽しいキャンプ🏕
〜クロハナ's😺　vs　🐻ボニー〜

「ホアーッ！ ホアーッ！ ホアーッ！」
カラスのように鳴くゴンを、コマがもう一度ぶっ叩いた。
「うるさい！ いつまでやってんのよアンタ！」
するとゴンは我に返り、クロハナたちを見回した。
「ほあぁ……オレは何をしてたんだ？」
えらく惚けたようなことを言う。
「よかった！ ゴンさんが元に戻ったわ！」
とクロハナ。
コマが手っ取り早くゴンに状況を説明した。

「なるほど。それじゃまずはボニーの王冠を取らにゃならんな。しかし肝心の弓矢が……バルジ、代わりの物は何もねーのか？」
ゴンが訊いた。
「そんな都合のいいもんあるかよ。つーかいろいろ投げ過ぎて代わりもへっちゃくれもねえ。やっぱりここは逃げたほうが上策だぜ」
「うん。ボクもそう思う。いくらゴンさんとバルジさんがいるからって猫がクマに勝てるわけないよ。悔しいけどボニーさんの言う通りさ。ここは一旦逃げて、どこかで代わりの武器を探そう」
白丸が言うと、その意見に皆が賛同した。
するとボニーが、
「フハハハハッ！ 何をコソコソ話してるんだ！ どうあがいても無駄だ！ さっさとミイコをよこしたほうが身のためだぞ！」
牙を剥いて叫んだ。
「ボニーさん……ドラゴン◯ールのラデ◯ッツみたいなこと言ってるわ」
ミイコがバルジに隠れながらツッコんだ。
「よし……ボニーの奴が掛かってきたら一斉に逃げるぞ。おまえたちもいいな？」
ゴンがメス猫を見ると、クロハナたち4匹は慄きながらも頷いた。
「ゴンさん、ちゃんと弓を持ってろよ」
「分かっとるわい」
ゴンが弓をギュッと握り締める。
その時だった。
「ガアーーーーーオオオオオ!!」
ボニーが目を血走らせながら襲い掛かった。
「キャーーーーーッ！」
「行くぞ！ あっちの川のほうに走れ！」
ゴンの掛け声に、皆が全力で走った。
ボニーがニヤリと笑う。
「させるかあ！ 秘技 "ハナサクモリノミチ" ！」
そう叫び、腕を下から上に振り上げた。
すると小石の地面から大量の花がシャキンと飛び出し、クロハナたちを取り囲んだのだった。

（つづく）

これ以上ありません。