クロハナ防衛隊 vs デス・スター ⑩

クロハナさん

マスター

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KUROHANAのICBMミサイルがゴンのデス・スターに超接近する。
「危ねえ！！ よけろーーーー！！」
ゴンが叫んだのも束の間、ミサイルはものの見事にデス・スターのど真ん中に直撃し炸裂すると、ゴンと黒猫軍団の全員が宇宙空間に吹っ飛ばされた。
KUROHANAに文句のひとつも言うだろうと思いきや、ゴンはきょとんとした顔つきで辺りを見回していた。
「な……なんじゃいな……何処なんだここは？ 真っ暗……浮いとる……宇宙じゃねーかこりゃ！ どうなっとんじゃ！？」
なんと、バルジがゴンにかけた術が解けたのであった。
ゴンは思わずコマの名前を呼ぶと、コマが咄嗟にマイクで返事をした。
「アンタあー！ ここよ、ここ！ クロハナさんの中よー！」
ゴンがKUROHANAの存在に気づく。
「バルジさんは敵よ！ 早くこっちに来て！」
コマに促され、ゴンは泳ぐようにKUROHANA艦内に乗り込んだ。
管制室のドアが開いた途端、コマはゴンに抱きつくと、HEの事をバラしたお礼に往復ビンタをお見舞いし、そのまま気絶させて敷布団に放った。
KUROHANAが親玉であるバルジのデス・スターにまたもICBMミサイルを発射しようと がま口を開けた、その時。
あの名曲のイントロが宇宙空間に流れたのであった。

（♪）

『コマさん！ バルジさんに歌ってえ！』
クロハナが頼むと、コマはすかさずマイクを握り、茶々丸と白丸、そして寝ているゴンが猫用の耳栓をした。
「さらば〜バルジよ〜♪ 飛び出〜すモノは〜♪ あいしいびいえむ〜♪ ミーサイルう！🎤🌋♥♪」
コマのドラ声にバルジが耳を塞いで仰け反った。
「やめろおーーーー！ フリーザーーーー！ クリリンのことかーーーー！ ナッパ待てーーーーい！ た、助けてくれベジーターーーー！」
「なにがベジータじゃ、阿呆が」
ゴンが目を瞑りながら舌打ちする。
『これで最後よ！ バルジさん！』
KUROHANAがバルジのデス・スターに とっておきのICBMを発射した。

（つづく）

これ以上ありません。