えりゅしおん窟 137号基 (ポケット一杯の幸せ)
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えりゅしおん窟 137号基 (ポケット一杯の幸せ)


「えりゅしおん窟 137号基 (ポケット一杯の幸せ)」のコメント

タスカータソルテはエイシンフラッシュと同じ栗東の藤原英昭厩舎所属の競走馬で、3歳上の先輩に当ります。
馬名のタスカータソルテはイタリア語で「ポケット一杯の幸せ」を意味しますが、これは父馬のジャングルポケットに因んでの命名だと思います。ジャングルポケット自身は2001年のダービー馬で、産駒には他にトーセンジョーダンがおり、こちらは古馬になったフラッシュの最大のライバルとなります。

2007年、3歳になるとクラシック参戦を視野に、まずは皐月賞トライアルレースである弥生賞、毎日杯と立て続けに出走しますが、共に7着8着と破れ、皐月賞出走は適いませんでした。続く日本ダービーはトライアルレースの京都新聞杯を1着で勝ち上がり、武豊を鞍上に挑むも11着に大敗。ダービー親子制覇とはなりませんでした。ちなみにこの時の優勝馬は牝馬のウォッカ。クリフジ以来64年ぶりとなる牝馬ダービー制覇の快挙と共に、父タニノギムレットとの親子制覇も達成しました。
秋は神戸新聞杯を経て三冠最後の菊花賞に挑みますが、9着に敗退。3歳シーズンを終えます。

4歳となり、初戦の中京記念に勝利し幸先良いスタートを切るものの後が続かず。迎えた8月の札幌記念、前年の有馬記念に勝利したマツリダゴッホも参戦するレースでしたが、先に抜け出したゴッホをエイシンフラッシュ並みの鋭い末脚で差切り勝利。この時の1分58秒6はコースレコードともなりました。タスカータソルテにとって最も輝いていた時だったかもしれません。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm7995256
この殊勲を糧に天皇賞(秋)に挑みますが、最下位の17着に破れてしまいます。

翌2009年5歳となっても勝利には程遠く、シンガポール航空インターナショナルカップ参戦という初の海外遠征も執行しましたが、5着と振るわず、連覇を期した札幌記念も15着のブービー負け。
6歳となった2010年、一昨年勝利した中京記念で2着、産経大阪杯で5着と復活の兆しを見せていた5月29日。エイシンフラッシュのダービー出走を明日に控えた金鯱賞(サイレンススズカが大逃げ勝ちした事もあるレースです)にて左第1指関節脱臼の予後不良となり、安楽死処分となりました。