🐱猫島太郎（終）🐱

クロハナさん

マスター

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有名な野球アニメ「タッチ」のイントロが流れる。
クロハナ亀と茶々亀が音楽に合わせて砂浜を叩き、ゴン乙姫とバルジ親父は腰に拳を当てて左右にリズムよろしく踊り出した。

「呼吸を〜とめてクロハナ〜亀が子供にイジメられたから♪アタシが〜なんで迎えに〜行くの茶々亀ロンリネス♪」

コマが楽しそうに歌うと、砂浜のカニたちが泡を噴いて砂の奥底に潜り込んだ。

「行き止ま〜りや回りみ〜ちを〜♪あと何回過ぎた〜ら〜100メガ貰えるの〜♪」

コマがギンッと目を開眼した。

「お・ね・が〜いワープ！ワープ！ここでワープ！あなた〜か〜ら〜！ワーーーーーープ！！🌋🎤♪♥」

コマのドラ声に猫島太郎がのたうち回った。
「ヤめろおおおおお！フリーザー！クリリンさーん！」
絶叫したのち白目を剥いて気絶した。

「ワープの近くにゴールの王冠〜♪」

歌い終えると、コマたちは猫島太郎を振り返ることなく海へと帰っていった。
しんと静かな砂浜に、スロットマシンから優しい曲が流れる。
それはヘイリー・ウェステンラの「アメイジング・グレイス」だった。

（おわり）

これ以上ありません。